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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2017年08月03日

「アニマルライフサポート福島」さまの活動レポート(2016-17後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:福島県内主に原発事故20k圏内、葛尾村、川内村、飯舘村、三春、郡山等

①キジ君(雛祭りの日に事故に遭い保護されたオス猫)
◎保護
2017/3/3の夜9時半頃、ボランティアさんがアニマルライフサポート福島の保護シェルターに、猫ちゃん達のお世話に来て車で帰宅途中、急に対向車線から転がってきた猫ちゃんを発見。
慌てて車を止めて見ましたが、血もかなり出て全然動かない為、もうだめかと思いながらも兎に角車内に置いてあったエプロンに猫ちゃんを包みどうしょう?と泣きながら連絡がきました。
時間も遅く行きつけの動物病院さんは閉院後のため、夜間動物救急病院に連絡して向かいました。
ところが病院に到着したとたん、猫ちゃんの目が覚め(事故に遭いショックで気絶していた様で)急に暴れだしました。一人では手に負えず、病院の看護士さん達にも手伝って頂きなんとかネットに入れ無事診察台に・・・その後はもう猫ちゃんも観念したのか、抵抗もしないでじっと大人しくしていました。(後で気がつきましたが、ボランティアさんの車内や衣服はかなり血が付着していました)
病院でレントゲン、血液検査、横隔膜ヘルニア、触診して骨の具合等事故で損傷したところを確認して、命に別条は無いと分かり、痛み止め、化膿止めの処置をして頂きました。
翌日改めて行きつけの動物病院さんで検診して貰いました。検診の結果、顔に数箇所の傷と口の中の歯が大分折れているとの事で、入院して折れている歯を抜く手術をして頂き翌日には無事退院をしました。

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◎飼い主探し
名前はキジ君。推定年齢は3歳から4歳、治療後の観察をしながら、飼い主さん探しの為、「迷い猫保護」のチラシを作成し、保健所、警察署、動物病院、ペットショップ、ホームセンター、ラジオ放送と事故に遭った場所近辺の散らし撒きをして様子をみました。問合せは1件ありました。
事故に遭った場所付近のおばあちゃんから家に来ていた猫に似ている・・しかし会話の途中からやはり違うかも?と言われそれ以降、問合せはありませんでした。
◎現在
顔の傷も消え毛も生え、出でいた舌も普通に閉じて、ご飯も(若干噛み合せが悪いのか、癖か?)首を少し曲げながら食べていますが特に支障がない為、去勢手術、ワクチン接種を終えて、スタッフと相談した結果リターンではなく新しい里親さんを見つけることにしました。性格はかなり臆病な為、只今人馴れと猫馴れ訓練中です。近々譲渡会デビューができるようにキジ君共々頑張りたいと思います。

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②トラ君(葛尾村在住の猫さん)
東日本大震災から今年で7年目になりました。
葛尾村のトラ君は原発事故により全村避難してからずっと葛尾村の自宅でおじいちゃん、おばあちゃんの帰りを待っていました。こちらのお宅はワンちゃん2頭(ももちゃんとポー君)も飼育していますがワンちゃん達は、仮設住宅の方に一緒に避難していました。
この約6年間はおじいちゃんがほぼ毎日トラ君の為にご飯をあげに避難先から葛尾村の自宅まで通い続けていました。
私達が時々給餌のとき寄るとガラス越しにトラ君の姿が見え、またおじいちゃんがちょうど自宅に帰っている時に出会えば元気なトラ君の顔も見ることが出来ました。

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でも、元気でいるトラ君に会えるのは嬉しいのですが、帰るときはいつもトラ君寂しいだろうな~と、とても切なく、私達も哀しい気持ちでいっぱいでした。いつまでトラ君は一人ぼっちで居なければならないのかと・・・。
そして昨年、待望の葛尾村の避難が解除(一部を除き)になり6年振りに、おじいちゃん、おばちゃん、そしてワンちゃん2頭も葛尾村の自宅に帰って着ました。
今トラ君は家族と一緒に生活しております

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待ちに待った家族揃ってのお正月を今年は迎えることが出来とても嬉しかったと思います。
今トラ君は、体調を崩していますが、大好きなおじいちゃんが近くの動物病院にトラ君を連れて通院治療をして貰っています。
6年間ずっと寂しい思いをしながら我慢して来たのだから、また元気になっておじいちゃん、おばあちゃんに沢山甘えて笑顔を見せてね。もう離れたく無いよね。
また給餌に葛尾村に行きます。元気な顔を見せてくださいね。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援を頂きありがとうございます。
私達の活動も今年で6年目をむかえました。被災地の現場も復興に向けかなり変化しております。活動の内容も検討しなくてはならない状況になってきています。又地域猫の活動もTNRについての問合せや手術をしたいのですが、捕獲できないとの相談があり、捕獲器の取り説や貸出も増えてきております。不妊手術についての理解もかなり浸透してきているように感じますが一方では毎回同じ公園に仔猫を遺棄する飼い主がいるのも現状です。
これで4回目です。地自体の皆さんにも遺棄防止対策をお願いしました。これからも微力ですが小さな命の手助けが少しでも出来る様に頑張りたいと思います。今後とも宜しくお願い致します。



「アニマルライフサポート福島」
http://alshukushima.jimdo.com/
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