ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2019年02月08日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~家族のはじまり

みにゃさま、こんにちは。
今回は、訪問アニマルコミュニケーションにご応募くださったMさんのお宅に行ってまいりました。
いただいたご相談はこちらです。

猫(アメリカンショートヘア) 男の子 8歳 ユウタくん

まず聞きたかったのは、去年亡くなった母と先週倒れた父についてユウタがどう思っているかということです。母が入院していたとき、夢の中にユウタが現れ、毎晩母の傍らに寄り添っていたというのですが、本当にそうだったのか。また、父が倒れたときも、背中の上に乗って寄り添っていたというのですが、どう思っていたのか。また、私が実家からユウタを引き取り、一緒に暮らしていくことになった一連の経緯をユウタ自身はどう思っているのか。どう受け止めていて、どうしてほしいと思っているのか......。そのようなことを知りたいと思い、このたび応募させて頂いたのですが、岩津さんの訪問が決まった後に、ある事件が起こりました。
ある晩、ぐっすり眠っているユウタの後ろ脚に触れたところ、ユウタが突然凶暴化し、私は血を流すほど手足を噛まれてしまったのです。幸い大事には至りませんでしたが、この直後からユウタが家中でスプレーやおしっこをするようになりました。まったく止む気配が無いので、体のどこかが悪いのではないかと心配になり、検査入院と同時に去勢手術もしましたが、検査の結果スプレー行動の原因となるような悪い所はありませんでした。
退院後はスプレーの回数は減りましたが、今も決まった一か所にだけはスプレーをしています。
実はユウタが噛んだのはこれが初めてではありません。過去にも同じようなことがありました。
亡くなった母がまだ自宅で療養中、よろけて倒れた拍子に側にいたユウタに噛まれ、怪我を負ってしまったのです。母を噛んだ時、そして今回、私を噛んだ時、ユウタは何を伝えたかったのでしょうか。ユウタには母や父とのことでも大変な思いをさせてしまったので、本当に幸せになってほしいと思っています。


IMG_3749.JPG

私が訪問したのはユウタくんが退院した数日後でしたが、入院していたとは思えない程の顔色の良さ。落ち着いていて福福しさも感じます。
家の中を案内しながら喉を鳴らし愛らしく甘えながら歓迎してくれます。

IMG_3709.JPG

Mさんにお話を伺っている時も、側で悠々と過ごしているユウタくん。
その様子は「逃げも隠れもしませんよ。何なりと聞いて下さい。」とでも言っているよう。

では、ユウタくんのオープンな心に率直に飛び込んでみるとしましょう。

IMG_3724.JPG

岩 ユウタくん、お母さんやMさんに噛みついた時のこと教えてくれるかな?
ユ ああ、いいよ。
あの時こうして寝てる時に起こったんだ。(と私に背を向け寝ていた時の姿勢と位置を教えてくれます)

IMG_3701.JPG  
反省はしたし謝ったんだけど、思った以上に傷つけてしまったみたい。
怖くて反射的にしたことでよく覚えてないけど、今も怒っているの?
岩 誰も怒ってはいないけど、なんでそんなことになったかを知りたいだけなの。
ユ ぼくのことをもっと気にしてほしい。もう二度とあんなことはイヤだ。
  ぼくたちの体は君たちが思う以上に敏感で繊細にできてる。

Mさんによると、確かに噛みついた後のユウタくんは自らお母様やMさんに寄って行き、攻撃はしないしぼくは安全だよと背を向けてアピールをしたり、まるで謝っているように鳴いたりと積極的に関係修復を望んでいる様子が見られたそうです。
ただ、Mさんもお母様も噛みつかれた時の恐怖ですぐには近づくことはできませんでした。

570.jpg

ユウタくんによると、人間が眠っている時に突如誰かに触られる感覚・感触と猫がそうされる場合とでは全く違うそうです。人間よりも何十、いえ何百倍も敏感という風に伝わってきました。
性格や心境、状況によってもこの感覚は違うのかもしれませんが、寝ている時に突然触られると猫でなくとも驚きますね。
ユウタくんの教えてくれた猫の感覚はしっかり覚えておこうと思います。

