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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年04月01日

「神戸ノラネコTNR実行委員会」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神戸市、明石市、加古川市、高砂市、姫路市

皆様の、温かい応援とご支援に心より感謝しております。毎日の活動の励みにもなり、勇気を頂いております。ありがとうございます。

私たち「神戸ノラネコTNR実行委員会」は、2015年4月に結成した市民ボランティア有志の会です。メンバーは神戸市在住で、40代から60代の女性たちで構成。神戸市を中心に、明石市、加古川市、姫路市など近隣の市でも活動をしています。

不幸な猫を減らすために、地域猫活動、TNR、猫の保護、譲渡を行っています。 TNRとは、捕獲し、不妊手術を行った後、手術をした印として片耳をV字にカットし、元の場所に戻すという活動です。猫の繁殖力はとても強く、人と猫とが共に幸せに共存するためにも、とても大切な活動になります。
2018年から、「神戸市 人と猫との共生推進協議会」の協力団体に登録。野良猫の繁殖制限事業を推進するためのサポート役をしています。

メールでのご相談に対しても、責任をもって、迅速に対応をできるように心がけております。

【譲渡活動について】

保護猫の譲渡会については、換気・消毒を徹底し、コロナの感染予防を継続しながら、神戸・塩屋、高砂でそれぞれ月1回開催し、沢山のご縁をつなぐことができました。感謝で一杯です。

正式譲渡になった後も、里親様からの写真やメールなどでやり取りは続き、幸せな姿を拝見すると、嬉しく、何よりの励みになります。

また、ある里親様が会社の同僚の方と、雑談をしている際に、どちらも保護猫を迎えたことがわかり、さらに、お2人とも、私たち実行委員会の同じ保護主から、譲渡された猫ちゃんであったそうです。それを聞いて本当に驚きました。猫ちゃんがつなぐ不思議なご縁を感じます。

<高砂マーブルカフェでの譲渡会の様子です>
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【TNRと保護活動について】

兵庫県加古川市より相談があった事例です。お1人暮らしの女性宅のお庭に、母猫と子猫2匹が、来ているとのこと。
お伺いしてみると、母猫と2匹の子猫は、ほぼ同じ大きさで、緑豊かな縁側でのんびりお昼寝をしておりました。数カ月前に母猫が子猫を5匹くわえて現れ、うち3匹はカラスにやられてしまったようです。 隣人は猫嫌いという環境です。

縁側から家の中まで入ってきて、フードをねだっておりました。依頼者の方の話では、増えてはいけないと捕まえようとしたものの、無理であきらめていたとのこと。

TNRについてのわかりやすい、イラストや、パンフレットを見せながら、具体的な方法を打ち合わせました。

<お庭での親子猫ちゃんの様子です。仲良く日向ぼっこ中です。>
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当日は、前日夜から、フードを抜いてくださっていたおかげで、縁側に入ってきた3匹は、捕獲機に次々と入っていき、5分もかからないうちに保護完了。その日のうちに、神戸の不妊手術専門病院へ搬送をして、翌日元の場所に放しました。子猫もほぼ成猫であり、話し合った末、元に戻し、今後もお世話をしていただくことになりました。ご本人も私たちも、ほっとしておりました。

<捕獲した時の様子です。なるべく不安を感じないように配慮をして行っています。>
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1か月ほどたったある日、同じ女性の方からの電話がありました。「また子猫をくわえてやってきました!」手術をしたはずなのに、どうして??と頭が混乱しながらも、現地に向かいました。
私達が捕獲する前に出産をし、縁の下に隠して子育てをしていたのではないかと思われました。大きくなってきたので、親猫は、縁側に連れて入ってきたのでしょう。

その女性の方は、とっさに手づかみで子猫3匹を捕まえて、段ボールに入れ、私達へ連絡をくださったようでした。到着し、皆でのぞき込むと、段ボールはもぬけの殻でした。。

そこから大捜索が始まり、広いお部屋をあちこち、皆で探しました。
2匹はすぐに見つかったのですが、残りの1匹がなかなか見つかりません。何度もあちこちを探し、あきらめかけた時に、ネットの動画に、「子猫を探す母猫の声」とあったのを思い出し、流してみると・・

物陰から「にゃー!」とお返事が。そこは何度も見たところだったので、皆でびっくり。 無事3匹の子猫を保護しました。生後3か月ほどの小さな子猫達です。

うち1匹は里親様がみつかり、幸せに暮らしております。他の猫ちゃん達も里親募集をしながら、保護主宅ですごしています。

<保護された直後の3匹の子猫ちゃん達>
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<里親様の元で幸せになった子猫ちゃん。保護主宅の別の子猫ちゃんと仲良しで一緒に譲渡されました。>
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依頼して下った女性の方は、近隣の方にTNRのパンフレットを渡し、お話をしてくださったそうで、今後も継続して、見守っていただくことにしております。


<ご支援くださっている皆さまへ>

私達は、シェルターがなく、メンバーの個人宅での保護になり、常時、60匹以上の猫がいます。また、活動地域での地域猫への餌やりも毎日行っており、ミルクやフード代、医療費に関しても、皆様のご支援が大きな支えになっております。ありがとうございます。

フェリシモ基金からご支援を受け、フェリシモ猫部サイトで活動報告をご紹介いただくことで、私達の存在を知り、興味や関心を持ってくださった方から、野良猫のご相談を受けることも増えました。一緒に考えて、一つずつ解決するうちに、地域で猫たちが幸せに暮らしていける結果につながり、それは、私達にとっての大きな喜びです。

野良猫に関して、1人で悩んでいらっしゃる方も多く、皆で助け合うと、大切な命を救うことができます。

こうして、ご紹介を受けることで、認知度がじわじわと上がってきており、心より感謝申し上げるとともに、責任の重さも感じています。
皆さまからいただく基金により、新しい家族へとつなぐ〝命のリレー〟にご支援・ご協力をたまわりますよう、引き続きよろしくお願いいたします。



「神戸ノラネコTNR実行委員会」
https://kobe-noraneko.amebaownd.com/


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