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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2026年08月07日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~天国から愛の叱咤をする猫さん~

みにゃさま、こんにちは。
今回は、「訪問アニマルコミュニケーション」にご応募頂いたMさんのお宅に行ってまいりました。
ご相談はこちらです。

今月でトラが亡くなって2年たちます。一緒に小さな間借りカフェをやっていましたが、トラが亡くなり、色々な後悔や悲しさがあるので謝りたいです。
トラは初めて飼う猫だったのでどうしていいかわからず、腎臓が悪くなってからも、別れたくない思いから最後まで苦しい治療をしてしまったことを後悔しています。
間借りしていた場所は、トラの思い出が大きくて苦しくなってしまうので、今はあまり考えないようにしていますが、もう2年も経つからそろそろ向き合いたいです。

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出会いは7年前。
間借りカフェの周辺に突然現れたトラくん。現れた当初から誰の膝にも乗って甘えるとても人懐こい猫でした。
猫と暮らしたことがないMさんでしたが、人懐こい魅力的なトラくんと次第に仲良くなり、寒さの厳しい冬がやって来たのをきっかけに、トラくんを迎え入れることを決めました。
人生初の猫です。

動物病院に連れて行くと、推定10歳で健康体とのこと。
Mさんの周りでは猫を飼っている人が多かったので、猫について教えてもらいながらの猫との暮らしが始まりました。ちょうどコロナ渦で仕事もプライベートも思うようにいかない時期でしたが、そんな毎日の中、トラくんの存在はMさんにとって光でした。

そして3年後。いい歳になったのを機に猫の健康保険に入り、契約特典にあった無料の健康診断を受けてみることに。
そこで腎臓の機能が落ちていることが発覚。すぐに治療を始めましたが少しずつ痩せていき、老化で聴力も失っていきました。
治療と通院を続ける中、トラくんがあと数ヵ月と余命宣告され、同時期にMさんの仕事の契約終了を突然告げられMさんは無職に。就職活動とトラくんの終末期が重なり、Mさんにとって辛い日々が続いたのでした。
その後、無事に就職先が決まった途端、それを見届けるかのようにトラくんが旅立ったとMさんは話されました。

初めての猫、初めての看取り。
人生の中で紆余曲折あった時期を共に生きたトラくんとの暮らしは幸せでしたが、初めてが故の後悔もあり、特に最期についてはあまりに辛く、思い出さないよう蓋をして生きてきました。
看取ってから今年で2年。止まった時を進める心の準備ができ、トラくんと話すことで前に進めるのかもしれないと今回ご依頼をいただきました。

では、Mさんが聞きたいことをトラくんに伝えていきます。

亡くなる1年前から点滴とか辛い治療させてごめんね。
「もういいよ、そんなの。忘れな、そんなこと。
いつまでも苦しんでないで、ぼくはこんなに楽に生きてるのに。
もうぼくは居ないから自分でなんとかしないといけないんだ。
できるだろ? 自分で。
できるんだよ! 自分で。
いつまでも泣いてないで笑って。悲しみはもう終わったことに気づいてよ。
いつまでもクヨクヨして悲しみを作ってる。自分で作ってるんだ。
世界を狭めるな。(自分で自分の世界を小さく作るな)」

プライベートと仕事が大変な時から安定するまで一緒に居てくれたけど、時期を決めて来たの?
「猫ってそんなもんだ。
役割があるんだ。節目節目とか、穴埋めるとか。(心の傷や人生の苦難を穴と表現)
一緒に楽しむとか連なるとかいろいろ。
まっ、整えるために来たって感じかな。
彼女は楽しむことで安心するっていうことが必要だった。
そうすればあとは付いてくる。うまくいく。整う。
投げやりになっちゃダメだ。」

最期辛かった?
「まぁ、命はそんなもんだからしょうがない。」

猫の飼い方を分かってなくてごめんね。
「そんなのはいい。
でも、もっと美味しいもの食べたかった。広いとこ(広い部屋)に行きたかった。これは希望。
一生懸命やってくれたと思う。なけなしの金使って。
物売ったりしてない?
困ることはないよ。返ってくるし入ってくる。」
猫に愛と誠意をもって正しく飼っていると困ることはなく、その時に困っても必ず後から返ってくるとトラくんは言います。
終始、猫初心者のMさんに「教えてあげてる」口調のトラくんで、Mさんはそれを公開説教だと言って笑われました。
この笑顔が見たかったのね、トラくん。

最後に、トラくんからMさんへ伝えたいことはありますか?
「傷付かないで。
愛する人に傷を負ってほしくない。
なんでも笑い飛ばしてほしい。
ぼくは傷は舐めないよ。
だから傷付かないで。
笑って。いつも笑っていてほしい。
笑ってぼくを思い出してほしい。
再会できるかはわからないけど、いつも想ってる。
またね。フンッ。」

最後に真顔で上から目線のわざとらしい鼻息で笑いを誘うトラくん。最高の最初の猫ですね。
お話していて私も元気と勇気をもらいました。

Mさん、トラくん、この度はご依頼ありがとうございました。

Mさんより後日談をいただきました。
今回の取材を通して、一番心に残ったのは、「悲しみは自分で作り出している」というトラの言葉でした。最初は少し厳しく感じましたが、時間が経つにつれて、「もう自分の人生を楽しんでほしい」というトラなりの優しさだったのだと受け止められるようになりました。 今でも彼に会いたい気持ちは変わりませんが、トラが望んでくれているように、笑顔で思い出せる時間を少しずつ増やしていきたいと思っています。
今回のことは、止まっていた時間をもう一度動かす大切なきっかけになりました。本当にありがとうございました。
「いつか『今日はこんなことがあったよ』と胸を張ってトラに報告できるような毎日を過ごしていきたいと思います。


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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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