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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2015年04月07日

「動物救護隊にゃんだーガード」さまの活動レポート

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「動物救護隊にゃんだーガード」さまより活動レポートが届きました。
(実施場所:福島県田村郡三春町及びその近隣地域)

悲しいことですが、エイズや白血病のキャリアの猫たちが数匹相次いで亡くなりました。
震災以来シェルターは常に収容限度いっぱいで健康で元気な子は保護できない中、病気や怪我等で緊急の状態の子に関しては保護してきたことからシェルターにおける病猫の割合は高くなる一方であり仕方のないこととはいえ、やはり慣れることのできない辛いものです。
福島という土地柄、都会のように高度な医療とはいかない面もありますが、複数の獣医さんのご協力の下できる限りの治療を受けさせるとともに、専属スタッフやボランティアさんが手厚いお世話を行い、最期まで心をこめて看取ってきました。
その一方数十匹の猫が新たに増え、その多くはいわゆる「被災動物」ではなく子猫でした。遠方に住んで被災地に通うのであればいざ知らず、福島にシェルターをかまえている以上地域の猫も避けて通れませんし、命を区別する理由もありません。
9月の初めての里親会では譲渡目的というよりは展示や説明に力を入れ、地域の方にシェルターや被災動物・地域の動物の実状を知っていただき、多少なりとも何か感じていただけたかと思います。
消える命を増やさないために一番大事なのは、増やさないことです。
当団体では給餌・保護はもとよりTNR(安全に捕獲して避妊去勢手術をし元いた場所へ戻す)に重点を置いており、今後も定期的に地域の方も含めての大規模TNRを開催していきます。
また他団体・個人と協力して給餌救出を続け、給餌や保護のための前線基地として また保護施設としての役割を担ってまいります。


mamuandchiro.jpg
母犬マムと子犬のチロ、被災地からの救出ではなく地域の方から 「もう飼う気がないから」と持ち込まれた母子です。
一日のほとんどを庭につながれたまま過ごし、散歩ともいえないような ごく短い時間、排泄のために連れ出してもらえるだけでした。
迎え入れるにあたってフリーで過ごせる広いスペースを作りました。

最初は物音にすぐ反応して吠えてしまいましたが、壁を格子にして 外が見えるようにしたらおさまりました。
二匹そろってこちらを見ている姿はとてもかわいいですが、 チロはすでに卒業し、マムはシェルターでご縁を待っています。

<ご支援くださっているみなさまへ>

フェリシモ基金へのご協力をいただきありがとうございます。
皆様から寄せられた基金はシェルターや一時預かりさん宅の保護犬猫の医療費(療法食含む)やTNRの費用として使わせていただいております。
ご報告が暗い話となり恐縮ですが、これもシェルターの現実の一面として書かせていただきました。ご不快の向きございましたら申し訳ございません。
当団体では多数の猫がストレスなく暮らせるようにと、部屋ごとに猫ごとの体調や猫同士の相性を考えてさまざまな工夫をこらしています。
この秋完成した若猫部屋(2D)とその部屋に続いている廊下を利用した空中回廊は、のびのびと遊ぶ猫たちの様子が楽しく微笑ましく、ぜひご覧いただきたいと思います。

up-2Dcatwalk.jpg 
回廊の出入り口がある2D部屋では18畳に若猫約30匹が暮らしており、壁と天井を利用したキャットウォークが張り巡らされ、猫たちは かなりの距離をジャンプしたり走り回ったり、また毛づくろいの場など思い思いに楽しんでいます。
床面積としては十分とはいえませんが、上下の空間を利用することによって面積も増え運動にもなり、猫たちのストレスを少しでも緩和するよう 工夫をこらしています。

up-airwalk.jpg 
「空中回廊」廊下上部の空間を利用して、ぐるりと回廊を作りました。
廊下に面した側は内部がよく見える粗いネットで、全て簡単に開閉できる ようになっています。
■空中回廊の様子(動画)
">https://www.youtube.com/watch?v=5IzQmuvsqqQ&feature=player_embedded


「動物救護隊にゃんだーガード」
http://nyanderguard.org/
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