岩 その後からおしっこをあちこちでするようになったのはなぜ?
ユ 落ち着くの。おしっこするとホッとして落ち着くんだ。
  ぼくはずっとここに居たい。新しい生活なんだ。

IMG_3734.JPG

「ぼく、お父さんが元気でいるのは知ってるよ。良くしてもらった。いっぱいの思い出があるの。」

いつ追い出されても仕方ないと覚悟するくらい取り返しのつかないことをしてしまったと感じ、一日一日が緊張と後悔で気が休まる時がなかったユウタくん。
そんな時におしっこをすると緊張が解けるのです。そしてスプレー行動は「ぼくはここに居たい」というアピールでもあります。
「ここに居ても良いよね?ここはぼくの家だよね?みんなはぼくの家族だよね?」と。

お父様が倒れて入院された後、Mさんがご実家までユウタくんを迎えに行き
「しばらくここに住めないから新しいお家に一緒に行こう。」
と話しかけると普段は大暴れして絶対に入らないキャリーに自ら入って行ったそうです。
誰か来てくれるまでぼくが側にいるからお父さん大丈夫だよという気持ちで家の外で倒れたお父様に雨の中寄り添い続けたユウタくん。ご近所の方に発見され救急車に乗ったお父様をほっとした気持ちで見送りました。
そしてユウタくんは決意と覚悟と共に、新たな家族となるMさんの家に向かったのです。

新しい暮らしの中、時折ユウタくんはお母様のお位牌(いはい)の前で手を伸ばしたり、お母様に話しかけるような素振りをするのですが、それはお位牌の前だけは以前のお家と同じ場所、つまり「故郷」と決めているのです。
お母様が入院中に夢で見たユウタくんですが、倒れたお父様にそうしたようにお母様が少しでも気もちが安らぐよう側で寄り添い続けました。
動物たちは生きていても体を抜けて魂、意識で移動ができるのです。

E_DCIM101CANON繝ヲ繧ヲ繧ソIMG_0609.JPG
迎えた頃のユウタくん ペットショップでMさんは吸いつけられるようにユウタくんの元へ向かいました

ユウタくん自身が今の暮らしに一日も早く馴染み家族の一員として受け入れてもらうこと、今はこれがユウタくんのすべてです。
お母様に甘えたり頼ったりするのはお位牌の前だけと決めています。
本当はいつでもどこでもお母様とお話をしたり甘えたりもできますが、「それはしちゃいけない」というユウタくんのけじめとしてのルールは、これからMさんと共に生きていく決意を物語っています。


570+2.jpg

他人行儀で少し寂しくも感じるかもしれませんが、ひとつの家族から新たな家族に移るというのは生涯で大きな出来事。
ユウタくんにとっては全く別の猫生が始まるのと同じです。ユウタくんの気持ちを尊重し長い目で見守ってあげて下さいね。

それぞれが寄り添い、助け合い、探りながらひとつの家族になっていく――。
求めるものはみんな同じ。家族になること。
「一生のうちでまた違う家族を持つのも良いもんだね。」と微笑むユウタくん。
こんなことが言えるユウタくんですもの。うん、大丈夫。

Mさん、ユウタくん、ありがとうございました。



Mさんより後日談をいただきました。

ユウタの凶暴化と、おしっことスプレー行為については、ユウタがどう思っているのかがこれまでわからず、どう対処したらいいのか考えあぐねていたので、今回ユウタの思いがはっきりわかって、とてもすっきりしました。
で、
それにしても、ユウタは元々は私がペットショップから連れてきた猫だし、実家にいた頃は一番私になついていたので、その後6年間ユウタと離れて暮らしていたとはいえ、実家から引き取ってもすぐに慣れてくれるだろうと思っていたのですが、やはり環境が変わるということは猫にとっても大きなことなんですね。
訪問アニマルコミュニケーションが終わったその夜から、思うところがあり、寝るときに寝室のドアをオープンにして寝るようにしたのですが、それ以来、毎晩のように、ユウタがやってきては、知らない間に私たちの間に入り込み寝ているので、もっと前からそうしてあげればよかったとちょっと反省すると同時に、受け入れてもらったと思ってくれたらいいなあと思っています。

