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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2023年07月10日

「神戸ノラネコTNR実行委員会」さまの活動レポート(2022年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:兵庫県神戸市、近隣の市町村

神戸ノラネコTNR実行委員会は、TNR(Trap Neuter Return 保護して適切な避妊手術をして元の場所に戻す)を中心に、地域猫活動に取り組むボランティアの有志がつくる市民団体です。
避妊手術をしたしるしに、耳カットを行い元の場所に戻し、一代限りの命をやさしく見守るための活動も行っていますが、自然で生きていくには厳しい子猫など必要に応じて保護し、適切な里親につなげる活動も行っています。

10月の初めに、「庭の藪に子猫が数匹いる。どうしたらいいかわからない。」と相談メールがありました。
早速ご連絡して様子を聞いてみると、「まったく猫に携わったことがなく、藪の中にいるので、子猫の数も把握できないが、何とかしてほしい。」とお困りの様子でした。
母親猫も出たり入ったりしているようで、「できればその母親猫は手術してほしい。」とのことで、保護の段取りと、日程を決めました。

保護予定日の2日前に、「子猫は4~5匹いたけど、移動したのか姿が見えない!」と連絡が入ったので、「すぐに行きます。」と別の捕獲の帰り道でしたが、直行しました。
「いなかったらどうしよう・・・」と不安が頭の中を駆け巡り、車が何とかすれ違いできるくらいの狭い道の住宅地の中、急いで駆け着け玄関のベルをならしたところ、「いました!」と。ほっと一安心。

子猫は、藪からエアコンの室外機の裏の隅に、小さくなって固まっていました。
1匹、2匹、3匹・・・・。なんと7匹!小さいながらも「シャー、シャー!」とかわいく威嚇していました。室外機の奥に移動していてくれたおかげで、簡単に捕まえることのでき、かわいい7匹を保護しました。
あとは、ママ猫です。子猫を保護してまもなく、捕獲機を仕掛けたところに、ママ猫が帰ってきました。
いつもと様子が違うのに気づき、警戒していたので、捕獲機にママ猫が入ったら連絡していただくよう依頼者にお願いして、私たちは退散しました。
 
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ノラネコ時代

よほどおなかが空いていたのか、意外と早く「捕獲機に入った。」との連絡があり、ママ猫をそのまま動物病院に連れて行きました。
7匹の子猫の授乳中のためいったん避妊手術は見送り、検査とノミ・ダニの駆除を実施してもらい、その後自宅に連れ帰り、先に保護された7匹の子猫を育ててもらうことにしました。

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子猫たち

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ママ猫は、まだ子猫といっていいくらいの若いお母さん猫でした。
屋外で生きていくのも大変なのに、ましてや7匹の授乳や子育ては大変です。野良で生きていた時の顔つきと、ミルクをあげているときの顔つきが全然違っています。
「本当に今までよく頑張ったね。これからは安心して子育てしてね。」と小さい体で7匹の子猫におっぱいをあげている姿を見て、保護できて本当によかったと思いました。

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授乳中

当団体は、保護猫のシェルター(保護した猫を里親さんが現れるまでの間猫育てる保護施設)を持っていません。
会の代表を中心に、個人の預かりボランティアが保護した猫を自宅で育てています。
しばらくして、違うところから3匹の子猫が保護されてきました。さきほどの7匹の子猫より若干大きいけれども、まだまだミルクが必要な子猫たちだったのですが、なんと、若いママ猫ちゃんは、自分の子猫の7匹だけでなく、後から来た3匹の子猫も、分け隔てなく一緒にミルクをあげ、育ててくれました。
なんと猫情(人情)あふれるママ猫さんなのでしょう。日頃、保護活動を通じて、命の大切さを身に染みていますが、肝っ玉猫かあさんから、教わることがたくさんありました。

子猫たちは徐々に里親さんが決まり、ママ猫さんの子育ても、もうすぐひと段落です。
今度はママ猫さんの幸せをつかむお手伝いをしていきたいと思っています。ママ猫ちゃんは「チゃーラ」ちゃんと名付けられて、ほかの保護猫ちゃんたちといっしょに人なれ訓練中です。
当団体は、定期的に保護猫のお見合い会(譲渡会)を開催しています。幸せな家族を探している猫ちゃんをたくさん保護しています。
また、保護した猫を預かるボランティアさんも募集しています。
詳しくはホームページをご覧いただければ幸いです。
https://kobe-noraneko.amebaownd.com


<ご支援くださっているみなさまへ>
猫が外で生きていくのは、交通事故をはじめ虐待など危険と隣り合わせです。
ちょっとのタイミングで、保護できないこともありますが、1匹でも多くの猫の幸せを願って、今後も活動していきます。



「神戸ノラネコTNR実行委員会」
https://kobe-noraneko.amebaownd.com/
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