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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2022年10月31日

「特定非営利活動法人 動物愛護団体 ワンハート大阪」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 大阪府

いつも沢山のご支援ご協力、ありがとうございます。

昨年春、裏庭に野良猫さんが子どもを産んでいる、母猫さんがきているのか分からない、どうしたらいいのか、とのご相談が入りました。
団体引き取り条件など説明、母猫さんの手術、TNR実施をお願いしました。
多くの保護ご相談の中には、引き取り料が必要だとお伝えした時点で、沈黙、考えます!と連絡が途絶えます。
野良母猫さん、子どもを産んで、そのまま放置では、また妊娠出産を繰り返し、望まれない命は後を絶ちません。
場合によっては、子どもたちだけが保護されることで、次の妊娠を早める結果にも繋がります。
ご相談下さった保護主さまは、当団体が示す条件全てを快くご了承、野良母猫さんの手術も実施して下さいました。
そんな経緯でやってきた体重100gも満たない小さな小さな子猫ちゃんたち4匹。

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保温に細心の注意しながら24時間体制で2~3時間ごとの授乳、排泄誘導の開始です。
目も開いていない小さな猫ちゃんたちを人口で育てるのは非常に難しく、急変して亡くなることも多々あります。
多くの方々の高価なミルクなどのご支援ご協力で、無事に育ってくれました。
保護当時、みんなどのコがどのコなのか分からない、みんな揃ってのグレー毛並みで、大きくなれば、ブランド猫シャルトリューになる?ロリアンブルー?
そんな期待の中、成長に伴って、見事にみんな真っ黒猫さん。
 
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やっぱりどのコがどのコか分からない!

茶トラさんや白キジさんなどは人気があり、比較的早くに里親さまにお迎え頂きます。
でも、黒猫さんはなかなか里親さまからのお迎えが難しいのが現実です。
生後1~2日程度から育てた黒猫さんたち、みんな甘えっコ甘えん坊。
今年始め、やっと2匹の猫ちゃん、里親さまにお迎え頂いたけれど、何故か、エントリーも少ない2匹の黒猫さんたちが残ってる。
このコたちの良さ、どうやって伝えればいいだろう、どうすればホントのご家族に届くだろう。
そんな葛藤の中、ある方から、どちらから1匹を迎えたいとのお知らせでした。
近年、仲良し兄弟2匹一緒に、酷い時は3匹、4匹一緒にお迎え希望という活動家の方や団体さまが増えました。
確かに、一緒にお迎え頂ければ、人間が注意しなければいけない保温や食事量など猫ちゃん同士でやってくれるのでご家族にとっても猫ちゃんにとってもストレス軽減で楽になります。
お留守番時間が長くても、猫ちゃんたちで遊んでくれるので安心です。
譲渡する側も、スペースが空く分、次の猫ちゃんたちを保護することができます。
しかしワンハート大阪は、決して兄弟姉妹一緒にお迎えお願いすること
はありません
。 同じ母猫さんから生まれ、同じように人間の手で育てたホントの兄妹。 でも、やっぱりそれぞれ個性があり、その個性にあった里親さまにお迎え頂きたいと願っている私たち。
ところが直接、会って頂くと、どちらのコもとても良いコ!1匹だけを選ぶことができない、多頭飼育は初めてだけど、ホントの兄妹2匹一緒にお迎えしたいと嬉しいお知らせでした。
兄猫さんはどこにいっても、どの猫ちゃんでも上手にお付き合いできるけれど、妹猫さんは人が大好きだけど、一緒に生活していた兄猫ちゃん以外は猫見知り。
その兄妹が一緒にお迎え頂ければ、これほど嬉しいことはありません!
黒猫さんのお迎えは難しく、性格の良さアピールに四苦八苦してきたけど、やっと最高の幸せをゲットできました。

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ワンハート大阪は、保護猫ちゃんのためのシェルターを持っておらず、保護した猫ちゃんたちはすべて団体メンバー宅に分散して生活しています。
保護スペースの関係上、成猫さんの保護は難しくても、24時間体制の授乳猫ちゃんであれば、団体で引き受けることが出来ます。
ワンハート大阪は、ワクチン接種など最低限度の医療を行った上でなければ里親さま募集はしません。
生後数日からワクチン接種できるようになるまで最低でも1か月半。
その間の医療費、フード代やミルク、離乳食など団体での負担が大きくなります。
そんな小さな猫ちゃんでも無事に育ってくれれば、生後半年もすれば、成猫ちゃんに近く、里親さまにお迎え頂かなければ、次の猫ちゃんを受け入れることができません。

現在、繁殖業者崩壊でやってきた寝たきりワンちゃん、

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ビニール袋に入れて公園ゴミ箱に棄てられていた小さな猫ちゃん、ベランダに野良猫さんが子ども産んで、母猫さん帰って来ず、な目も開いてない猫ちゃんたち、 

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飼い主、引っ越しで猫ちゃんだけベランダに置き去りにされ、ずっと鳴いていた猫ちゃん、飼い主さま急逝でお部屋に残されていた猫ちゃん、
TNR活動の中、事故と思われる背骨が折れた猫ちゃん、
まだまだ里親さまからのお迎えを待っている猫ちゃんたち、多くのちっちゃな「命」たち抱えているワンハート大阪です。
コロナ長期化で、譲渡会など思うように開催できず、唯一の収入源であるフリーマーケットもなかなか参加できず、厳しい状況には変わりませんが、厳しいのはどこも、どこの企業さまもどこのご家庭も同じです。
どんなに厳しい状況でも、今、生きている、必死に生きようとしている、ちっちゃな「命」たちは待ってくれません。
ちっちゃな「命」たち、出会った人でその生死も生き方も、幸せ度も決められる。
厳しい人間社会、確実にその影響下にある、まだまだ厳しい過酷な現実がちっちゃな「命」たちを取り巻いています。

「みんなの力をひとつに・・・ワンハート 犬も猫も人間もひとつの命・・・ワンハート」
医療費始め、フードやミルクなど生活用品かなり負担大きくなっていますが、これからも保護主さま始め、沢山のご支援者さまたちのお力お借りしながら、私たちにできること、最大限に、少しでも多くのちっちゃな「命」繋いでいきたいと思います。


<ご支援くださっているみなさまへ>
フェリシモ動物関連基金を通して全国各地、多くの方々からのご支援ご協力、いつも助けて頂いて、ホントにありがとうございます。
世界的なコロナ渦、パンデミック3年目を迎えるようになり、コロナ前に比べ、その後、年々、繁殖業者崩壊、多頭崩壊が多発しています。
繁殖業者やペットショップでの売り上げがコロナ渦の効果で大幅にupしている現実。
それに比例するがごとく、棄てられたり、取り残されたりする猫ちゃんたちがかなり増えています。
コロナの影響も多くありますが、社会全体の意識の向上、SNS発信効果などもあり、小さな命を取り巻く現状が表面化しているだけ!と実感しています。
大阪を拠点に活動している小さな団体ワンハート大阪は、センターからの引き出し、個人保護主さまからの引き取り、TNR活動の中でリターンできない猫ちゃんの保護を行っています。
ひとりでは出来ないことも仲間が集まればできること増える、繋がる命が増える!
そんな仲間で結成した団体も今年10年目を迎えます。
まだまだ微力ですが、これからも、人間と共に生きてきたちっちゃな「命」たち、少しでも多く繋いでいきたいと思っています。



「特定非営利活動法人 動物愛護団体 ワンハート大阪」
https://oneheartosaka.wixsite.com/oneheart
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