また、以前なら凶暴化のスイッチがはいっているだろうなという場面でも、明らかにユウタが私たちを脅かさないように収めてくれているのがわかるようになったのも、大きな変化かもしれません。その姿からは、岩津さんがおっしゃっていたように、ユウタの固い決意と意思を感じ取ることができ、そのたびに、これからも長い目で温かく見守っていきたいなあと思っているところです。

今回のことで、凶暴化や問題行動があると、どうしても目先のことにとらわれてしまいがちですが、人であれ猫であれ、お互いを思いやる気持ちが大事なんだなと考えさせられました。

このたびは貴重な機会をいただきまして本当に感謝しております。どうもありがとうございました。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



フェリシモ猫部からのお知らせです。
今年から「岩津さんに聞く!」コーナーのブログ更新は、月一回、第二金曜日になります。
引き続きよろしくお願いします。

■ LINEスタンプ第三弾ができました!→あーちゃん猫まみれ
■第二弾→あーちゃんとほんわか仲間達
■第一弾→あーちゃんとお馬界の仲間たち

■ Instagramはじめました→ asakacyama





【お知らせ】
岩津さんがあなたのご自宅に訪問して、動物と対面でアニマルコミュニケーションを行い、その様子を当ブログ上で記事にさせていただきます。(プライバシーは守られます)

あなたも、岩津さんを通じてペットとコミュニケーションしてみませんか? 
費用は90分以内¥8,000 +神戸からの交通費(実費) となります。(※交通費を除く全額が岩津さんのご厚意により動物愛護団体に寄付されます。)
※なお、取材させていただくのは平日のみとなります。
詳細は、応募フォームをよくご確認の上ご応募ください。応募者多数の場合は抽選となります。奮ってご応募ください!⇒ 応募フォームはコチラ
※当選の場合はご応募から約1ヵ月以内にご連絡いたします。

※岩津さんへのお仕事の依頼や、お急ぎの方は岩津さんまで直接ご連絡ください。
お問い合わせ先はこちら⇒animal & spirit communication
※こちらからお問い合わせいただいた場合は、猫部ブログの取材対象にはなりません。

nekogaanatani.jpg

連載が書籍になりました。
猫があなたに伝えたいこと』(イースト・プレス)好評発売中。


一部の電子書店にて配信が開始されました。

■配信が開始された電子書店(一部予約段階の書店もございます。)

Amazon Kindle
BookLive!
honto
楽天Kobo
・Apple
(iTunesのブック もしくは iBooksアプリのStore から)
紀伊国屋書店BookWeb
ebookjapan


「猫と飼い主さんのための癒しの音楽」CDがキングレコードさんより発売されました。 くわしくはこちら→ 『猫のための音楽』と『飼い主さんのため音楽』を収録した、おうちdeリラックスCD


写真

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

  • ツイート
  • いいね!

みにゃさまのコメント

甘えるのはお位牌の前だけと決めているのです。に涙が出ました。
故ミルクがすみれちゃんの祭壇に頬を擦り付けて甘えているのを見たことがあります。死んだ人や猫に負担にならないように本猫たちはとても気を遣っているのですね。

by たまき 2019-02-08 14:50

>たまきさん
そうなんです。気を遣っている猫さんもいるのです(:_;)

by 岩津 2019-02-08 17:29

ユウタくんをはじめ、
ニャンコたちってホントににゃ~んて
誠実で誇り高い存在にゃのでしょう♥
いつも頭のさがる思いにゃのです✨
ウチのムスメに対しても、
あらためて、キチンと向き合わないと
いかんニャ。。。と反省しきりです。
それにしても、ユウタくんカワユイ♥
ジッとしてたら、
ヌイグルミと見間違えそうニャ~(^^)

by にあ 2019-02-09 11:13

>にあさん
猫さん一族には本当に頭が下がります(=^・^=)
おめめもお顔も体も、あちこちが丸でかわいすぎるユウタくんです。

by 岩津 2019-02-09 13:48