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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2026年03月31日

キーちゃんとちくわくん

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キーちゃんは、推定3歳。千葉県での路上生活を経て、預かりボランティアの玲子さんちで数カ月過ごし、ここ埼玉県にやってきました。

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ちくわくんは、推定7歳。
キーちゃんより半年遅れて、やはり千葉県からここにやってきました。

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2匹の飼い主は、久美子さんです。
久美子さんは、元々犬派だったのですって。
たまたま、ペットショップで売れ残っていた「ラムちゃん」に出会い、迎えたのがねことの暮らしの始まり。ラムちゃん以来、何匹もの保護猫を迎えたり、自分で保護したりしてきました。

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スカーは、半身虐待の痕だらけだった保護猫を迎えました。
オレオは、路上で拾った老猫。
チャーリーは、前の職場のあった明治通りでノラをしていた子。
今は天国にいる愛しい愛しい子たちです。
キーちゃんは、チャーリーが亡くなる半年前に、知り合いから「千葉県の預かりボランティアさんのところにこんな子がいるけど、どうですか」と話があって迎えた子でした。

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とあるノラだまりで、暮らしていた子です。
保護グループが現場に入ったとき、出産間近だったので、玲子さん預かりとなりました。

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その時、一緒に玲子さん預かりとなったのが、やはり身重の白猫チロちゃん。

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出産間近の子を2匹も預かった玲子さん、さぞ大変だったことでしょう!

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1歳になるかならないかのキーちゃんは、6匹出産して、若き母親となりました。
その3日後に、チロちゃんが6匹出産。キーちゃんとチロちゃんの2匹には大きな一部屋が用意されていたのですが、何とチロちゃん、生まれたわが子を全員、キーちゃんの元へ運び込んできたのです。

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キーちゃんが産んだ子の1匹は残念ながら育ちませんでしたが、総勢11匹の子を、ふたりのお母さんは共同保育して元気に育てました。
子猫たちが、それぞれもらわれていった後、お母さんたちも、終生のおうちを見つけてもらったというわけです。
久美子さんのおうちにもらわれてきたキーちゃんは、ちょっと気の強いやんちゃ気質を発揮。年老いたチャーリーとはあまり交わることもなかったのでしたが......。

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「チャーリーは亡くなる前に、キーちゃんを説得したというか、仕込んだというか、ちゃんと引継ぎをして旅だったんです。チャーリー亡き後、キーちゃんは急にいい子になりましたから(笑)」と、久美子さん。
それまではそんなことをしなかったキーちゃんが、玄関まで迎えに出てコテッと転がるようになったのだとか。
そんな時、また声がかかります。「こんな子がいるのですが、どうですか」

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とある26匹もの多頭飼育現場から保護された、当時5歳くらいのちくわくんです。
見ての通り、ちょっと気弱というか、おっとりというか。保護時に逃げる子が多い中、一番前に出てきて、真っ先に保護されたそうです。
「キーちゃんとは合わないかな、と最初は思ったこともありましたが、そのうち一緒に寝てたりして、まあうまくいっています」

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キーちゃんの方がずっと若いのですが、そこは子育て歴もあるし、ここでは先輩だし、ちくわくんを牛耳っているのだとか。
「追いかけ合っても、勝つのはキー。首ねっこを押さえつけています(笑)。見ていると、ちくわがいろいろと教えてもらってる感じですね」

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久美子さんは、保護猫を迎えるとき、「こんな子を迎えたい」とはあまり思わないといいます。「どんな子でも、縁があれば」と。
「保護活動をがんばっている方たちへの一番の応援は、迎えられる環境にあるならば、猫を迎えることだと思うので。だから、子猫より譲渡のしにくいおとな猫を迎えてきました」
そんな久美子母さんのふところの広さあったかさは、猫たちにちゃんと伝わっています。2匹の保護時の写真と今の写真を比べてみれば、一目瞭然。おうちと家族を持った猫のまあるいことよ。

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あっ、ちくわくん、それ、久美子母さんの大切な楽器ケース!
丸々してきた体で無理やり入って、壊さないでね!

・photo by mariko satake/フォントTA-kokoro_no2 ・文末に下記を挿入
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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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