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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2014年09月20日

「NPO法人キャットネットかまくら」さまの活動レポート

みにゃさまこんにちは。フェリシモ猫部スタッフです。
フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体のひとつ「NPO法人キャットネットかまくら」さまより活動レポートが届きました。


(実施期間:2013年9月~2014年2月末)

(実施場所:鎌倉市内 横浜市 藤沢市 逗子市 葉山町 横須賀市)

実施期間内の活動結果
不妊化手術数:96頭(年間捕獲数は196頭)
里子譲渡数:25頭(年間譲渡数は36頭)

◆TNRのエピソード
通常の捕獲器では捕獲出来ず、4年越し20頭以上出産した母猫を捕獲&手術TNRにおいては、T(Trap)無しではNもRもあり得ない最重要な作業ですが、猫達の中には稀に\金属製の箱型捕獲器を嫌う場合があり、捕獲出来ずに出産を繰り返す事があります。
私達NPOはこの様な猫達を捕獲する為のソフト&ハードの技術蓄積を進めていますが、2013年秋に表題の♀成猫の捕獲に成功して、無事不妊化手術を済ませました。この時のハードウエア技術のレベルはそれほど高くは有りませんでしたが、捕獲作業していた担当者の並々ならぬ取組が結果をもたらし、結果としてソフト技術の蓄積となりました。

◆里親さん探しのエピソード

・その1 シンデレラボーイ
 里子コード681Mが鎌倉市立第二小学校門前で保護された時は、眼ヤニで両眼が塞がり、疥癬にも罹り、横たわっている事しかできない程耐力を消耗した生後2カ月位の男の子でした。2週間の入院治療を受け、眼の角膜に傷もなく見事に立ち直りましたが、この子の素晴らしさは人全くを恐れない点でした。 しかし、希望者からの引き合は無く、長い待機状態が続きました。ポスター掲示期間も長くなり、屋外ポスターも痛んだので取り外す予定のある日、たまたま通りがかりでその痛んだポスターを見たHさんから電話を頂き「半年前に亡くした猫と良く似ていてどうしても会ってみたい」との事でした。ただ、今も先住猫が1頭いるとのお話しで、その猫との相性を心配していました。
面会日当日1月22日、681Mと希望者宅を訪問。 先ず681Mは、姿形が亡くなった猫と瓜二つ、Hさん、そして娘さんが抱き上げると大いに甘えた事、先住猫ともとても良いコミュニケーションを取れた事、私からのHさんご家族の印象が良く、猫が生活する環境を良く知っている事などで即譲渡合意。ここに681Mはシンデレラボーイ"ウイリアムズ"に!

681M res1 画像 009 20131124.jpg

 原さんは初めて会ったのにとても甘えてくれたと大感激、しかもその環境は猫にとってこれ以上に 無い程のお宅で、とてもラッキーな子でした。

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・その2 3週間鳴き通した猫が良い里子に

461Fres1.jpg

 里子コード461F(白黒ブチ♀)が保護されたのは1年半前の2013年1月。 この時約1歳位。出生も判っていて、外で育った割には人慣れしていて、是非里子に出してあげたく保護した。保護当初、この猫は外に出たくて良く鳴き、3週間鳴き続けた後、観念してピタッ。先住猫達とも良く慣れて、とても良い状態で希望者待つ事1年半。
外への興味はあるものの、抱いて外に連れ出しても抱かれたままで脱走して隠れる様子はないので、とても安心出来る猫だった。唯一心配をしていた事は、新しい環境に移った時の激しい鳴き声。慣れない人であれば、3週間どころか数日間鳴き続ける猫への耐力は期待できない。そんな"恐れ"を抱きながらも里親希望者を待つ事1年半。 そして現れた里親希望者は30才代夫婦で小学校低学年の男の子2人。希望者宅での面接、ケージ内での落ちつきなど、結果全て良し。トライアル2週間設定したが、この間この461Fが鳴いたのは最初の日に約1時間位だけだったらしい。よーく子供達2人とのお付き合いをこなし、お母さんには子供達以上に甘える存在にとなったらしく、トライアルは半分の中途終了し、完全譲渡の運びとなりました。 家族全員が満足してこの猫との共同生活を楽しんでいるようです。

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今後の展望
 私達の活動は多くの場合アナログ的(古典的と言うか)であり、IT技術やメカトロ技術を利用して、活動する人の労力の省力化や効率化に取り組むべきだと思います。
また今回の報告の中で、猫の保護捕獲に特定してその技術開発や蓄積に取り組んでいる事を書きましたが、確実に保護捕獲出来ることは動物に危機感を与えずに保護する事にもつながります。この様な観点から、私達は猫達との共存の為の技術開発を今後の活動の一つのテーマにして行きたいと考えています。

<ご支援くださっているみなさまへ>

皆様のご支援によって確実に動物達の為の保護活動に大きく前進しています。とても有難い事ですし、私達現場で活動する人達は後方支援を得て心強くいられます。是非これからも動物保護・愛護にご関心を寄せ続けて下さいます様お願いいたします。
猫に代わりましてお礼申し上げます。


NPO法人キャットネットかまくら
catnet-kamakura.jp

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