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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年10月09日

「神戸市人と猫との共生推進協議会」さまの活動レポート(2019年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 神戸市内全域

協議会は、平成29年度から事業がスタートしました。皆様のご支援もあり、3年間で約6,000匹の野良猫の不妊去勢手術をすることができました。繁殖制限事業の効果は、5年あるいは10年かかるともいわれていますが、協議会が支援を行っています団体等のアンケートでは、「猫の数が減った」という報告も多くあり、また、神戸市の子猫の引取数も減少していることから効果も徐々に表れているように思います。
2019年度に実施しました一人暮らしの高齢者が世話する野良猫のTNR(捕獲、手術、リリース)事業について2例ご紹介します。

【その1】
野良猫が多数いて迷惑を受けているという方から、保健所、市役所、協議会に何回も相談が寄せられた地域で、協議会が直接野良猫のTNRを実施しました。
猫の世話をされている方は、一人暮らしの高齢の女性の方です。自宅の庭やその周辺に猫が20匹以上暮らしており、近所の相談者の方の庭にも来て、糞尿をされるとのことでした。
一人暮らしの女性であることから、警戒されて、なかなかお会いすることができませんでしたが、何度も訪問してようやくお話ができました。不妊手術の必要性を理解していただき、今後の適正な餌やりについても啓発させていただきました。
協議会の構成団体のNPO法人神戸猫ネットにも協力をいただき、雄11匹、雌17匹の計28匹の手術を実施しました。猫の世話をされている方の話では、飼えなくなった猫を庭に捨てにくる人もいるとのことでしたが、手術もせずに餌だけを与えていたことが問題を大きくしてしまった原因といえます。

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庭に仕掛けた捕獲器に集まる猫たち 

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捕獲の準備作業をするメンバー

【その2】
同様の事例で、一人暮らしの女性がお世話をしている野良猫に関し、周辺の方々から協議会に情報提供が寄せられ、ご本人からも協議会の支援事業を利用して野良猫のTNRを実施したい旨申し入れがありました。現地調査を行なったところ、ご自宅の敷地及び周辺に10数匹の未手術の猫がいました。餌やりを始めたころは猫も数匹程度でしたが、避妊手術を行っていなかったため、ここ数年のうちに増えてしまったそうです。
TNRは5日間ですべて完了し、雄10匹、雌8匹の計18匹の手術を実施しました。餌やりさんには、未手術の猫が現れた場合は、協議会に直ちに報告し、継続してTNRを実施するようお願いしました。

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TNR後にリリースした猫の様子

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一度繁殖制限をした地域でも、取りこぼしの猫やよそからの猫の流入もあることから、猫の個体管理をしっかり行い、継続した繁殖制限事業を行うことが課題となっています。


<ご支援くださっているみなさまへ>
 本協議会は、神戸市の補助金、企業・団体の寄付、募金で事業を賄っています。行政の補助金だけでは、十分な活動ができず、支援をいただく皆様のおかげで、毎年多くの野良猫の不妊手術を行うなど効果的かつ実効性のある事業を行うことができています。

フェリシモ動物関連基金をとおして全国の皆様から支援をいただいていますことにこの場をお借りして感謝申し上げますとともに人と猫とが共生できる街づくりに少しでもお役に立てるよう頑張りたいと思っています。



「神戸市人と猫との共生推進協議会」
http://www.kobeneko-happy.com/index.html

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