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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2023年10月30日

「特定非営利活動法人一匹でも犬・ねこを救う会」さまの活動レポート(2022年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:長野県上田市周辺及び東信地区

ご支援をいただいている全国の皆様、いつも本当にありがとうございます。
私たちの会では保護譲渡をしながら、今後そのような子たちが少なくなるような活動が大切と考えています。今回のご報告は、

・廃業ブリーダーからの引き上げ
・譲渡会で迎えた犬が飼えなくなっちゃった!?

この2つをお話しさせていただきます。
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「廃業ブリーダーからの引き上げ」

かねてから保健所さんと見張り続けていた繁殖ブリーダーが、「廃業」する事になりました。
狭いケージに入れられたまま、交配・出産をするだけの繁殖業者の犬や猫...
この子達の犠牲の上で、ペットショップに可愛い子犬や子猫が並ぶんです。
行政で殺処分される犬猫は年々減少しています。
そして私たちは殺処分問題に隠れて見過ごされてきた「ペット流通の構造的な問題」の解決に目を向けるべきフェーズに入っていると考えています。
家庭で家族の愛情を受け、幸せに過ごせる犬や猫達はほんの一握りです
是非、知らない方は知っていただきたいことです。
ブリーダーからの引き上げに関して、当会が心を鬼にしてこだわっていること。それは。。

・「営業中」のブリーダー(繁殖屋)からの犬・猫の引き取りはしない。その事業所に責任のあることだから。
・空いた狭いケージにまた犠牲になる犬猫達が入れられるのみだから。
・繁殖屋の手助けをするつもりはないから。
・善意の迎え主さんが巡り巡って不適切な事業者を助長していることに気がついて欲しいから。

二回目の公判が終わった、史上最悪と言われた長野県松本市の廃業ブリーダーの事、 どれだけの方がご存知でしょうか?
通常であれば、(こんな表現はしたくないですが)まだお金を産める犬、猫はブリーダー仲間へ横流し。ボロボロの子は愛護団体を名乗る(下請け愛護団体、ビジネス愛護団体)へ。更にはどんな処置が行われたかわからない行方不明の犬猫達...『ペットの流通』の闇...。
私たちは介入したかった。でも当時はできなかった。。。そんな思いを胸に、今回介入できたことを嬉しくもあり切なくもあり、複雑な思いでレスキューに入りました。

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↑さて!慌てて受け入れ開始です!

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↑ベンガルのレディちゃん10歳

今回の廃業ブリーダーからのレスキュー数は全33頭(犬5頭、猫28頭)のうち、当団体での保護は25頭(犬5頭、猫20頭)、連携団体へ猫8頭となりました。
当会では引き続き、営業中の繁殖業者の『ブリーダー卒業犬、猫』『引退犬、猫』ではなく、 【保健所収容、一般飼育放棄、多頭飼育崩壊(一般)、多頭飼育崩壊(廃業ブリーダー、破産ブリーダー)他、命の危機に晒されているなどのレスキュー】 などの本来の『保護犬、猫』を適正医療にかけ、新たな家族探しをしていきます。

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「譲渡会で迎えた犬が飼えなくなっちゃった!?」

ここ最近出会った『譲渡会』で迎えたけれど飼育放棄され、当会に来た子達のお話です。

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↑マロンだよ

マロンはフレブルの女の子♀です。年齢は、6歳との事。隣県のホームセンターにて行われていた『譲渡会』で飼い主さんの元へ来ました。開催したのは愛護団体ではありません。
いわゆる『ペット関連業者』が繁殖引退犬(あるいは、なんらかの疾患などにより繁殖が不可になった犬)を『譲渡会』として「販売」された子です。
その場に偶然買い物に来た飼い主さんは、この子に心惹かれ、申し込みをします。

だってとても可愛いもの...。気持ちはとてもよくわかります。
ただ、ペットショップでも業者の譲渡会でも、衝動買いは絶対にダメです
この飼い主さんも、実際一緒に過ごす事になり、事情により家族の協力が得られず。
また、これからかかる医療費などにより飼育が難しいと判断され、販売元へ相談したけれど返還は拒否されてしまいました。 即日、そのままワンコを渡される『譲渡会』って...?トライアルのない『譲渡会』って...?
(その後、マロンちゃんは当会の6月の譲渡会でご縁が見つかりました(^^))

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↑チーズだよ!

チーズも譲渡会で迎えられた子です。私たちが保護した時...
マルチーズなのに外に繋がれ、排泄物も何日分か近くに放置された状態。
また小さなキャリーの横には口輪。そして、痩せています。
『臭いから玄関にも入れられない』←お世話やケアができていない
『夜、鳴いてうるさい(子供が寝れない)から、口輪してキャリーへ』←人と一緒に居たい
元々はここに住んでいるお爺さんが、某愛護団体の『譲渡会』で10年ぐらい前に引き取って来たんだそう。お爺さんは高齢で要介護となり、犬のお世話は出来ずチーズはこの様な状況に。
10年前といっても、お爺さんは70代。チーズはきっと当時2.3歳であっただろうと。。。
若い犬を、高齢者に渡す『譲渡会』って...?後見人や保証人もなく渡す『譲渡会』って...?

色んな『譲渡会』があります。
譲渡する側も、慎重に。
迎える側も慎重に。
飼い主としてのモラル、家族全員の賛成をもって迎えて欲しいのです。

人間も犬も猫もハッピーに!

【皆さんにお願い】
ペットは基本的に『愛情と責任をもって終生飼育を』です。
ですが、やむを得ない事情、また明らかに愛情もなくお世話がされていないワンコを知っている方は、どうか飼い主さんの相談にのってあげてください。
責めるのではなく、どういった選択肢があるのかを教えてあげていただきたいのです。
過酷な環境で、コミニュケーションも散歩もなく、ただ水とエサを与えられ過ごしている子がまだたくさんいます。

当会で出来る事も相談にのります。皆さんの近隣にも必ず愛護団体があります。
信頼できるか分からなければ、保健所に紹介してもらうこともできます。
ぜひどうしたら良いか、相談してみてください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


<ご支援くださっているみなさまへ>
私達の目標は、『収容犬猫ゼロ』『保護犬猫ゼロ』です。
この目標を達成するには、皆さんのご理解、ご協力がとても必要です。
動物に優しい社会を目指して共に頑張りましょう!!



「特定非営利活動法人一匹でも犬・ねこを救う会」
https://www.inuneko-sukuukai.com
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