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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2018年02月13日

あたたかな場所その5・・・「キクちゃんとジュンくん」

「こんにちは~」
先週ご紹介した、きららちゃんのいるグループホーム「じゅらく」さんに教えていただいて、2匹の猫がいるというグループホーム「あんじん」さんにやってきました。
佐原の昔ながらの町なかにある、地域密着型のホームで、要介護1以上の認知症の方が7人暮らしてます。
ここも、大家族のふつうのお宅を訪ねたようなアットホーム感がいっぱいです。

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「あれ、見たことのない人がきた」
奥の部屋のドアのすき間から顔を出したのは、ちょびひげがチャームポイントの、スレンダーなメス猫さん。ちょっと恥ずかしがり屋さんみたいです。
あなたが、噂のキクちゃんですね!

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キクちゃんの案内で、個室の中を見せてもらいました。
小花模様の白いカーテンがかかっている、明るく乙女チックなお部屋の主は、この3月で100歳になるマサおばあちゃん。
キクちゃんはマサさんと意気投合しているので、この部屋に入りびたりなのですって。夜、寝るのも一緒です。

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ここは、使い慣れた愛着のある家具や私物を持ちこめ、バスもトイレも各部屋についているので、「我が家」の続きのような居心地。おまけにかわいい猫がそばにいたら、楽しく長生きできますね!

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キクちゃんは、5年前の菊の咲く季節にここにもらわれてきたのですって。
動物好きの理事長さんが、ご自分の愛犬を診てもらっている獣医さんのところから、保護されていた子猫を連れ帰って、このホームの猫にしてくれたのです。

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10時のお茶の時間です。大きな食卓で、みんなでいただきます。
世の喧騒から離れ、ゆっくりと平和な時間が流れていきます。
キクちゃんもマサさんの足元に来て、おやつをもらいます。

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「かわいいですね~、かわいいですね~」と目を細めながら、いつもていねいに撫でてくれるマサおばあちゃんがキクちゃんは大好き。もちろん、他のおばあちゃんとも仲良しの看板娘です。

おや、2階から、ベージュの猫さんが。

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もう1匹の看板猫、ジュンくん。アメショーっぽいオス猫です。
スタッフの知人の家で生まれ、2年前にここにもらわれてきました。

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マサさんの部屋に入りびたりのキクちゃんにくらべ、ジュンくんは、施設の中を1階2階くまなく見回り、各部屋のドアノブを自分で下げて開け、自主点検する毎日。夜寝る部屋も、あちこちだそうです。
施設に出入りする来客も、玄関まで見送ります。

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お庭周りのお散歩にときどき出かけるそうですが、キクちゃんとジュンくんの帰宅の合図が、じつに対照的。
キクちゃんは、中に人がいそうなお部屋の窓のガラスを爪でカシカシひっかいて入れてもらいます。
ジュンくんは、玄関ドアノブにドーンと体当たりよろしくぶらさがるのだとか。
2匹の関係はといえば、遊んでほしいのか、ジュンくんはキクちゃんを見れば、突進。キクちゃんは「ああ、めんどくさい」と一目散にマサさんんの部屋に駆け込むんだそうな。

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こんなにりりしいお顔のジュンくんですが、外猫とのケンカでは、とっても弱っちいのだそうです・・・。聞かなかったことにしましょう。

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「本日午前の所内点検、すべて完了、異常なし。すべて世はこともなし」と、おおあくび。ごくろうさま。

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猫のいる2軒のグループホームを訪問させていただいて思ったのは、猫を見やる入居者の皆さんのお顔がとても柔和で、猫をきっかけに楽しい会話が生まれること。
高齢者施設におけるアニマルセラピーの効果を目の当たりにしました。

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「また、遊びに来てね~」と、キクちゃん。
ここなら、家族の方も、たびたび会いに来たくなりますね~。
マサおばあちゃんはじめ、みなさん、2匹と共に楽しく長生きしてくださいね。


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道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。

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カテゴリ: 道ばた猫日記
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みにゃさまのコメント

動物と共存できる施設が増えてほしいですね。将来、そんな施設で余生を過ごしたいです。

by 匿名 2018-02-13 14:59

自分がお世話になる時、こんな施設があるとどんなに幸せでしょうね。今は3ニャンが寿命を全うするまでお世話しなくてはならない身ですが・・・お世話されている時ももちろんあります!多分(笑) 
みよちゃん、久々の登場で楽しかったです。

by ぺったんの母 2018-02-13 15:40

猫がきっかけの話題って、優しく楽しい会話が多いですよね。ねこはいつもそんな話題を提供してくれます。
前に書いた、近所のお宅の劣悪な環境の子達、彼らは成長はしたそうですが、避妊をしていないので早ければ春にもきょうだいの間で子猫が生まれてしまいそうです。そしてその子達は、きっと捨てられます。よそのお宅の子にどこまで意見していいでしょうか。難しいです。佐竹さん、読者の皆さんはどう思われますか?

by ふみちゃん 2018-02-13 16:12

>名無しさん

私も将来ホームに入るとしたら。犬や猫のいるところがいいです。
そして、窓から空が見えて、草花が咲く土の散歩道があったら、最高!

by 道ばた猫 2018-02-14 18:49

>ぺったんのお母さま

みよちゃん、パワーアップしていたでしょ(笑)。
「婆さんが一番偉い」って、いい教育ですね~

by 道ばた猫 2018-02-14 18:51

>ふみちゃんさん
飼い方はそれぞれとはおもいますが、避妊去勢しないで生まれた子猫を捨てるというのは、もう「遺棄・虐待」ですから、「手術して飼いませんか?」「何かお手伝いできることはありませんか?」と、同じ猫飼い同士の話として伝えたらいかがでしょう。
地域の保護団体に間に入ってもらう手もあります。対立構図にならないよう、説得なさるのをお勧めします。
こんなケースの説得の成功例があったら、皆さまのアドバイスお願いいたします。

by 道ばた猫 2018-02-14 19:03

返信ありがとうございます。そのお宅の人にはそれとなく、避妊を勧めたのですが(それは何のことですか?)と言われてしまい、猫風邪が酷いから、病院へ連れて行ってあげてと言うと(猫も風邪をひくの?)と言われ、(今に自然に治るよ)とも言われてしまいました。愚痴を書きまくるようで申し訳ないのですが、無知な人間は本当に始末が悪いですね。

by ふみちゃん 2018-02-14 20:19

あらぁ、キクちゃんの覗きこむようなお顔、可愛いですね♪ジュンくんはまた凛々しいお顔なのにケンカに弱いとは(笑)
マサおばあちゃまもいいですね。温かい空気がここも流れていますね(^-^)
看板猫のいるグループホームなんてほんとに素敵です!!こういうところがたくさんできるといいなぁ。

by とも 2018-02-16 06:55

>ともさん

町内に、「猫がいます」「犬がいます」「鳥がいます」「ヤギがいます(笑)」って具合に、いろんなホームがあって選べるといいですね!「犬も猫も、いっしょにどうぞ」っていうのが理想だけど。

by 道ばた猫 2018-02-17 06:22