フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所: 茨城県つくば市/茨城県内各シェルター・動物指導センター
【エピソード1】高齢者の入院で取り残された兄妹犬の保護と新たな出発
2025年12月初旬、茨城県北部の行政機関から一本の相談が入りました。一人暮らしの高齢の男性が急な入院を余儀なくされ、自宅に戻ることが難しくなってしまったというのです。頼れる家族もなく、電気も止まった寒い家の中に、2匹のトイプードルが取り残されていました。
その年の夏にはお母さんを亡くし、続いてお父さんも体調を崩されたという、悲しい背景がありました。12月3日、行政の職員さんに立ち会っていただき、CAPINスタッフが現地へ向かいました。日中でも10℃を下回る寒さの中、2匹は元気に「ワンワン!」と出迎えてくれました。まるで「お父さんお母さんが帰るまで、ここを守るんだ」という気迫が伝わってくるようでした。
男の子はレオン(推定10歳)、女の子はポポ(推定4〜5歳)と名付けられ、初期医療を受けた後、預かりボランティアさんのご自宅で一緒に暮らし始めました。2匹は寄り添いながら、少しずつ新しい環境に慣れていきました。現在は里親様を募集中で、温かい家族との出会いを待っています。
この保護活動は、行政との連携があってこそ実現できました。動物の命を守るためには、地域社会全体での協力が欠かせないと、改めて実感した出来事でした。

(レオンくんとポポちゃん:預かりボランティア宅でくつろぐ様子)
【エピソード2】センターで3年待ち続けたトビーの引き出しと、全国支援者の力
茨城県動物指導センターには、長期間収容されたまま引き出し手が見つからない犬たちがいます。トビーもそのひとりでした。2023年1月に収容されてから、ちょうど丸3年。個別房の隅でおとなしく、誰かが来るのをじっと待ち続けていました。
2026年1月、全国の支援者の皆様からのカンパが集まり、CAPINのボランティアチームがトビーを引き出しました。センターを出た瞬間、トビーのしっぽが少しずつ上がり始めました。外の空気を胸いっぱいに吸い込み、お散歩の練習をしながら、少しずつ表情が柔らかくなっていきました。
CAPINシェルターに到着したトビーは、同じセンター出身の仲間たちと同じ屋根の下で暮らし始めました。午後のお散歩にはたくさんのボランティアさんが集まり、トビーを温かく迎えてくれました。
この引き出しを支えてくださったのは、全国各地の8名の支援者の皆様です。SNSを通じてつながった見知らぬ人々が、一匹の犬の命のために力を合わせる----そのような温かいつながりが、CAPINの活動を支えています。トビーは現在、里親様との出会いを待ちながら、シェルターで穏やかな毎日を送っています。

(センターを出て外の空気を吸うトビー)
【実施期間中の主な活動概要】
2025年10月から12月末日にかけて、CAPINは茨城県内外でさまざまな活動を展開しました。
保護・譲渡活動では、茨城県動物指導センターからの犬の引き出しを継続的に行い、ももこちゃん(12月15日)、リチャードくん(12月23日)、ウィーラーくんとリリスちゃん(12月25日)など、複数の犬たちを保護しました。引き出した犬たちはCAPINのシェルターや預かりボランティア宅で医療ケアを受け、里親様とのマッチングを進めています。

(ウィーラーくん)
地域との連携活動では、2025年11月2日にメガドン・キホーテつくば店にて「CAPINメガドンキ里親会」を開催し、保護犬たちと地域の方々との出会いの場を設けました。また、11月3日には「第32回うしくワイワイまつり」に参加し、動物愛護の啓発活動を行いました。
新たな取り組みとして、12月には「ペット信託サービス」を開始しました。飼い主様の急な入院や高齢化などにより飼育が困難になった場合に備え、ペットをお預かりして継続的にケアを行うサービスです。冒頭のレオンくんとポポちゃんのような事例が今後も増えることが予想される中、社会的なニーズに応える新しい仕組みとして始動しました。
また、毎週日曜日には「CAPIN保護猫里親会」を定期開催し、猫の譲渡活動も積極的に推進しています。12月27日には、テレビ番組「嗚呼!!みんなの動物園」にCAPINの保護犬・猫たちが登場し、全国の視聴者に保護動物の魅力と保護活動の大切さを伝えることができました。
【今後の展望】
CAPINは2019年以来、茨城県での犬の殺処分をゼロに維持し続けています。しかし、保護犬・猫のシニア化が進み、医療費や介護の負担は年々増加しています。現在、第二シェルター(平屋)は築60年を超え、耐震補強や電気設備の改修が急務となっています。
2026年は、この老犬ケアハウスの安全な改修を最優先課題として取り組みます。同時に、ボランティアの育成・拡充、行政との連携強化、そして「いのちの授業」などの啓発活動を通じて、人と動物が共に笑顔で生きる社会の実現に向けて歩み続けます。
全国の皆様からのご支援が、一頭一頭の命をつないでいます。これからも、茨城から動物愛護の輪を広げてまいります。
<ご支援くださっているみなさまへ>
フェリシモ基金を通じてご支援いただいている全国の皆様へ、心より感謝申し上げます。
皆様のご支援は、茨城県動物指導センターで出会いを待ち続ける犬たちの「命のリレー」を支えています。電気も止まった寒い家で取り残されたレオンくんとポポちゃんが、温かいボランティアさんのご自宅で寄り添いながら眠る姿。3年間センターで待ち続けたトビーが、初めて外の空気を吸ってしっぽを振る瞬間。そのひとつひとつの「幸せの瞬間」は、皆様のご支援なしには生まれませんでした。
CAPINには現在も、シェルターで里親様を待つ多くの犬猫たちがいます。「保護犬・猫を家族に迎えたい」とお考えの方はもちろん、「遠くからでも応援したい」という皆様のお気持ちが、私たちの大きな力になっています。
これからも、一頭でも多くの命に「ありがとう、生きていてよかった」と思ってもらえるよう、スタッフ・ボランティア一同、力を合わせて活動してまいります。
変わらぬご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。
認定NPO法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)
理事長 坂本真子美
「特定非営利活動法人 動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(通称:CAPIN/キャピン)
」
HP:
https://www.capin.love/活動ブログ:
https://ameblo.jp/capin-blog/