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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年07月03日

「特定非営利法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」さまの活動レポート(2019年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:茨城県

3年前の大晦日のことです。海岸が猫の捨て場になっているとの相談がありました。場所は茨城県神栖市の南浜です。
新年早々現場に行ってみて、その環境のひどさに絶句しました。
見渡す限りのゴミと、海水混じりの強風が吹く中、隠れる場所はテトラポットしかありません。防寒服を着こんだ人間でも寒くて仕方ないほどです。
ここに捨てられた猫はまず生きて冬を越せないでしょう。これではTNRで猫を戻すわけにはいかず、全頭保護しました。

さて、この時保護した10頭の最後の1頭が先日めでたく家猫になりました。
黒猫のスーです。

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里親さんは娘さんのいらっしゃる優しいご家庭です。
凍える海岸に捨てられたスー。ようやく暖かいお家で、家族の一員として暮らします。なお、現場の海岸ですが、鹿島警察署に動物遺棄禁止の看板を立ててもらっています。

茨城県某所で犬30頭の飼育崩壊がありました。
最初はプードルとブルドックの2頭で飼い始め、それが次々と子供を産んで30頭になったそうです。
救出したときは、電気・水が止められ、窓も塞がれ、真っ暗な無人の一軒家にいました。そして、この犬たちは生まれてから一度も屋外に出たことがありません。
つまり、生まれてから何年も真っ暗な中で生活していたのです。
ここでは、救出した30頭のうちの雌の1頭、メリーを紹介しましょう。
メリーはプードル雑種ですが、生まれてから一度もトリミングしておらず、被毛が伸び放題で、ケージに入れられて来た保護後すぐの時は、汚れた大きな毛玉にしか見えず、どこに顔があるのかすらも分かりませんでした。

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病院で診察のために丸刈りになり、その後毛が伸びてくると、ようやく犬らしくなりました。
屋外に出たことが無く、ましてや首輪をつけたことも無いので、まずは外に出る練習、そしてその次に散歩の練習でした。
最初は無理やり引き出していた散歩も、やがて進んで出るようになり、屋内に閉じ込められていた数年間の分を取り返すかのように様々なことを学習し、実は大変賢い犬であることも分かりました。
そんなメリーに先日里親のお申し出がありました。幼いお子様が2人おられる若いご夫婦です。

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賢いメリーは、幼い子供たちと上手に接して、深い絆を結んでくれることでしょう。
汚れた大きな毛玉のようなメリーを最初に見た時は、いったいどうなることかと思いましたが、無事家犬としての一歩を踏み出しました。

当会がある茨城県内で保護された犬猫は、すべて動物指導センター(以下センター)という県の施設に集められます。公示期間中に飼い主が現れないと、譲渡適性を欠くと判定された犬から殺処分となります。
そこで当会は、譲渡適性を欠く犬、つまり、人馴れしてない犬、老犬、病気・怪我の犬等を優先してセンターから引き出す活動を現在実施しています。
「人馴れしていない犬」というと「凶暴な犬」とお考えになるかもしれませんが、実は、捕獲時に追い掛け回された恐怖心が残っているだけのことが多かったりするのです。
また、野良生活を送った犬猫は、必ずなにがしかの病気を持っています。
このため当会の予算の6割以上が医療費で消えるような状況です。
写真は、センターから引き出した下半身不随の犬に歩行補助具を自作しているところです。

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センターから引き出してきた犬は、当初怯えて生きる意欲も無いような状態ですが、根気強く世話を続けるとやがて人間を信頼し、生きる喜びを弾けさせるようになります。
われわれはそんな犬達から元気を分けてもらい、それが活動の原動力となっています。
寒い冬に痩せた野良猫を見ると、なんとかしてやりたいと愛猫家は思いますが、野良猫の世話をするべきでないと言う人がいることもまた現実です。
当会は殺処分になりそうな犬たちを今年すでに233頭センターから引き出し、殺処分ゼロを目指していますが、譲渡不適な犬を殺処分することは全く正しいと考える人もまたいます。
当会は、こういった対立する現場に身を置き、様々な事例を経験することによって、動物愛護の社会を目指して行きます。



<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも多くの皆様からご支援をいただきまして、本当に有難うございます。
CAPIN会員一同、心よりお礼申し上げます。
野良の犬猫は必ず何かの病気や寄生虫を持っております。
いただきましたご寄付で、沢山の保護犬猫が医療を受けることができ、命を救われました。また、金銭的にだけでなく、我々の活動を支援してくださっている方々がいるという強い心の支えにもなっております。
当会は今後とも、動物と人間が、殺処分なく楽しく調和して生活できる社会実現のために、階段を一歩一歩登っていく所存でございます。
今後ともご支援を賜れば幸いです。有難うございました。



「特定非営利法人動物愛護を考える茨城県民ネットワーク(CAPIN)」
HP: http://www.capinew.jp/
ブログ: http://ameblo.jp/capin-blog/
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みにゃさまのコメント

近所の話ですが、約2年前に外で飼い出した1匹の犬が野良犬とかかったようで3匹生まれました。
親犬と3匹の犬は外で真夏の暑い日も真冬の極寒の日も台風で嵐の日も短い鎖で繋がれ屋根も家もない場所で野ざらしです。

天候の悪い日は悲痛な鳴き声がいつまでも続いてます。
散歩にも1度も連れて行ってもらえてないようです。
かろうじて、エサは与えられてます。

一度、みかねて市役所に相談をしましたが何も変わることはなかったです。

私が以前飼っていた犬の小屋があったので、あげますとその家に行きましたがどうせ入らないから要らないと言われました。

すぐ近所ということもありトラブルは避けたいのですが、あの4匹の犬を救いたいです。

あの子達の悲痛な鳴き声を聞くと胸が苦しくなります。

どうか助けて下さい。

by 匿名 2021-12-26 23:24