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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2026年03月10日

「猫とおにぎり・後編」

先週ご紹介した、猫好きにはたまらない、奥から4匹の猫が出てくる東京都江戸川区のおにぎり屋さん「ネコヤドウ」。

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今週は、その4匹のそれぞれの来歴をご紹介しましょう。
最初にやってきたのは、サビ猫のウメコちゃん。
2012年の夏、智恵子さんご夫妻の末っ子次男が当時通っていた、江東区の野球グラウンドで生まれたノラの子3匹のうちの1匹でした。

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カラスに狙われる寸前を保護、3匹それぞれのおうちにお持ち帰り。ウメコちゃんがここにやってきたというわけです。

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先住さん2匹がまだいましたが、写真を見ると、今の「わが道を行くウメコ」の片りんを若いうちから見せていますね。

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「ウメコは、お客さんには甘えん坊全開なんですが、裏の顔があって、けっこうヤクザな女なんです」とのこと(笑)。猫とつるむのが嫌いな一匹狼猫。それもまた魅力です。

その次にやってきたのは、三毛猫のコナツちゃん。

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2017年7月7日。近くの緑道をともだち二人と歩いていた、当時中学生の次男くんが、3匹で固まっていた子猫を見つけました。
「1匹ずつ連れて帰ろう」
中学生男子たちはそう決めて、それぞれの家へ。なんと、3軒ともOKだったのが、素敵です!

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美少女コナツちゃん。

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8歳半となった今では、こんなグラマーさんに。猫社会では女王様。人間にはツンデレでたぶらかす凄腕の看板猫です。 3番目が、2019年にやってきた茶白のアカネちゃん。

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5~6年前には、まだまだこの界隈は路地猫が多かったそうです。
大通りを挟んだ向こうの路地で生まれた子猫2匹。智恵子さんの友人の猫好きさんが通りかかって、猫たちのお世話をしていた路地の人に「連れて帰んな」と言われ、お持ち帰り。智恵子さんのところに立ち寄って「うちに1匹、お宅に1匹ね」と。

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いかにも、お江戸の下町っぽいおおらかエピソードですね。
その後、TNRと保護譲渡が進み、外猫の姿は路地から消えていきました。
「だから、この子は、最後の路地生まれかな」と、智恵子さん。

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優しいお顔のアカネちゃん。
その時のきょうだいも、近所で元気にしているそうです。
最後は、アカネちゃんの翌年にやってきた黒白のタビコちゃん。

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ご主人がお仕事を頼まれた先に、智恵子さんもお手伝いで同行したある朝のこと。
現場に着くと、子猫の鳴き声が!
朝から聞こえるけれど、どこからかわからないと、大家さん。
声はこの家の物置のブロック土台から、と突きとめた智恵子さん夫妻は、呼び鈴を押して、その家の住人に頼みます。「物置を少し動かしていいでしょうか」
承諾を得てどかすと、生まれてひと月ちょっとくらいのチビ猫が飛び出してきました。
そして、ブロック塀の穴にスッポリ。小さなお尻だけ見えているところを智恵子さんが捕まえてジャンパーにくるみ、獣医さんに直行。仕事が終わるまでに診察や手当を済ませてもらい、仕事を終えて連れ帰りました。

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大先輩のウメコさんだけが素知らぬ顔でしたが、あとの3匹は新入りを歓迎。ことに一番若いアカネさんはうれしそうでした。

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このタビコさんは、今でもお母さん大好きのストーカー。

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炊きたての釜炊きご飯が大好きという「ツウ」で、毎朝、炊きたてをもらいます。
こんな智恵子さんの猫まみれ人生は、そもそも、近くのスーパーに段ボール箱入りで捨てられていた3匹子猫の保護が始まりだとか。

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ランと、サクラと、小次郎。
猫と暮らす至福を教えてくれた3匹でした。
猫と一緒に育った子どもたち3人も猫好きで、それぞれ2匹と暮らしているそうです。
「もう猫のいない人生なんて(笑)。神社に行くと、願うことはいつも同じ。ずっとこの子たちとの穏やかな生活が続きますようにと祈ります」
こんなに猫助けを続けてきた智恵子さんですから、その願い、神様も叶えてくださること間違いなしだと思います。
おいしいおにぎりと猫に会える小さなお店。ずっと続きますように!



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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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