フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神戸市
ブリーダーで繁殖に使役された後、放出された猫たちの闇、に関わることになりました。
最初から衝撃的な話が飛び込んで驚きました。
ブリーダーから無料で譲渡された自称ボランティアの所で見た猫の中で特に様子が悪い猫を病院に連れて行きレントゲン検査をしてみると、お腹の中に子猫の骨が残っている、それが化膿して放置すればあと数日で死ぬところでした。
ブリーダーに経緯を聞くと、7月に死産してそのまま譲渡された事が分かりました。
他の猫たちも心と体に問題がある子ばかり。
関わったメンバーから、会として全部引き取りたいと連絡があった時は迷うことはありませんでした。
私達はシェルターを持たないので、全会員に一時預かりできる人を募集するとすぐに猫たちの行き先が決まりました。
全頭の健康診断と不妊去勢手術を行いました。
耳ダニが感染していて炎症が酷く何回も通院しないと治らない子達もいます。
心を閉ざしている子、歩けなくなっている子、手が出る子...
時間をかけて癒して下さる預かりメンバーのお陰で一匹ずつですが、譲渡会に参加できるようになってきました。
以下の本文はこの子達の預かりさんチームリーダーの、控えめな報告です。
【9月、ある相談から始まった出来事】
9月の残暑が厳しい時期、当会メンバーのもとに
「なかなか里親が決まらない。里親探しを手伝ってほしい」という相談が入りました。
SNS掲載用の写真を撮影するため、メンバーが相談者宅を訪問した際、
そこで目にした光景に、言葉を失いました。
約6畳ほどの部屋に10匹の猫が押し込められ、
強烈なアンモニア臭が漂い、カビに覆われたエアコン、ゴミの浮いた水飲み、
猫たちが身体を休めるためのベッドもありませんでした。
さらに、譲渡会用の小さなケージの中にトイレと共に押し込められ、身動きの取れないオス猫が2匹。そのケージの上では、無表情のまま動かず、天井を見つめるメス猫が1匹いました。
人懐こい子もいましたが、ほとんどの猫たちは人間を怖がり、
その場にいたメンバーは涙を流しました。
【緊急保護、そして全頭レスキューへ】
特に緊急性が高いと判断した、微動だにしないオス猫1匹と、その上で動かずにいたメス猫1匹をまず保護しました。
診察の結果、筋肉量の低下、深刻な栄養不良、重度の耳ダニが確認されました。
屋外で暮らす猫を保護することもありますが、
これほどまでに汚れ、傷んだ耳の状態を見るのは初めてでした。
「この環境に、これ以上置いておくことはできない」
その思いから、すぐに全会員へ預かりさん募集の連絡を行いました。
すると、里親希望者や預かり先が次々と名乗りを上げてくださり、
最終的に10匹全頭を保護することができました。
【二度、過酷な環境を経験した命たち】
保護した10匹のうち7匹は、ブリーダーから救い出されたアメリカンショートヘアでした。
ブリーダーでの不適切な環境、そして次に置かれた不適切飼育の家庭。
猫たちは二度、過酷な環境を経験していました。
食事への強い執着、人の手を怖がる様子。
深い心の傷を抱えながらも、それでも少しずつ人間を信じようと、懸命に生きています。
【希望へつながる一歩】
現在、猫たちは体調も回復し、少しずつ譲渡会にも参加できるようになりました。
11月30日の神戸猫ネット・フェリシモ猫部の譲渡会に参加した「花梨(かりん)」ちゃんは、正式譲渡が決まり、幸せ第一号となりました。
名前すら与えられていなかった子たちに、今、名前があり、呼んでくれる人がいます。

〈 写真:正式譲渡になった花梨(かりん)ちゃん 〉
【これからの活動】
近年増加しているブリーダー崩壊や多頭飼育崩壊。今回の出来事は、決して特別なケースではありません。私たちは今後、行政への働きかけを続けるとともに、アニマルホーダーを防ぐための啓発活動、適切な飼育方法に関するセミナーの開催などを通じて、地域と猫が共生できる街づくりに取り組んでまいります。
名前を呼ばれることもなく、儚く命を終える子たちがいなくなるその日まで、私たちは活動を続けてまいります。
【今後の展望】
淡路島の猫たちの現状
淡路島にU-Turnした人や移住した人が驚く事は、猫はどこにでもいます。
飼い猫は出入り自由が多く、生まれたら海や山に捨てに行く事がある。死ぬ事は普通の事。
車に轢かれている猫もいる。
TNRとは。
(捕獲、不妊去勢手術、元の場所に戻す)
淡路島で1人TNRを頑張っている会員がいます。実情を聞き「淡路島の猫を助けて欲しい」と言う声が上がり始めました。
淡路島の猫たちの為にどういう支援が必要なのか?
神戸から獣医師さんに出張手術を引き受けて頂く事ができ、9月~1月とTNRを実施する事ができました。
淡路島に必要な事は
①低額で手術ができる病院。
②捕獲機の貸し出し。
③捕獲を手伝ってくれる人。
④啓発活動。
そして、行政との協力が一番必要だと思います。
<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援を頂いて心より感謝を申し上げます。
神戸猫ネットは、猫問題は社会問題と考えて社会全体で取り組みたいと思っています。
皆さまに頂いた支援を、猫と猫を助けて活動している人を支援できたら嬉しいと思っています。
今後とも温かい応援を賜りますよう宜しくお願いいたします
「特定非営利活動法人 神戸猫ネット」
https://kobenekonet.com/