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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年02月07日

「認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会」さまの活動レポート(2017-18前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:北海道内

当会の猫の保護活動は、行政機関の収容猫の引き取りを基軸とする他、一般の方等からは有料でお預かりし、新しい飼い主さまに繋げる活動も行っています。
犬のように、係留義務や登録制度の無い猫は、所有者不明で適切な管理もされないままに、屋内外での自由な繁殖も多く、飼い主責任を含めた、管理が行き届いていない事が行政での殺処分や、野良猫など不幸な猫を生みだしている原因でもあります。

気候が温暖で、猫の繁殖率や生存率の高い本州とは異なり、北海道の冬を越せる猫は多くありませんので、地域猫やTNRと言う考え方もなかなか浸透しませんが、現実に外に生きている猫はいて、行政の殺処分数とは関係のないところで日々寒さに震え、人知れず亡くなっています。

そう言ったことから、屋外で繁殖している猫の数を少しでも減らすため、「しっぽの会飼い主のいない猫基金」を2011年に創設、多くのご協力のもと、飼い主のいない猫を保護し、不妊措置をしてくださる北海道内の個人の方を対象に、不妊手術費用の助成をさせていただいています。


年々基金の存在が周知され、徐々にお申し込みも増え、年間200頭ほどの飼い主のいない猫に不妊手術を施すことが出来ています。
同時に数十頭が生息する現場周辺の住民の方からのご相談も増え、これまで書類確認のみで助成金をお支払いしていましたが、ご支援者さまへの報告義務もありますので、今期より多数頭の現場には、現状確認のためスタッフがお伺いすることにしています。

室蘭市の飼い主のいない猫は、町会の有志の方が協力して猫の家を作成し、管理をされています。
生まれてしまった子猫も入れると40頭~50頭ほどになりそうです。
安価に出張手術をしてくださる獣医師のご協力のもと、これまでに20頭ほどを施術しましたが、まだまだ現在進行形です。

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現地の猫たち

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猫の家内部 冬はここで暖をとれます。

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まだ未手術の猫もいます。

ご自分の猫ではない、増えてしまった猫たちの保護管理に心を砕いてくださる町会の住民の方々、関係者の皆さまの頑張りには頭が下がる思いです。
当会も微力ながら、繁殖の終息に向けてお手伝いしていく所存です。

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写真は、2017年の3月に保健所から引き取りをした八茶と9月に野良猫として保護された抹茶です。
猫エイズキャリアでなかなか良い出会いの無い、八茶と抹茶の仲良しコンビです。しっぽの会の猫舎で、ぬくぬくと過ごしています。
猫たちにとって家庭に入ることが何よりの幸せですが、まずは屋外に暮らす猫を減らしていきたいと思っています。しっぽの会の飼い主のいない猫についての活動にもご理解いただけると幸いです。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもしっぽの会の活動をご支援くださり、本当にありがとうございます。
飼い主のいない猫の問題は、広く根深く終わりが見えず、寒さに震える猫たちが本当に不憫ですが、できるところから、地道に多くの方々と一緒に、室内飼いや不妊去勢手術等適正飼育の意識を上げていけたらと思っています。
いつか「昔、外に野良猫って結構いたよね」って言える日が来ることを夢見て、微力ながら進んでいけたらと思っています。
みなさまから頂いた大切なご寄付は、保護した犬猫の食餌費や医療費に大切に使わせていただきます。
これからも一頭でも行き場の無い犬猫が減少するよう多方面から努力してまいります。
今後とも引き続きしっぽの会を応援していただけたら幸いです。
みなさま、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



「認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会」
http://shippo.or.jp/
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