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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2017年02月21日

「特定非営利法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」さまの活動レポート(2016-17前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 茨城県、福島県

 5月の夕暮れ時、常総市にある第二シェルター(常総シェルター)近く、ボランティアさんが、子猫が親を呼ぶ鳴き声がすると言い出しました。微かだが間違いない。弱っているらしい。早く助けないと。やぶを踏み分けて大捜索後、ようやく発見 。
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まだ小さい。もっと寒い時期だと危なかったでしょう。人馴れしているので捨て猫です。
ここ常総市は、捨て猫が多い。子猫は川に捨てればいい、という考えの方も多く、なかなか地域猫活動も進まない地域です。
子猫を連れて病院に駆け込みます。幸い目の治療だけで命はとりとめ、頭部の模様から名前をカブトとつけられました。優しい里親さんも決まりました。
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 そして6月、やはり常総シェルターに近い所で、仔猫が行き倒れていました。
最初は死んでいるのかと思ったのですが、持ち上げたら眼が開きました。極度の脱水。逃げる力もありません。
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 またもや子猫を連れて病院に急行です。緑の目やには脱脂綿で拭かれ、あっという間に点滴がされました。自分で食べられるようになるまで入院です。前足を骨折していたので、ギブスをすることになり、世話ができる会員さんに預かってもらうことになりました。
名前は、痩せて小さかったので、チーちゃんと名付けられました。
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 チーちゃんはその後、東京のお子様がいるご家庭に譲渡されました。
隅田川の花火の日に、電車にゆられて行きました。
保護猫を譲渡しますと、里親さん宅のお子様は猫に夢中になります。この子たちは、将来大人になっても猫を捨てたりすることは決してないでしょう。
保護猫の譲渡活動は、つまり強力な啓発活動にもなっているのです。

 最近、少ないボランティアさんをやり繰りして譲渡会の回数を増やしました。それにより、茨城県動物指導センターで殺処分を待つ犬の引き出し頭数を増やすことができました。
センターには、飼い主によって捨てられた犬も多く収容されます。捕獲時に、知らない人にわけも分からず追い回されて怖い思いをしたからか、あるいは、多数の知らない犬と一緒に収容されるからか、いや、自分が殺処分されることを予感しているからかもしれませんが、たいていの犬はとっても怯えて、縮こまっています。
引き出した小型の柴雑種1頭がシェルターに来た時、ケージから出そうとすると、怯えておしっこを漏らしてしまいました。怖がってケージの奥から出てきません。
この犬は、早くお日様の下で散歩できるようにと、サニーと名づけられました。
何とか散歩させようとしても怖がって動かなくなってしまいます。
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 抱っこできるし、とっても可愛いのに。
そんなサニーにも、サニーの現状をよく理解した上で引き取っていただける里親さんが現れました。しかし、案の定、里親さん宅で、部屋の隅で縮こまって動きません。
これには里親さんも困り果て、当会はドッグトレーナーさんにアドバイスをお願いしました。
それが効を奏し、サニーは次第に心を開いていきます。
部屋の隅から中央へ、そして遂には里親さんのひざの上へ。
最後には、おなかを見せて甘えるまでになり、すっかり家犬になりました。
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 よかったね、サニー。

 このように、センターに収容された犬は、なんらかの心の傷を負っているものです。
ですから、引き出して譲渡するまでには、いろんな苦労があります。咬まれたりすることもあります。心を開くまでに1年以上かかることも。
でも、サニーのように、里親さん宅で嬉しそうに駆け回り、その命を謳歌している様子を見ると、何か生きる喜びをお裾分けしてもらった気がして、この活動をやっていて良かった!続けて行こう、と思えるのです。
譲渡活動は手間も時間もかかり大変ですが、里親さんを通じて、徐々に徐々にですが動物愛護の輪が広がっていきます。
この輪の広がりはゆっくりですが強靭です。殺処分ゼロを目指す間違いのない道の一つだと信じています。
最後になりましたが、このような活動をご支援していただいている皆様に、心よりお礼申し上げます。


<ご支援くださっているみなさまへ>
 此の度は、多額のご支援を大変有難うございました。
動物愛護のために大切に使わせていただいております。
当会があります茨城県は、犬猫の殺処分数が全国で最も多い県でございます。
その殺処分数をゼロにするために、野良犬猫の保護・譲渡から啓発や政治家への働きかけまで、なりふり構わず奮闘しています。
が、思うようにはなかなか進まず、時に焦ったりします。
結局のところ、動物愛護の輪を焦らず地道に県民に広げていくことしかないようです。
このような状況ですが、今後ともご支援いただければ幸いでございます。
最後になりましたが、いただいたご支援に会員一同心より感謝申し上げます。



特定非営利法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)
HP: http://www.capinew.jp/
ブログ: http://ameblo.jp/capin-blog/
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