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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年09月25日

「認定NPO法人もりねこ」さまの活動レポート(2019年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:岩手県盛岡市

もりねこでは、FIVキャリアだったり交通事故の後遺症で排せつのコントロールが出来ないねこたちを「スペシャリティーキャット」と呼んでおります。

上記のような特徴は一般的には「ハンディ」と呼ばれるものでしょうが、日々彼ら彼女らと接していますと、「ハンディってそもそも何だろう?」と思えてくるのです。

人間ですと「病気になってしまった」「足を一本失ってしまった」と、ネガティブにとらえてしまいがちなことかもしれませんが、ねこ達は自分が持っているものを最大限使って、のびのび生き生きと暮らしています。
「自分は排せつのコントロールが出来ないから・・・」なんて小さくなったりせず、わがままいっぱい、元気に過ごしています。
もりねこ5階、タイコウクロノーブキャットシェルターはFIVキャリアのねこたちの「シェルター」と称してはおりますが、そこで暮らすねこたちももちろん全頭譲渡対象です。

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初めてもりねこに居らっしゃる方は、「5階は病気のねこたちの隔離施設なのでは?」とおっしゃる方もいらっしゃいます。そんな方が、実際5階のねこたちと触れ合ってみて、大きくて元気でびっくりしました!と笑顔で帰って行かれます。そして、また5階のねこたちに会いに来てくださることはとてもうれしいことです。

とはいえ、もりねこでも、スペシャリティーキャットたちは2階のねこたちに比べると譲渡までに時間がかかりがちなのも事実です。
そんな中、2020年2月は5匹のスペシャリティーキャットたちにおうちが決まりました!

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こちらはFIVキャリアのピコちゃん。
多頭飼育崩壊のおうちから来て2年、もりねこで静かに家族が迎えに来てくれるのを待っていたピコちゃんに、ついにおうちが決まりました!

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こちらは寿ちゃん。FIVキャリアです。
保健所で約1年間頑張ってきましたが、もりねこに来て2か月でおうちが決まりました。

もりねこに来たときは貧血もあり、その後肺炎を起こしたりして一度は命が危ぶまれましたが、持ち前の生命力で持ち直し、貧血も改善してきております。
こんなかわいい子になぜおうちが決まらなかったのかしら?と思いますが、保健所の方のお話ですとやはり岩手県の郡部ではまだまだFIVキャリアのねこたちへの偏見も根強く、キャリアというだけでハードルが高くなってしまうそうです。

FIVキャリアをはじめとするスペシャリティーキャットたちの魅力を伝えることが、もりねこの使命だと痛感いたしました。

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FIVキャリアのトラくんと大吉くんは、一緒のおうちに4月にお迎えいただけることが決まっております。
(2020年2月時点)

トラくんは、もりねこのシェルターが出来たころから、2年以上をもりねこで過ごしました。
大吉くんは、保健所で 過ごしてからもりねこに入居いたしました。

身体は大きいものの、穏やかなふたりですので一緒に迎えていただけると新しい環境になじむのも早いと思います。

そして、この方!
スペシャリティーキャット中のスペシャリティー、アナちゃんです。

排せつのコントロールが出来ず、一日に数回のオムツ交換が欠かせません。
とっても甘えん坊で人気はあるのですが、いざ自分のおうちに...と考えるとみなさま断念されてしまいます。譲渡対象ではあるのですが、正直申し上げて譲渡は難しいかな、とスタッフも考えておりました。

そんなアナちゃんに、ついにおうちが決まったのです!

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それも、「かわいそうだから」というのではなく、たくさんのねこたちが居る中で、「アナちゃんがかわいいから」とお迎えを決めてくださったのです。

もちろん、迎えてくださるきっかけが「かわいそうだから」であっても、全く問題はありません。一緒に暮らしているうちに、ただ「かわいい」としか思えなくなるのですから。
それでも、最初から「かわいいから」と迎えてくださることは、心の奥がじんわり暖かくなります。

2020年はスペシャリティーキャットたちの魅力をもっともっと広めていきたいと考えております。



<ご支援くださっているみなさまへ>

岩手県内の保健所の職員さんの頑張りで、保健所から直接個人の方に譲渡されるねこたちの数は増えてきております。それでも、スペシャリティーキャットたちの譲渡は難しく、数か月、長い子ですと1年近く保健所にいるので、もりねこで引き取りをしてくれませんか、と依頼されることが度々あります。

私たちが不安なくスペシャリティーキャットたちを保護することが出来ますのも、みなさまの暖かいご支援があればこそです。本当にありがとうございます。
NPO法人もりねこは、2019年12月に認定NPO法人として岩手県の認定を受けました。
これからもねこもひとも、しあわせになれる社会の実現を目指してより一層頑張ってまいります!
引き続き、暖かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます。



「認定NPO法人もりねこ」
https://www.morineko.org/
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