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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2018年09月28日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~種を越えた家族愛

みにゃさま、こんにちは。
今回は猫と暮らすトカゲの女の子のお話です。

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トカゲ(アルゼンチンレッドテグー)の女の子は「團子(だんこ)さん」と言いまして現在6歳。
それはそれは美しく光り輝く鱗(うろこ)に覆われた女王のような團子さん。

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こちらKさんのお宅には團子さんの他に爬虫両生類が6匹。
トカゲ(6歳)、ヤモリ2匹(5歳)、ヘビ2匹(4歳)、カエル(4歳)。
そして哺乳類は猫が3匹と人間2人(ご夫婦)という10匹と2人からなる賑やかな大家族。ちなみに團子さんと奥さま以外は男性です。

幼い頃から犬や猫と共に暮らしてきたKさん(奥さま)。
團子さんを筆頭とする爬虫両生類ファミリーは、Kさんがご実家に住んでいる時に迎えました。

3年前、Kさんは團子さんファミリーを連れて初めてのひとり暮らしを始めました。
そしてそれは初めて哺乳類のいない生活でもありました。時間が経つにつれだんだんと哺乳類が恋しくなったKさん。そうして迎えたのが大吾郎くん(現在2歳半)です。

大吾郎くんとの出会いは、外猫を保護されている方のお宅でした。
他にも猫はいたのに、選ぶ余地はなく大吾郎くんがトライアルに向けて準備万端で待っていたのです。
お話を伺うと、大吾郎くんはボス猫や気の強い猫たちとそりが合わずいじめられていたのだそう。保護主さんはいじめられている大吾郎くんを一時も早く安全で安心できるお家に行かせたかったのです。

Kさんは事情に納得され大吾郎くんと一緒に帰宅。
團子さんファミリーとの暮らしも問題なく、無事にトライアルは終了し家族になりました。

この後、Kさんはご結婚され猫とのご縁も続き、ゆうりくん(1歳)と米蔵くん(5か月)が新たに家族入りしました。
なんだか良縁続きですね。

さて、大家族の紹介はここまでにして、團子さんに猫との暮らしについて聞いてみましょう。

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岩 團子さん、猫との暮らしはどう?

團 どうってことないわ。それよりねえ聞いてよ!

岩 どうしたの團子さん?

團 ご飯が足りないのよ!困ってるのよ。お願いだから伝えてよ。

岩 わ、わかったわ團子さん。すぐに伝えるからちょっと待ってね。

私の膝に乗り、しがみついて顔を上げ訴える團子さん。
お腹空いてたんですね、團子さん。
すぐにKさんにそのことをお伝えしたのですが、実は團子さんはダイエット中なのだそう。
今年の春に便秘になり動物病院に行ったのですが、太り過ぎも便秘の原因と注意され食事を減らしているのです。
しかしながら私が團子さんのお願いを聞いてしまったものですから、Kさんはすぐに食事の準備を始められました。良かったね、團子さん。

お腹が満たされた團子さんと再度お話です。

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團 猫たちはね、うちのものよ。(私の家族という意味)
  2人はね、うちの人。
  
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岩 Kさんのご主人についてはどう思っていますか?

團 いい人つかまえたわね。

岩 人間の結婚制度を知ってるの?

團 当然よ

失礼な質問をしてしまいました。團子さんは、いえ、動物たちは結婚についてちゃんと知っているものね。
團子さんにとって、Kさん一家全員が自分が守るべき家族。自然界で言うならばひとつの群れ。
自分が守られているという思いはありません。
なんて強く頼もしい團子さん。

このお話を聞く前のこと。
團子さんは奥のお部屋から威風堂々と登場し、部屋中を歩き自分のお家と家族、團子さん自身の美しさと威厳ある立場を丁寧に教えてくれました。

お話を聞いてみてKさんに対する大好きな気持ちや感謝も伝わってきましたが、さらに彼女自身の立派な役目と常に意識している家族の中での立場を私に教えてくれました。

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猫の次男。しっかり者の「ゆうりくん」
團子さんについて「彼女は強いよ」と尊敬を込めて教えてくれました。團子さんお気に入りの場所で一緒に過ごすこともあるそうです。

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少し前に團子さんに教育を受けた猫の三男「米蔵くん」
怖がってはいませんが、教えられたことに十分な注意を払っています。團子母さんに遊んでほしいようで、控えめにアピールをしていました。


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猫の長男「大吾郎くん」
この日は押し入れの中にいたのでお話はできませんでした。
甘えん坊でやさしくて繊細な大吾郎くん。後日写真を通してお話しました。
「お姉ちゃんは強いよ。みんな個性あるけど楽しいよ。」
大吾郎くんにとって團子さんは自慢のお姉ちゃんなのかな。
個性あふれる大家族の一員で良かったねと伝えると、ちょっぴり緊張しながら「うん」と答えてくれました。

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実は團子さんより先に迎えられたトカゲの長男がいるのです。フトアゴヒゲトカゲの「うさぎ丸くん」6歳
一家を守るお役目は團子さんにお任せ。飄々(ひょうひょう)としたうさぎ丸くんは家族に笑顔と爽やかな風を送っているように感じました。

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團子さんとのお話が終わり猫3兄弟と別室でお話をしていると團子さんが現れ「ねえ、頼むわよ。ちゃんと言っておいてね。」とご飯について念を押しに来たのでした。

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團子さん、しっかり何度もお伝えしましたから安心して下さい!

みんなそれぞれ役割があってひとつの家族となる。みんな違ってみんないい。
Kさん、皆さん、良い時間をありがとうございました。


Kさんから後日談をいただきました。


先日はありがとうございました。
種を越えた多頭飼いのため、どう思っているのかとても心配でした。

でも、皆には皆の世界や関係性があって、しかも暖かいものだとわかってとてもうれしいです。
我が家の中でみんなが自負する役割をしることでそれぞれに合った対応もできるようになって、みんなこれまでよりゆっくり寛げているように感じます。

あさかさん、愛あるメッセージをありがとうございました!


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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

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みにゃさまのコメント

なんて素敵なご家族でしょう!
実は私は蛇好きでもあり、でも「猫と蛇とが一緒に暮らすのは無理だろうなあ」と思っていました。
なので猫と爬虫類の皆さんが仲良く暮らす様子を拝見できたことはすごくうれしかったです。
美しい團子さんと、團子さんをリスペクトする猫さんたち、どうぞずっとお幸せに!

by がくママ 2018-09-30 07:58

>がくママ
ゆったりした空気が流れているすてきなご家族でしたよ。
すばらしい共生(^^)

by 岩津 2018-09-30 10:51