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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2017年07月12日

「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」さまの活動レポート(2016-17後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県内 熊本県阿蘇郡西原村

≪熊本地震 被災犬猫支援活動報告≫
2017年4月、熊本地震発災より1年が経過しました。
この一年、阿蘇郡西原村「災害支援ボランティアセンター」での動物支援活動を経て、被災犬猫のための仮設保護シェルター『西原しっぽ村』を開設し、運営を継続することが出来ました。
これもひとえに、被災地で暮らす犬猫たちを想う皆さまの、あたたかい応援とご支援のお陰です。本当にありがとうございます。

まずは、前回のご報告にて予告しておりました、昨年11月に行われたTNRの様子です。
TNRを実施するに当たっては、事前調査の段階に最も労力を要します。
私たちは『西原しっぽ村』開設以降、TNR実施を視野に入れ、被災した地域の犬猫を見回り、村民の方々や関係諸機関との調整を行って参りました。

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(給餌活動と共に、未手術の猫の調査を行います。)

TNRという言葉自体、馴染みのない土地での活動に、不安を感じずにはおれませんでしたが、村民の方々を始め、活動にご賛同下さる獣医師やボランティアの方々に支えられ、4日間で計137頭の猫に、不妊・去勢手術を行うことが出来ました。

今後も継続的に、ここ熊本に於いてもTNR活動に励んで参ります。

また、被災した地域では新たなコミュニティが作られ始め、あちらこちらで笑顔を目にする機会が増えて参りました。
それでも、復興はまだ始まったばかり!

特に、熊本地震は内陸型の地震であったことから、家屋の再建が追いつかず、未だ愛するペットと共に暮らすことの叶わない飼い主さまは、残念ながら大勢おられます。
私たちの元へも、連日、ペットの一時預かりや新たな飼い主さまを探して欲しいという依頼、避妊・去勢手術のための保護依頼、犬猫の飼育に関する相談などは絶えません。

しかし、仮設シェルターの運営を継続するには、取り壊しとなる現在の建物に代わる、新たなシェルターを作らなければなりませんでした。

そんな中、地元の新聞記事で私たちの活動をご覧になった方が、熊本県菊池市にある物件の借用を、ご支援下さいました!
そのおかげにより、2017年5月以降も『西原しっぽ村』は継続運営が可能となりました。
早速、支援者さまの許可を得て、保護犬猫たちが少しでも快適に過ごせるように、犬の視点・猫の気持ちになって建物の改修工事を行いました。

シェルターでの活動は、犬猫たちの日々のお世話に限りません。
私たちは、保護している犬猫たちのこれからの生活を見据えた関わりも、大切な活動の一つ、と考えています。

一時預かりの子には、なるべく家庭に近い環境の中で、伸び伸びと暮らして欲しい。
そして、いずれ新しいご家族の元へと巣立っていく犬猫たちには、人と共に暮らすためのルールを学び、同時に安らぎも感じてもらいたい。
そんな願いを込めながら、試行錯誤を繰り返します。

そうして出来上がった『西原しっぽ村』の新シェルター。
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(3段ケージから出て、自由に遊ぶ猫たち)


広々としたスペースを活用して、キャットタワーやキャットウォークも作り、猫が大好きな上下運動を自由に行える空間が、出来上がりました。
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(早速、キャットウォークを楽しむ猫たち)

犬たちも別室で、それぞれ思い思いの過ごし方が出来るように、フリースペースを作りました。
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ここ『西原しっぽ村』では、新しいご家族(飼い主)さまと出会う日を待っている犬猫たちもいます。そこで私たちは、出会いのチャンスを広げるために、活動本拠地の『清川しっぽ村』(神奈川県愛甲郡清川村内)へも犬猫を搬送し、人口の多い神奈川県内で、新しいご家族(飼い主)さまを探す活動も行っております。
これにより、昨年は100頭以上の犬猫たちが新たなご家族の元へと巣立つことが出来ました。

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(神奈川県内で、新たなご家族さまとの暮らしをスタートしたおでんちゃん)

一頭でも多くの犬猫たちの、幸せな生活のスタートを支える活動はこれからも続きます!



<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもあたたかい応援と貴重なご支援をいただきまして、本当にありがとうございます。
今回は、私どもの活動の中で、昨年4月より開始致しました、熊本地震被災犬猫支援活動に焦点をあてて、ご報告させて頂きました。

西原村から菊池市へのシェルター移転により、現在も避難生活を送っておられる飼い主さまや、犬猫の保護を必要とされている地域住民の方々への、継続的な支援が可能になりました。

復興と共に、私たち動物保護団体に求められる支援の形も、日々変化しております。
その変化をいち早く感じるためにも、いつも被災した方々の声に、耳を傾けることを忘れないでいたいと思っております。

季節の移り変わりと共に、草花や虫たちも次の季節へと命を繋いでいきますね。
私たちもここ熊本の広大な土地で、いきいきと咲く笑顔の花を、新しい季節へと繋いでいけるように、変わらず活動に励んで参ります。

どうかこれからも、皆さまの応援を宜しくお願い申しあげます。



「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」
http://ameblo.jp/ananan223
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