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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2017年01月18日

猫と相談、住空間作り

「今日、これからどうですか?」
保護主さんの早すぎる対応に戸惑いながらも「あ、はい。よろしくお願いします。」と返答するYさん。
また猫と暮らしたいなぁーと里親募集先に連絡したのは、この日の朝のこと。その日のうちに、2匹の子猫との生活が始まろうとは......。

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本当は1匹で良かったのに......


それから17年、キジ白「うるめ」(男の子)と茶白「かの子」(女の子)の兄妹猫は17歳を迎えました。飼い主のYさんがまた猫と暮らしたいなと思ったのは1999年、あの阪神淡路大震災の4年後のこと。復興が進みつつも、ペットの飼い主探しや捨てられた子猫の里親探しが盛んだったという時代。当時京都に住んでいたYさんは「飼うなら被災動物を」という思いで連絡を取ったのですが、まさかこんなにも早く決まるとは思ってもいませんでした。
そのため、舞台関係のお仕事で地方出張中だったご主人には「事後報告」という結果に。この連載でもいくつか見られる"あるある現象"がまたもや!でもYさん曰く、確信犯ではないそうです。

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とにかく保護主のHさんは「急いでいる」印象で、本当はかの子だけの譲渡希望だったYさんですが、半ば強引に兄妹猫のうるめまで押しつけられる(?)結果に。ただ、住環境や人柄を見て決定したのは言うまでもなく、譲渡を急いでいたのは、まだまだ後に里親募集の猫がいたからと推測できます。

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うるめのしっぽ。

私(ドイ)の地元は神戸市で、大学の卒業時が震災の年でした。震災を体験したとはいえ、その後すぐに東京へ上京したため、(まだそのころは猫に興味もなく)、被災動物の存在を知りもしませんでした。人が生活するのにも大変な時期、いくつもの命を救い、繋いでいった方が大勢おられたのですね。本当にありがとうございます。

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かの子のしっぽ。どちらも短いにゃー。



猫団子が長生きの秘訣か!?


譲り受けた頃から、かの子の方は衰弱していて、「このままだと......」と悲観的な思いが頭を駆け巡っていました。スポイトを使った強制給餌で「生きろ!」と懸命に接した結果、気づけば17歳までに。17年前、今ほどネットは普及していない時代です。ご実家で猫と暮らしていたYさんの経験が生きたということですね。

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うるめとかの子の幼少期。(飼い主さん撮影)

兄妹猫なので仲がいいのは当たり前(一部例外はあるけれども......)、シニア猫になった今でも体を寄せ合い猫団子。うるめとかの子の3年後にY家にやってきたしろ猫「小平太(こへいた、14歳・男の子)」も二人には信頼を置いているようで、一緒に猫団子!が定番のフォーメーション。ですが、この日の小平太は家族の雰囲気、部外者(私)の存在を察し、そそくさと奥の部屋へ......。
見たかったなぁ、三匹の猫団子......。まだまだ気配を消す修行が足りませぬ。

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かの子さん、重くない?

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平気ですにゃーと健気やぁー(泣)

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時間を置いて小平太くん出現!




大病なし!


体調面でお話を伺うも3匹揃って「大病なし」の健康優良児。気になるごはんは、かかりつけの動物病院で「高齢なのでそろそろ」とすすめられた、療法食「キドニーキープ」(日清ペットフード)がメイン。「これが美味しいらしくて、切り替えてから太った」とご主人をうならせるほど。うるめは4kg、かの子は3kgをキープ。おめざの「ふわにゃんとり」(ペッツルート)をふりかけることも忘れずに。(かつおぶし状で無添加のふりかけ)夜はウエットフードも少々、1袋を3匹でわけわけします。
「健康なのが本当にありがたい」とYさん夫妻の負担がまったくないのが素晴らしい。

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ごはんでも食べますかね。

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さすが兄妹、ごはんは揃って。

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もういいの?かの子さんは少食だなぁー。

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一方、うるめは、おかわりですと?




長生きのヒント


京都伏見に8年、東京に4年半、また京都の宇治に5年、現在東京へと。Y家は3回もの引っ越しを決行、最初の移動はなんと新幹線のグリーン席!(手荷物料金に変わりはありませんが......)猫たちは3回もの新幹線移動を経験しているとのことです。「猫は家につくからなぁ」と友人からさんざん脅され構えていたのも今では懐かしいと。引っ越し先でも落ち着いていられるのは、猫のために「空間を作る」工夫を凝らしたこと。既製品の猫タワーではなく、あるもので段差を作って上下運動を促したり、曲線が猫の体に馴染むオットマンを配置したり、広く走り回れるリビング、人も猫も快適に過ごせるシンプル空間を提供してきたからに尽きると思います。どこで暮らそうとも基本設計は同じ、猫と相談、楽しみながらインテリアを配置する。それが人間も楽しいとくれば最高の猫ライフではないでしょうか。長生きのヒントいただきました。

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冬場はもっぱらホカペでギュッと。

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本来ならここに小平太もいるらしい......。くっ。

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早く帰ってにゃ!あっ、はい。
空気を呼んですぐに帰るドイであった。。




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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ
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みにゃさまのコメント

三びきともみんな綺麗なねこさんですねー。瞳も美しい❗
とても健康そうで若々しい。理想的ですね。これからも長生きしてね。

by 元シンママ 2017-01-18 18:24

元シンママさん、コメントありがとうございます。
中肉中背で動きも軽やか。飼い主さんは名トレーナーでもありました。

by ケニア・ドイ 2017-01-19 09:51

17歳に14歳、みんなとっても元気ですにゃ。
かの子さんのホカペでぎゅっ、の前足に萌々ですにゃっ♡

引っ越ししても主さんの創意工夫でみんな快適に暮らしてこられたのですね~~
「猫は家につく」というのは昔から言われてはいますが、その環境を作るのは人、その人がいいからこそいつくのではないか~~とも思ってます。
それはみにゃさんに聞かないとわかりませんが居心地いいのは確かなようです。3ニャンこれからも仲良く長生きしてくださいね~~(>▽<)

by あずにゃん 2017-01-19 12:05

あずにゃんさん
課題はホカペに集まりすぎることw 運動を促すことも家族の勤めニャー

by ケニア・ドイ 2017-01-20 20:24

シニアでも元気で綺麗な猫ちゃんたちで、幸せな環境が何よりの栄養なんだと感じました。
本当にみんな子猫のように目がいきいきしてますね。
高齢になってからのフードも気になりますが、これまでどこのメーカーのフードを与えたいらっしゃったのかもとっても気になります。
家の造りやフード、ぜひ参考にさせていただきます。

by ゆきもも 2017-01-29 14:04

ゆきももさん
メーカーはわかりませんが、高齢猫さんは「カリカリ」を幼少期より食べていた傾向が強いようです。
ご意見ご感想、どしどしお寄せください!

by ケニア・ドイ 2017-01-31 13:34