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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年02月02日

「一般社団法人 しっぽ村」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 神奈川県内 熊本県内

本日は、私たちの活動にご支援をいただいている、フェリシモ動物関連基金さまからの助成金で実施させていただいた活動の一部をご報告させていただきます。

皆様に支えられ活動10年目(団体設立から9年)を迎えることができた、しっぽ村ですが活動拠点としている保護施設には連日、犬や猫についてのご相談と保護依頼が届きます。

毎年、猫の出産ラッシュを迎える春には外で生きる母猫と逸れてしまった、出産直後の仔猫の保護依頼もピークを迎えます。

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施設スタッフもそれぞれに仔猫キャリーと粉ミルクを抱えて帰宅し、夜間の哺乳に備えます。

この時期にはどこへ行くにも手荷物の多い時期となります。
尊い命を抱えた移動です。

保護し、無事に離乳させ、新しい飼い主さまへ繋ぐまでの過程は大変なエネルギーを消費しますが、あたたかい家庭、優しい家族のもとへ送り出すことが出来た喜びは、日々の苦労がやり甲斐へと変換される瞬間です。

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そして、新たな命と向き合うことになります。

一頭一頭が幸せとなるための架け橋を作ること。
しかし、同時に不安を感じることも多くあります。

私たち保護施設に保護できる頭数は、屋外で過剰に繁殖する猫のほんの一部なのです。

保護を必要とする子に終わりが見えない現状は保護施設としても不安でしかありません。

そこで、私たちが力を入れて取り組んでいるもう一つの活動が※TNR活動でもあります。

※TNRとは、Trap・Neuter・Return(トラップ・ニューター・リターン)を略した言葉で、捕獲器などで野良猫を捕獲(Trap)し、不妊・去勢手術(Neuter)を行い、元の場所に戻す(Return)ことです。望まれない出産をなくし、殺処分数を減らすのに有効な最も手段と考えられています。

飼い主のいない屋外で暮らす猫の過剰な繁殖を抑制することが、不幸な環境下で保護を必要とする猫を増やさないための有効な方法のひとつだと思います。

昨今、補助金(助成金)交付などで行政機関での取り組みも増えてきた猫のTNR活動、2021年5月には海老名市(神奈川県)でのTNR講習会を実施させていただきました。

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飼い主のいない屋外で暮らす猫の過剰な繁殖を抑制することを目的とした取り組みを安全に実施できる方が多くいらっしゃることは活動の効果も上がるはずです。

私たち、しっぽ村でもこの期間(2021年4月2021年6月)に神奈川県内で77頭の猫のTNRを実施させていただきました。

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現場ごとの捕獲器設置許可や事前調査、調整、そして捕獲日の天候で大きく左右される活動ですが、不幸な環境で暮らす命が今以上に増えないために、保護を必要とする不幸な命がゼロになるように、しっぽ村はこれからも心と行動を尽くし活動して参ります。

また、動物愛護・動物福祉の啓発活動を行なうことで、不幸な命に目を向け手を差し伸べることが特別なことではない社会を目指す目的で開催しているセミナー

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全6回中、3回は新型コロナウイルス感染症蔓延防止対策により中止となりましたが、時機を見て再開を検討してます。

参加ご予約を頂いた皆様、ありがとうございます。


<ご支援くださっているみなさまへ>

いつもしっぽ村活動を応援いただき誠にありがとうございます。

しっぽ村は、ボランティア様とご支援者様に支えられた小さなコミュニティですが、皆様のお気持ちに応える活動を心がけ不幸な環境で生きる犬や猫のため、そして彼らと調和のとれた共生ができる社会を作るため、私たち一人一人にできることに全力で取り組みたいと思います。

今後ともどうか応援よろしくお願い申し上げます。

一般社団法人 しっぽ村
代表理事 深津 彰詞




「一般社団法人 しっぽ村」
https://ameblo.jp/ananan223
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