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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2026年08月04日

ジャスくんのお引越し

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10日前の金曜日。
ジャスくんは、生まれて3度めのお引越しをしました。
1度めは、お母さんがジャスたちを外で生んだ町から、兄妹4匹で尚子さんの家に。
2度めは、兄妹4匹で尚子さんの家から預かりボランティアの玲子さんの家に。
3度めは、妹たちに別れを告げて、遠くの町の預かり先へ。

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ジャスくんのこれまでをざっとお話ししましょう。
5月28日のこと。
成田市にある無農薬野菜の共同集荷場「おかげさま農場」の農家さんのひとり、尚子さんのもとに電話がかかってきました。隣町の農家仲間からです。
ノラの母猫に育児放棄されたと思われる仔猫がいるというのです。
飛んで行くと、衰弱のためもう動きが鈍くなっている仔猫4匹を発見。即保護しました。
ふと見ると、近くの車の下に灰色の母猫が!。

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子どもたちのことを気づかわし気に見ている彼女は、お腹に大けがを負っていました。
お乳を与えることもできず、さりとてそばを離れられずといった状態だったのです。
どれほどの苦痛と切なさと闘っていたことか。
尚子さんは母猫も保護しようとしましたが、逃げられて日が暮れ、その日は子猫だけを保護・病院での手当をすませました。
夜明けを待って出かけ、母猫も保護できました。

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仔猫たちは、大ケガの母猫とは隔離です。黒っぽいキジトラ、黒、灰色、白の4匹。
もう1匹白い猫が生まれていたとのことですが、育たなかったようです。
4匹はみな布切れのように軽量。白い子はとりわけネズミのように小さく、見るからに危険な状態でした。
保護したものの、尚子さんの頭の中はめちゃくちゃでした。5月は次々と、放っておけない猫たちと出遭っていたのです。民家の軒下で子育て中の母猫と仔猫たちや、側溝を逃げ回っていた子猫(道ばた猫日記『リレー・子猫を救え』の未来くん)

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これが、保護直後のジャスくん。
一番小さい白い猫は、友人のチカさんが一時預かりをしてくれて、必死で介抱してくれ、一命をとりとめました。
そんな時、救いの手が遠くの町から。ミルクボランティアの玲子さんが4匹を預かると手をあげてくれたのです。
4匹は玲子さんの家にお引越し、広いお部屋を保育部屋にしてもらい、夜も昼もなく懸命に面倒を見ていただきました。が、一番小さかった白い子猫はこの世で生きるにはあまりにも小さすぎ、天国へ。
残る3匹は、小さいながらも、ちょろちょろ遊んで育っていきます。母猫の母乳を飲んでいない子は体ができるまでは消化器系が弱いようで、玲子さんの気苦労はさぞやと思う日々でした。
譲渡会初参加も終えた7月24日。3匹の中で体が一番しっかりしてきたジャスくんが、別の預かり先で譲渡先を探すこととなりました。

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まるですべてをわかっているかのように、ケージに入る前に、妹のナルちゃんを舐めてやるジャスくん。それを見つめるサンちゃん。
そのあと、ジャスくんが向かった引っ越し先は......。

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ここはどこ?

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わあ、おっきいおじさんがいる!
ジャスくんが毛を逆立てても、見ないふりしてくれるやさしいおじさん?お兄さん?
そう、ここは、市川市のジャム美容室。未来くんがあれよあれよとしあわせに卒業していったので、政宗保育園がまた新入園児を迎えてくれたのです。

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ひと晩たったら、もうこの通り。

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未来くんのときに子猫の可愛さに目覚めた百太郎くんも、遊びたくて遊びたくて。
店内では、ジャスの子守は百太郎に任せ、その様子を見守ることに徹する政宗くんです。
政宗とジャスは自宅からの通勤組なので、家に帰ると、さあおいで~とジャスにおなかを見せて転がる政宗くんだそう(笑)。

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「お店はね、鏡がいっぱいあるから、びっくりしちゃう」

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「もも兄ちゃん、あそぼ」

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じゃーん!と、どや顔の政宗くん。
ジャス、ジャムに来たときは980グラム。
本日8月3日、1235グラムになりました!

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乳腺炎の破裂でお腹に大きな穴の開いたお母さんのはなちゃんには、抱きかかえてもらって眠ることも毛繕いしてもらうことも叶わなかっただろうジャスくん。
いま、政宗くんが母猫役もしてくれています。猫って、なんと尊いのでしょう。 15.jpg

幾つものあたたかなバトンタッチで命救われ、政宗・百太郎ゴールデンコンビの保育で、しっかりした少年の貌になってきたジャスくん。 未来くんに続いて、きっとぴったりのおうちを遠からず見つけることでしょう。

尚子さんのもとで、手厚い介護を受けたはな母さんの物語、玲子さんのもとでしあわせへのドアが開きかけているジャスの妹たちの物語も、追ってご紹介したいと思います。

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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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