[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

　「目千両」という言葉がぴったりの、白サバのべっぴん猫ナナちゃん（２歳・♀）には、大の仲良しがいます。小さい時からずっと一緒なので幼馴染でもあり、お互い大きくなった今でもしょっちゅうつるんでいるので「親友」のようでもあり...。あまりに仲が いいので、飼い主からは「夫婦みたい」と呆れられているほどです。

　ほらね。

　ナナちゃんの仲良しさんは、トイプードルのリトルくん（２歳・♂）。

　こうやってしょっちゅうくっついて、毛づくろいしあったり、じゃれあったりしています。私の前では恥ずかしがっていつもの仲良しぶりを展開してくれなかったので、飼い主のミズシマさんに仲良し写真をお借りしました。

　ナナちゃんは 子猫の時、犬も猫も大好きなミズシマ家にもらわれてきました。その数カ月あと、「猫を飼ったから、ついでに犬も一緒に飼っちゃおう～」というので、やってきたのがまだ子犬だったリトルくん。

　初対面の瞬間。ナナちゃん はリトルくんのもとへトコトコ寄っていき、リトルくんはナナちゃんをペロペロし始めました。ナナちゃんのほうがちょっぴりお姉ちゃんですが、子供同士、二人はすぐに仲良くなりました。 ナナちゃんがリトルくんを 舐めてあげれば、 今度はリトルくんがお返しに ナナちゃんを舐めてあげます。おやつも仲良く半分こ。ただ、追いかけっこだけは、ナナちゃん有利。２段ベッドのはしご階段をタタタタタと上って、「ここまでおいで～」と、はしごを上れないリトルくんをいつも悔しがらせるナナちゃんです。

　

　犬と猫の仲良しさんはけっこういますが、どちらかが、または両方が幼いときに出会うと、仲よくなる確率は 高いようです。きっとふたりはお互い「違う動物」だなんて思ってないんでしょうね。リトルくんは 猫じゃらしに 反応するくらい、かなり猫化しています 。
リトルくん、ナナちゃん、おじいちゃんおばあちゃんになっても仲よくね！

　さて、もう一組、ご紹介。

静かな住宅地に暮らすアメショーのトムくん。
庭先のキンモクセイの下で、さっきから通りを一心に見つめています。

　「まだかなあ、遅いなあ・・・」
誰かを待っているみたいです。

　「来た来た！」
うれしさでシッポがピンと立ち、駆け寄る足取 りも弾みます。

　「今日はいい天気だね！　チュッ！」
トムくんが待っていたのは、毎夕、お散歩でこの道を通るトイ・プードルの３歳の女の子「デべ」ちゃん。（今はなおってるけど、○○ソだったことから、この名がつきました）

　「可愛いデべちゃんに今日も会えてうれしいな～」
嬉しすぎて、デべちゃんの前でごろんごろんがいつまでも止まらないトムくんです。一見シブい男前だけど、ものすごくわかりやすい、愛すべき性格なんですね！

　「バイバーイ。また明日！」

　ひとしきりじゃれあったあと、デべちゃんの姿が見えなくなるまで見送るトムくんでした。もうおじいちゃん猫だそうですが、外が好きで、網戸を自分で開けて勝手に出ていきます。おうちの中ではニンゲンのお母さんに甘えて、料理中に肩に乗ったりしているとか。おうちの中のワンちゃんとも仲良しで、よく一緒に寝ているそうです。トムくん、いつまでも元気でね。右目の逆さまつげ、早く治るといいね！

　猫同士の仲良しもほのぼのさせてくれるけど、種を超えた「仲良し」がいるって素敵なことですね。そして、こんなに率直にシンプルに「好き！」って気持ちを表せるのも、とっても素敵です！