今年もまた、猫好きが集まる「松山庭園美術館」で、「猫ねこ展2025」が始まりました。房総の田んぼに囲まれた小高い丘の上にある、コノキミクオ氏の個人美術館です。
全国猫好き中の猫好き作家から集まった、自由闊達な大作から滋味あふれる小品まで、猫愛に満ち満ちた作品がずらり。
広い館内には、美術館猫がまったりのんびり。
今年も、約350名の作家、約500点の作品が集まりました。
絵画、立体、工芸、写真など見ごたえたっぷりです。
来場者を迎える猫スタッフは、白猫ミーちゃん、白猫白介、黒猫黒介、茶白錦之介、茶トラ煌(きら)、茶白羅羅(らら)、三毛モモ、キジ白健、茶白紅丸の、総勢9匹です。
来館して何匹に会えるかが猫好きのお楽しみで、会期中に何度も訪れる人もたくさん。
美術館猫の「黒介」「白介」は、さとうしのぶさんの立体作品におさまっています。
なんと、我が家の菜っぱさんも、片庭珠実さんの絵となって、神秘的に愛らしく。
私も、農家のつなちゃんと、地域猫の茶子ちゃんの写真で参加しました。
猫ねこ展の醍醐味は、美術館猫さんたちに思わぬところで遭遇すること。
猫たちはちゃんと心得て、待ち伏せを愉しみます。
何食わぬ顔で、作品になりすましていたりもします。
見分け方は、作品番号とタイトルがついていないこと(笑)。
青モミジが美しい園庭の、コノキ氏のガンダ(鉄くず)作品とコラボしていることもあります。
混沌を深める現代社会の中で、「猫」と「アート」という平和と自由を象徴する両者の競演がここにあります。
「この展示を通して、世の中に元気を取り戻すお手伝いをしたい」というのが、館主はじめ館長・スタッフ・猫スタッフの心からの願いなのです。
グッズ販売コーナーや、コノキ氏の描く猫プリントシャツ販売コーナーも充実しています。
私も、絵葉書やチャリテイートート・ポーチを置かせていただいています。売り上げは、飼い主のいない猫たちの手術・治療費などのために奔走する農家さんたちの「かざねこ基金」への寄付となります。
美術館への道は、これからの田植えの時期は、それは美しい水田風景が広がります。
園庭の青モミジや木漏れ日も綺麗な季節です。
猫ねこ展は、7月27日まで。金・土・日・祝日のみ開館です。お近くの方は、ぜひ「館内猫探しゲーム」や「田んぼ浴」も兼ねて猫アート堪能の一日をお楽しみにお出かけください。
遠方で行けないという方のために、会期中の様子や作品を、もう一度当ブログでゆっくりご紹介したいと思っています。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。

『
猫は奇跡』
"ふつうの猫"たちが起こした奇跡の実話17選

『
猫との約束』
猫は人生にドラマを運んでくる。ささやかでも、至福のドラマを

『
寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。

『
猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。

『
里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。

『
しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!

『
いつもそばにいる猫』
描き下ろし猫スタンプが登場。猫たちがあなたのトークルームに寄り添います!
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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ネコ猫ねこの美術展、もう22回になるとは。個性的な数々の作品にはビックリだが、物陰に隠れたり、作品に溶け込んでいる本物の猫探しも楽しそう。
by Y,M 2025-04-15 13:43
茉莉子さん ありがとうございます。
遠方で行けない私なので、とても嬉しいです!
猫って、毛色といい、体型といい、動きも美的ですよね。アーティストさんごとに特徴があり、飽きませんね。ましてや、作品に紛れている猫さん達に会えるなんて!
次回?のブログも楽しみにしています。
by ちぃ 2025-04-15 17:30
毎年恒例、「猫ねこ展」が始まりましたね。(なんと!にゃんにゃん22回)
「かざぐるま」、天ぷら屋さんも立ち寄って猫三昧もいいですね。
天気の良い日に出かけてみよ~っと。
by ヤンヤン 2025-04-17 05:36