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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2018年01月31日

20歳の里親募集

祝!連載100匹目のご長寿猫!記念すべき今回は、推定年齢21歳という、これまたお祝いしたくなるほどの猫。しかし、飼い主のやすこさんとの同居期間はわずか1年と4カ月だという、キジトラのさくら(女の子)は一体どんな半生を送ってきたのでしょうか?

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これが21歳??本当に若々しい。

おばあちゃん猫さんとの出会い 「くるねこ大和」は、猫好きさんには馴染みのある人気の漫画家さんです。飼い主のやすこさんはこのブログのファンでした。ブログを見ていただくとわかるのですが、漫画の他にも「里親募集」「譲渡会のお知らせ」等のリンクが多数掲載されています。やすこさんはそこで目に付いた「1人ぼっちのおばあちゃん猫さんのお話」を読み、「あっ、この子、私が飼うな」と直感したそうです。とはいえ20歳を越える猫の里親募集に名乗り上げるわけですから、一旦頭を冷やす意味でもシャワーを浴び、自分の気持ちと対峙します。冷静になればなるほど、予感は確信に変わり、すぐにメールを打ち始めていました。

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「〇〇やすこと申します。今、くるねこさんでさくらさんのことを知りました。〇〇県〇〇市在住、67歳(年くいすぎでしょうか?)独身、持ち家マンション、5月ににゃんこを見送り、他に動物はおりません。」と。

さくらの里親募集に関わったボランティアさん・動物病院も20歳を超える猫の新しい家族を探すことは困難だとわかっていました。猫にとってはもう老後。楽しい面よりもケアの方が重要なお年頃です。「一時預かりでよければ」という申し出すらうれしいところを、まさかずっとひきうけてくれるお家が決まろうとは!

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ちょっと警戒中のさくら。

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さくらの半生


以前、さくらはおばあちゃんとのんびり2人で暮らしていました。しかし、そのおばあちゃんが認知症を患い、施設に入所。1匹残されたさくらは、しばらくの間おばあちゃんの長女さんが通い面倒を見ていたといいます。残念ながら長女さんには家で猫を飼えない理由がありました。在宅で「腹膜透析」を受けるなど、持病により動物と過ごすことは衛生面でご法度でした。しかしお母さんの大事な猫を保健所に持っていくことなどできるわけなく、困って知り合いに相談した結果、こうして実を結んだわけです。

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テラスがお気に入り。

保護した当初、ノミとダニに栄養を奪われさくらの体重は2.4kgしかありませんでしたが、今は3kg、ふくよかになりました。顔なんか丸っとして本当に愛らしいです。

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ほら!まん丸でしょ!



偏食?


腎機能は年相応の数値、しかしいますぐ投薬が必要なわけではありません。
困ったことは少食なこと。とにかくいろんなフードを試しているそうですが、これ!といったフードはいまだに見つかっていないとのこと。食事の面ではとても気まぐれなので、体重があまり落ちないように見守っていきましょう。

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食事に決まった時間はない。

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うみゃー!




飼い主さんは夜型生活


今回「取材は昼からお願いします」とやすこさんからのお達しがありました。普段午前中から動きたい私ですが、二つ返事で了承。夜型生活だというやすこさんにはこんな理由がありました。

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やすこさんは先代の猫を受け入れる前に、犬と暮らしていました。その犬は24時間要介護で、朝方容体が落ち着いたときにだけ眠ることができました。そんな日常により、夜型になったといいます。

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また、先住の猫は自宅マンションの下で保護した地域猫。散歩中、犬とも顔見知りになったある日、体調を崩していたところで、やすこさんの家の子になりました。推定6歳だった猫はそれから8年、外で誰にも知られずではなく、温かい家猫として虹の橋を渡りました。晩年は腎不全の末期で朝方に起こされることが多々あったそうで、今も朝が苦手なこと、よーくわかりました。(2016年5月没、享年14歳)

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そんな経験をしてきたやすこさんだから、高齢のさくらを自信を持ってひきうけることができたし、保護にかかわったボランティアのみなさんも「この人なら!」と安心して任せられたのでしょうね。「看取る」ことが大前提の厳しい条件の里親募集でしたが、たくさんの善意からバトンが繋がり、好マッチングが生まれた物語。奇しくもこの連載100匹目!にぴったりの出会いがありました。



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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ

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みにゃさまのコメント

心温まるエピソードですね。さくらちゃん、やすこさんとの生活、元気で何年も楽しんでね!

by ゆーこ 2018-02-01 06:00

最後をにのんびりゆったりとすごせる場所にたどり着いたのですね。
お互い酸いも甘いも知った人生をおくってきているお二人。これからの時間をゆったりたのしんでいただきたいです。

by あずにゃん 2018-02-01 11:43

さくらちゃん、お年の割には、というより本当にふっくら可愛いですね。きっと大切にされてきたんでしょうね。
そしてこれからも、のんびり幸せに過ごして下さいね。

ドイさんの文章も好きです。

by ふ〜みん 2018-02-01 16:02

お顔がまんまるで本当にかわいい♡
おばあちゃんからバトンを受けたやすこさんにもいっぱい可愛がってもらえてしあわせそうでよかった~(*˙︶˙*)☆*°

うちの子も22才まで生きました。のんびりおだやかに毎日過ごして、まだまだ長生きしてほしいな。

by はなこママ 2018-02-04 09:23

ゆーこさんへ
お互いを高める存在なんだなぁと。二人の関係性が素敵で、とてもしあわせな気持ちになりました。

by ケニア・ドイ 2018-02-14 18:36