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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2017年12月13日

「一般社団法人清川しっぽ村運営委員会」さまの活動レポート(2017-18前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 神奈川県、福島県、熊本県

いつも私どもの活動を応援下さいまして、本当にありがとうございます。
皆さまからのあたたかな応援と、貴重なご支援のお陰により、今年度も順調に活動を継続することが出来ております。
今回は、多くの猫愛好家・愛護団体の活動により、一般の方々の間にも周知されつつあります、猫のTNR活動について、神奈川県(清川しっぽ村)と熊本県(西原しっぽ村)の両シェルターよりご報告致します。

神奈川県・熊本県の両シェルターでは、毎月20~25頭前後の猫のTNRを実施しております。
この活動の多くは、地域住民の方々からの『ノラ猫の相談』により始まります。
「猫が好きで餌をあげているうちに増えてしまった」「保護しようと餌付けをしているけど、捕まえられない」「猫が糞をして、庭を荒らす」「喧嘩の声がうるさい」等々。
猫が好きな方もそうでない方も、「このままではいけない」という思いは同じですね。これらの問題を解決しようとする時、やはり大切なのは『耳を傾けること』と『行動で示すこと』だと思っております。
実際には、捕獲器設置や捕獲された時の連絡など、ご相談いただいた方々にも可能な範囲での活動へのご参加を、お願いしております。
その場所の猫に詳しく、猫の方も慣れていれば無事に保護出来る確率も上がるという効果も期待できますが、何よりも、実際にどんな風に行うのかを見て、知って頂く事で、一人でも多くの方々に「猫を殺処分することなく、猫と共生する手段」があることに気付いて頂けると考えているからです。

神奈川では、9月から調査に入った鉄道会社の私有地でのTNRが完了致しました。
こちらは、とにかく危険な場所。電車も通れば車も人も、夜遅くになってもあまり交通量は変わらない場所でした。
なかなか捕獲出来ない野性味あふれる2頭の親猫から、次々と新しい命が誕生している現場ですから、繁殖の時期を迎える前にTNRを急がなくてはいけません。
鉄道会社にTNRのご協力を頂くために、書類を揃えて私有地での活動許可を得ます。そして、餌あげをしている方々からお話を伺い、いざ捕獲に臨みます。

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餌をもらっていた場所に捕獲器を設置して猫を待ちます。

2回にわたり行われたこのTNRでは、確認されていた仔猫6頭を無事保護することが出来ました。(周辺の建設現場の状況により、猫たちが行き来できる環境となったこともあり、残された2頭の親猫の捕獲は、時機を見て改めて行う事になります。)

そして、この6頭の仔猫は現在「清川しっぽ村」にて保護しております。
新たにご家族となる方々に恵まれて、家猫の道を歩み始める日もそう遠くはなさそうです。

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TNRで保護され、しっぽ村で暮らす猫

一方、熊本県の西原しっぽ村シェルターでは、県の公共施設(総合運動公園)のご協力により、公園内の猫のTNRを計画して参りました。
その調査の為、9月・10月共に現地入りし、未手術の猫の頭数や餌場の確認を行いました。
また、猫に餌あげをされている方々から情報を入手し、TNRへご協力をお願いする話し合いも重ねて参りました。
中には、TNR活動に既に取り組まれている個人の方もいらっしゃり、お陰で情報収集などにも快くご協力を頂く事が出来ました。
今回のTNRの舞台となる公園は、熊本地震の際にストックヤードとして使用されていた場所でもあります。
現在は、昼夜を問わず、老若男女が様々なスポーツを楽しんだり、近隣の小中高生が課外授業などで訪れている場所です。その中にはもちろん、猫の好きな人もいれば嫌いな人もいます。多くの人々が利用している場所では、(避難施設でもそうであったように)動物に関わる人のマナーが問われます。

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公園内の至る所に立てられている看板

猫が生きていく為には、ご飯が必要です。
動物愛護の観点からいえば、猫にエサをあげること自体、否定出来るものではありません。
しかし、自宅で猫を飼うことと同じく、餌をあげれば片付けも必要。トイレのお世話も必要です。自分一人が使うスペースであれば、多少行き届かない部分があっても過ごせるかもしれませんが、皆が利用する屋外で飼育となれば、そうはいきませんね。
そして、一人でお世話できる頭数にも限りがありますので、猫に不妊・去勢手術を受けさせることも、前提となるのです。
多くの人々が心地よく過ごせる公園を目指して、『TNR活動の啓発・実施』も私たち団体に出来る、被災地支援の一つであると感じております。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも活動を応援くださいまして、本当にありがとうございます。
皆さまのあたたかい応援のお陰により、被災した地域で暮らす犬猫や神奈川県内で暮らす飼い主のいない犬猫たちを守る活動を継続することが出来ております。
熊本地震発災以後、継続して参りました「西原しっぽ村」シェルターですが、現地の復興と共に私どもの動物保護団体に期待される活動内容にも変化が見られています。
災害で離れ離れになってしまった犬猫たちの中には、未だ家族と共に暮らせない子もおり、そのような飼い主さまとペットたちへの支援は、まだまだ継続が必要です。
それと共に、この度の県の公共施設(総合運動公園)のような広く犬猫に関わるご相談にも、積極的に応えていけるような体制を、今後も整えて参りたいと思います。
TNRで捕獲した猫の中には、衰弱していたり、感染症に罹患していたり、怪我をしているなどの理由から、元いた場所へ戻すことの出来ない子もおります。
そういった子が、無事に治療を終えた後、今度は危険な場所ではなく、人の手のぬくもりと優しさを感じながら生きていけるようにご縁を結ぶことも、保護した私たちの使命であると思っております。

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公園内で保護した猫も新たな飼い主さまが見つかりました。

これからも、一頭でも多くの犬猫たちが心から安心して暮らせる社会作りを目指して、活動を続けて参ります。
皆さまからの応援をよろしくお願い申し上げます。



「一般社団法人清川しっぽ村運営委員会」
http://ameblo.jp/ananan223/
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みにゃさまのコメント

熊本しっぽ村は何も機能してないですよね?
いつも覗くけど太ってる人がいつも寝ているだけですけど・・・

by 名無し 2019-02-20 08:48