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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2015年12月11日

「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」さまの活動レポート(2014-15後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県愛甲郡

私達の活動は神奈川県愛甲郡清川村に犬猫避難所を作り、被災地をはじめ身寄りのない犬猫達を保護し、適切であり終生看取ってく下さる里親さんを探す活動をおこなっております。

そして前々回にお伝えしたシニア犬であり3本足のハピネスちゃんにも進展がありました。

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しっぽ村付近で保護され1年2ヶ月が経ちなんと里親さんに恵まれました。
http://ameblo.jp/ananan223/entry-12013075483.html

里親様からは定期的にご報告をいただけております。
http://ameblo.jp/ananan223/entry-12015321014.html

そして次にご紹介する猫ちゃんはその貫禄と恰幅の良さから「社長」と名付けました。
kiyokawa2015L-3.jpg

社長は福島県からしっぽ村に越してきました。
元親さまは東日本大震災で被災され、避難生活を送られております。
2014年の5月ころにしっぽ村へご来所いただいた折、2年後(社長とともに暮らせる環境が整っていたら)迎えに来るとおっしゃっておりました。
2年後と言うのもおそらく、目処が立つかどうかは分からないのはご周知の通りだと思われます。
元親さんからもそれまでに優しい里親様と縁があれば、里親様に社長の一生を委ねてくださいと、涙ながらにおっしゃられました。

譲渡の模様

その想いを引き継ぎ新たな里親さんに託す尊い活動の一助を担わせて頂いている感謝の気持ちをまた活動に還元してまいります。
活動を続けていく中で里親さん恵まれていく子は一部かも知れませんがこういった身寄りのない犬猫達を保護できるのもみなさまの温かいお気持ちによるものです。
犬猫の幸せとは何かそれぞれ個々によって答えは違うはずですが清川しっぽ村では人の意識によって一生を左右されてしまう彼らに誰彼かまわず里親になれるのではなく一定の譲渡条件と適切な飼育方法を広めていきます。

<ご支援くださっているみなさまへ>
山奥にある緑豊かな清川しっぽ村保護施設でも受け入れられるスペースには限りがあり、すべての不幸な環境にいる犬猫達を保護ができるわけではありません。
そこで私たちは保護ができない子たちにもどうにかしてあげたいという思いから始めた移動診療車運行計画。

それは先日の3月25日。
会員さまをはじめご賛同くださる支援者とともに進めてきたベースとなる車両が清川しっぽ村へ納車されました。
kiyokawa2015L-4.jpg

現段階では内外装の特装が完成したところで器具や備品の整備、機器の調整や設定作業が必要となります。医療機器メーカーや獣医師指導のもとできる限り安全で円滑な運行を目指さなければなりません。もちろん協力獣医師と協働ボランティア(個人、団体)さんとの必要不可欠です。
移動診療車は猫の去勢、不妊手術に特化した車両であることを考慮すると運行の対象はノラ猫さんということになります。ノラ猫さんの不妊手術が保護猫や飼い猫の手術とは同じではないことも認識しなければなりません。
過酷な環境で生きるノラ猫さんたち生体管理はほとんどの場合おこなわれていないのが現状です。そんなノラ猫さんを捕獲して手術をするとなると、そのリスク管理が伴うことは容易に想像できます。
しかしながら、日本ではノラ猫生活を強いられた猫のほとんどが子猫のうちに死亡してしまいます。過酷な環境下で生まれ成猫に育つ子猫ちゃんは20%。平均寿命も長くありません。保健所で引き取る猫の8割は飼い主のいない離乳前の子猫ちゃん。5匹のうち4匹は大人になる前に亡くなってしまいます。たとえ、幸運な環境で成長した猫でも4~5年しか生きられないようです。

移動診療車をもって本格的にTNR活動に参加する清川しっぽ村ですが、TNRは最も人道的で理にかなった方法であると言え、世界各国の行政や団体がTNRを取り入れております。
医療車運行時の利点は医療機関がない地域でも獣医師とその場所に乗り付けることができ専用の捕獲器を使用するため、猫のストレスを最小限かつ人道的に捕獲することができます。交尾やケンカによる猫エイズなどの感染を減らすことができ、飼い主のいない猫が一代限りで地域猫として人と共生していくための足がかりにもなります。
そして不幸な環境下で産まれる猫ちゃんが飢えや凍死、事故、虐待などに直面することも少なくなります。

活動をおこなっていくうえで思うことは奇しくも人間が犬猫を不幸にしまた人間が彼らを救うことができます。
そうした中で私達の想いと愛情を彼らに尽くさせていただくことはできますが現実問題として活動となる資金が必要となります。
呼びかけにより、犬猫の幸せを願う方々の輪が広がり、その心と命が尊ばれ皆様の善意なるお気持ちが形となり、ご基金の取り組みがあるおかげで私達しっぽ村は活動に尽力する事が出来ております。
お気持ちに応え努めてまいりますので今後の清川しっぽ村活動にどうかご期待ください。


「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」
http://ameblo.jp/ananan223/
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