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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2023年03月27日

「アニマルライフサポート福島」さまの活動レポート(2021年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:福島県郡山市

1、キジ君(2017.3.3~2022.6.11)シェルター卒業
☆キジ君保護
2017年3月3日。保護猫シェルターの夜当番のボランティアTさんが帰宅途中、道路脇でうずくまっている猫に気付きました。Tさんからの連絡を受けて、急ぎ夜間救急動物病院に予約を入れて向うと、病院に到着した途端に目を覚ました猫は車の中で大暴れ! 看護師さんや先生に手伝って頂き、病院に入った所でした。レントゲンの結果は内蔵や骨等に異常はなく、翌日かかりつけの動物病院で、顔面を打っているために歯がボロボロですと言われて、抜歯することになりました。
猫は痩せていなかったので、誰かお世話をしている方がいるのでは?と思い、事故にあった周辺でチラシを撒きましたが、「家にご飯食べに来ていた猫に似ているけど違うかなぁ......」おばあちゃんからの電話がありましたが、会いには来ませんでした。半月経っても連絡が無いので、去勢手術(仮称キジ君の右耳先端にVカットを忘れてしまい、それが後で大変な事に)、ワクチン、血液検査、駆虫をして新しい里親さんを探す事になりました。シェルターにも人にも慣れ、猫達と距離を置けるようになったキジ君は譲渡会に参加することになりました。

☆トライアル!1回目2018年3月頃
お声がかかりましたが、トライアル1週間後にはシェルターに戻りました💦
ご主人が仕事に出た後に、ゲージから出て部屋を探検するのですが、ご主人が帰宅するとゲージに戻るので何だか可哀相との事。キジ君はかなり臆病猫でした。

☆キジ君脱走事件
2回目のトライアルは、今回の里親Yさん。シェルターの直ぐ近くに自宅があり、お父さんと娘さんの2人暮らし。
最後に看取った猫ちゃんから暫く飼わずにいましたが、やはり寂しいと娘さんがキジ君を選んでくれました。
2018年7月8日にトライアルを開始!
なんとその翌日にキジ君がケージから出て...。換気のために2階の部屋を少し開けていたのでそこから出たのでは?
慌ててY家へ。5~6台の捕獲器を設置すると、キジ君と同じキジトラ猫さんが何匹も捕獲器に。キジ君は耳カットを忘れたので、決め手がないまま!!
似ている?似てない?(耳カットの重要性を知りました)
翌日も捕獲器を設置すれば別のキジトラさんが何匹も捕獲器に...。この子がキジ君?と思える猫ちゃんをケージに入れて様子を見たのですが、今一??
そもそもキジ君には歯が無い事に気が付いて、その子は開放。

その日の夜遅くYさんから連絡がありました。「1階の部屋で物音がしたので降りたら、下から階段を登って来る猫とすれ違った気がする。」
1階の部屋のケージには、捕獲してまだ開放していないキジトラ君がいました。すれ違った猫はもしかしてキジ君? 翌日、Y家の戸は絶対開けっ放しにしない様に連絡をして、捜索するとキジ君は隅っこに隠れて居ました。
お腹が空いてケージに戻ろうとしたのに、ケージには猫がいたので両方の猫ちゃんがびっくりしたのかも(笑)
トライアルは一旦中止。キジ君はトライアルから3日目でシェルターに戻りました。その後Yさんから、「どうしてもキジ君が諦められない。家の改築が終わったら、再度トライアルを希望したい。その間猫達のお世話をしにシェルターに来たい」との要望があり、承諾することにしました。

☆キジ君再トライアル→正式譲渡
諸事情(コロナ禍等)により、時間もかかりましたが、Y家の改築工事が終わると、キジ君はピカピカのお家に、先住猫さんのキジトラ♀2匹の家で、トライアルを開始しました。

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少し長めのトライアルを無事に終えたキジ君は、2022年6月11日正式譲渡になりました! シェルターで長い時間(5年3ケ月)を過したキジ君に、惚れて目出度くキジ君だけの里親さんになって頂きました。ありがとうございました、キジ君バンザーイ!!

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キジ君トライアル中先住猫さん2匹と一緒に食事中

2、S家預り猫達(白血病陽性)のその後
2019年10月台風19号の被害に遭い、避難の為にシェルターで預かり早2年10ヶ月。
その後Sさんはご近所の家から猫を飼育する時の異臭のクレームと大家さんとの猫の飼育についての話合いは進展しませんでした。
アニサポが預かった11匹は白血病陽性と言う事もあり、ストレスを最小限に抑えながら、口内炎、腎臓、泌尿器関係、風邪などで病院に通いながら、S家の環境が整ったところで飼い主さんに渡す事を目標にお世話をしていました。

☆白血病発症(3匹)
しかし、2021年9月中頃に白猫のアオ君が突然元気を無くし、ご飯を食べなくなって病院へ。白血病を発症していると診断された3日後に虹の橋を渡りました。元気がなくなる数日前迄は本当に元気なやんちゃ猫でした。その後、アオ君と仲が良く、身体の小さい白猫のペロ君が、10月中頃から元気がなくなり、ご飯を食べる量が減って来ました。ペロ君も白血病を発症していました。どんな物なら食べられるのか? スープ、ペースト、小粒ドライ等色々試してみましたが、具合が悪くなって半月後、虹の橋を渡ってしまいました。白血病を発症すると短いとは聞いていましたが、まさかこんなに早く、しかも治療を色々してみても原因がはっきり判明しないため対処療法をするしかなく、焦るばかりでした。

それから暫くして、S家の猫達のお母さん的存在で気の強い、気にいらないと猫達に八当り(でも可愛い)をしていたメス猫のマイコちゃんの食欲が減って来ました。

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S家マイコ母さんが甘えてきたので作業中断

数か月前迄はぷっくりとしていたのに......。病院で腎臓、貧血の数値が悪いと注射。お薬を飲ませながら少しでも食べれるものを色々と試しました。
マイコちゃんはミルク、玉子焼き、玉子サンドイッチ、パン好きなことが分かり、先生も食べるなら何でも良いと言ってくださったので、工夫をしながら薬を飲ませて頑張りました。しかし、ご飯はほんの少し舐める程度。どんどん身体は小さくなって、翌年1月に虹の橋を渡ってしまいました。とても残念で無力さを感じました。

S家の猫達はどの子も人懐っこく、元気な猫は脱走を考え、こちらが作業中であっても撫でて欲しくて目の前でゴロンゴロンしたり、抱っこをせがまれたり、兎に角可愛いのです。白血病陽性ですが、もっともっと環境の良いところで、新しい里親さんのもとなら発症のリスクも下げられないか、いまもそんな希望を持って里親さん募集をしながらお世話を続けています。

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S家里親募集中パネル


<ご支援くださっているみなさまへ>

何時もご支援頂きありがとうございます。
シェルターに保護している猫ちゃんも白血病の猫達も毎日大切にお世話しております。コロナ禍で保護猫を飼いたい希望の方も増えています。その時々の情勢とは関係なく猫ちゃんをしっかり見て飼育して下さる方をこれからも探しご縁を大切にして譲渡して行きたいと思います。微力で無力ですが今後共ご支援賜ります様宜しくお願い致します。



「アニマルライフサポート福島」
http://alshukushima.jimdo.com/
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