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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年03月22日

「特定非営利法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」さまの活動レポート(2017-18前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:茨城県、福島県

 5月下旬、大洗町で大型犬が衰弱して徘徊しているので、保護してやってほしいとの相談が寄せられました。

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のら大型犬

 飼い犬が捨てられると、自分で餌を確保できません。ましてや大型犬はたくさん食べないとなりませんので、だれかが給餌しない限り、すぐ衰弱します。
案の定、動けなくなったところを保護されて町役場に収容されました。
役場に電話すると、"衰弱がひどく給餌しても食べない、もう死ぬのではないか、出入りの業者に預けた" -と、冷たい返事。
まあ、死にかけた犬の世話をしているほど暇じゃない、ということなのでしょう。
この対応状況を聞き、これはまずい、これで死なせては一生後悔すると思い、緊急入院できる動物病院を調べ、事前に入院の可能性を伝えてから、大急ぎで引き取りに行きました。
犬はガリガリで、体毛が一部抜け落ち、膿のようなものが出てひどい臭いでした。
病院で薬浴に入れてもらい、治療をしてもらいました。
そうこうするうちに、SNSで放浪中の犬の写真を見たという東京の愛護団体アフガンハウンドレスキューさんからメールが入り、この犬がアフガンハウンドであることが判明。数日後に、つくばまで引き取りに来ていただきました(後に、トータスと名付けられました)。
アフガンハウンドは、普段はあまり目にすることの無いセレブ犬です。私も初めて見ました。
話は少し変わりますが、成犬を捨てる時は、車で連れてきて置き去りにするケースが多いのです。
ひどい場合は、犬を木に繋いで置き去りにするケースもありました。
置き去りにされた犬は、飼い主が戻ってくるのを、ただじっと待っています。
CAPINではこれまでに、このような捨て犬を何頭も保護しています。
 さて、トータスくんですが、大洗から連れて帰るのに、ぐったりしているので車の後部に抱え上げて載せました。
ひどく衰弱しているので、そのまま横たわっているものと思いきや、突然立ち上がってスタスタと車の後部から運転席に移り、"ようやく迎えに来てくれたんだね。とっても長いこと待ってたんだよ"-とでも言いたげに、そこで安心してスヤスヤスースー寝息で寝てしまいました!

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引き取り

 これには、そこにいた皆がビックリ。
考えますに、トータス君は、捨てられる前は外車(左ハンドル)に乗っていて、その助手席が定位置だったのでしょう。
私の国産小型中古大衆車の運転席ではトータス君の体が全然収まりきらないねと、今でも笑い種になっています。
トータス君はやはり車に乗って大洗町に来て、捨てられ、迎えの車が来るのをただひたすら待っていたのです。
現在、トータス君は体重を増やすリハビリ中で、とても大切にされています。

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大切にリハビリ中

 5月初旬の夜のことです。桜川の土手に子猫が捨てられていると電話が入りました。まだ夜は冷える時期です。子猫は弱く、放置するとすぐ死んでしまいます。
すぐ現場に急行しますが、現地は街灯もなく真っ暗。川べりで歩くのも危険な所で、子猫を確認できませんでした。
そこで、翌早朝6時前に再び現場に行きます。連絡のあった場所には居ませんでしたが、離れた不法投棄ゴミの中から1匹発見しました。良かった!その後、その一帯を散々探しますがいません。1匹だけと判断し、一旦帰ります。
しかし、捨てられた子猫が1匹だけということは稀です。
心配になり、6時過ぎにまた来て探します。すると、何やら子猫の鳴き声が聞こえたような気が...最初、空耳かと思いましたが、いや確かに聞こえました。
そして、まさかと思いつつ川の反対側の岸に行くと、いました!

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仔猫発見

合計3匹も。
ただ、残念なことに1匹は亡くなっていました。可哀そうなことをしました。
これに入れて橋の上から投げ捨てたのだろうと思しき段ボール箱もありました。
結局、最初に保護した子猫1匹は橋を渡って、対岸まで渡っていたのでした。最初から反対岸も探していれば、1匹を死なせなくてすんだかもしれないと思うと、後悔の念でいっぱいです。
捨て猫は愛護法違反で犯罪です。警察を呼びました。当会でよく呼ぶせいか、警察も心得たもので、ちゃんと現場検証してくれます。
生き残った3匹は、給餌後とっても元気になりました。

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とっても元気に
亡くなった1匹の分も生きるんだよ。

ちなみに、今回最初の1匹を見つけたのはイタリア人留学生でした。
その時ゴミ山の中から見つけ出した子猫のはかなさ、生きようとするけなげさ、小さな命のかがやきに現場で直面し、そして感動して、以後、当会の活動に積極的に参加してくれるようになりました。
そして、この時保護した子猫3匹はその後、優しい里親さんに全頭譲渡されています。
 今後も当会は現場主義です。毎日寄せられる相談に応じて現場に出向き、できる限りの対応をして小さな命を助け、それと同時に、賛同者を増やし、小さな命を慈しむ動物愛護の気持ちを広めていきます。
 

<ご支援くださっているみなさまへ>
此の度は、多額のご支援を大変有難うございました。
会員一同心より感謝申し上げます。動物愛護のために大切に使わせていただいております。
当会があります茨城県は、犬猫の殺処分数が全国で最も多い県です。当会の活動が広まるにつれ、犬猫に関する当会への相談件数もますます増えております。
それらに真摯に対応していくことが、動物愛護精神を広め、ひいては殺処分数を減らして行くものと信じて、日々奮闘しています。
ただ、保護した野良猫・野良犬は病気に罹患していることが多いため、相談件数の増加に比例して、その医療費も増える一方となっております。
そのため、皆様のご支援が無いと保護活動が立ち行かないのが現状です。
このような状況でございますので、今後とも皆様の暖かいご支援をいただければ幸いでございます。


「特定非営利法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」
HP: http://www.capinew.jp/
ブログ: http://ameblo.jp/capin-blog/
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