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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2017年10月11日

「湘南ねこの会」さまの活動レポート(2016-17後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県平塚市及びその周辺の市町村

この期間の活動を数字で表すと、不妊・去勢手術(TNR含む)は♂25匹、♀28匹、総計53匹、保護した猫27匹、譲渡した猫44匹となりました。

 この時期は仔猫が少ないので、成猫や子猫から大人になる段階の猫に、里親さんが決まるチャンスが多くなります。その中でも、印象的な3組の猫たちがいました。
 ベルナルドとたまちゃん、さくらちゃんとエドちゃんは保護された場所は全く別のところですが、預かりの家庭で一緒になり、とても仲良くなりました。そして、同じお家にもらわれていきました。
 たまちゃんは臆病でなつかない子で、一度お試し飼育に失敗しています。さくらちゃんは生まれつき片目がありません。エドちゃんはいつまでたっても、威嚇がひどく、こんな子には里親さんも現れないのではないかと、半分あきらめかけていました。
 でも、たまちゃんは突然甘えん坊猫に変身しました。
片目がないけれど、性格の良いさくらちゃんには、目を留めてくださる方が現れました。そのさくらちゃんと仲の良いエドちゃんを引き離しては可哀想、と一緒に迎えてくださる、心の広く優しい方でした。

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生まれつき片目のないさくらちゃんでも、とても可愛い性格の子に育ちました。

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臆病で、なかなかなつかず、最初のお試し飼育で返されてしまったたまちゃんです。
辛抱強く接していたら、急に甘えん坊さんになりました。
そして、仲良しのベルナルドくんと一緒のお家にもらわれました。

そして、大変苦戦したアンくん。まだ、生後2ヶ月で里親さんを募集しましたが、他の3匹のきょうだいは次々に里親さんが決まるのに、アンくんにはお話がありません。
子猫が欲しいという方3人にも見ていただきました。でも、みんな一様にがっかりした顔をするのです。お試し飼育では一晩で返されました。
「この子のどこがいけなかったのですか?」と聞いても、はっきりした答えがありませんでした。
性格も良いし、見た目も可愛いのに、何て運の悪い子なのでしょう。遂に生後半年を過ぎ、去勢手術も済ませました。
ところが、ある日、やっと猫が飼える環境になった、という方が、少し大きな子を迎えたいとおっしゃるので、アンくんに会ってもらいました。その方はアンくんを見るなり、両手を広げ、「こんなに可愛い子は初めて見た!こんな可愛い子は、猫カフェにもペットショップにもいない!」
アンくんは熱烈な称賛にビビッていましたが・・・ アンくん、ようやく幸せ行きの切符を手にしました。
新しい名前は、マルコくんです。
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可愛くて、性格もいいのに、なかなかご縁に恵まれなかったアンくんです。

 いつもいつも、この子は里親さんが決まらないのではないかしら?と心配になる子が、必ず何匹かいます。
でも、時間はかかっても、この人なら大丈夫、という人が必ず現れます。この子は、この人に巡り会うために、今まで家にいたのだ、と思える素晴らしい人に出会っています。
 悲観せず、大らかに構えて、良縁を待っていいと思います。全てはきっといい方へ導かれます。

最近、無責任なエサやりで、ノラ猫を増やしている人に関する相談が寄せられます。話し合いには、市の担当職員さんに入ってもらうのですが、結局手術代は、会で負担しなくてはいけなくなります。その費用をどうやって捻出するかが、今後の大きな課題と思います。


<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様のご支援により、無事に新しい年度をスタートできました。昨年度は財政難で苦しんだこともありましたが、破綻せずにやってこられたのは、皆様のご支援があったからこそだと思います。
 今年度も勇気を持って、猫の問題に取り組んでいきたいと思います。


「湘南ねこの会」
http://shonan-nekonokai.com/
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