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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年08月31日

「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」さまの活動レポート(2015-16後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県愛甲郡

TNR活動レポート
今回はTNR活動現場の裏話からお届けさせていただきます。
TNR実施現場では稀に、曖昧なままにしておいた方が良かったと感じる問題に 直面することがあります。
まず不妊手術をするための捕獲を実施するにあたっては、 土地の管理者から立ち入り許可を得ることに始まるのですが、 今回のケースは少し特殊な現場でした。
国と県と市の管理する用地が隣接する場所で生活するノラねこさんたち。
もちろん彼らにとって境界線は関係ありません。あちらからこちらまで自由に歩き回ります。
そして、管理を担当する方もハッキリとその境界を把握されてない場所に設置された 猫さんハウス。

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きっとノラねこさんに雨風や冬の寒さをしのいでほしいとの願いで、 日照時間や外敵からの保護を考え この場所に設置されたのでしょう。
今回の現場では国と県と市の管理部署へ問い合わせを行ないました。
行政として、公の土地に猫さんハウスの設置を認めることはできないであろうことを 想像するに難しくありません。
今回のTNR活動実施で明らかになった事実。これまでの数年間 設置状態であった猫さんハウスでしたが 土地の管理が改めて確認された結果、許可無く設置された猫さんハウスは撤去せざるを得ない状況となりました。
梅雨時期や やがて訪れる冬はどうなってしまうのでしょう。
地域の方と行政機関との間に立ち、歩み寄りのための会合を開始する運びとなりました。
そんな中でやってきた 子ねこ出産ラッシュの時期、春です。
皆様はご存知でしたか?屋外で生活するノラねこさんの寿命は室内で飼養されてきた猫さんと比べると平均的に短いことを。
ノラねこさんたちは自由な環境でのびのび暮らしている感じに見えますが、彼らのほとんどが 病気や事故の危険と隣り合わせ。また不衛生な食事の中で生きてるのです。
その為、飼い猫の寿命は平均10年にくらべて、ノラねこの寿命は平均2〜3年とさえいわれています。

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では、なぜノラねこ問題はいつまでも無くならないのでしょうか?
大きな原因は不妊手術を施していないノラねこにエサを与える人がいるということです。
不妊手術を受けていないノラねこが産み落とした子ねこたちの多くが母ねこの愛情を受けれないままサバイバル生活を強いられ、人との関わりにおいては「近所迷惑」とされ、行政に持ち込まれるのが現状です。
産まれて生きることの許されない悲しい現実。
所有者不明の子ねこの一部は、後先を考えずにエサをあげてる人が間接的に産み出しているという側面もあるのです。
飼育される見込みのない子ねこを増やすことが いかに残酷なことであるか考えたいところです。
不妊手術には飼育放棄された子猫の数を減らすと同時に、繁殖期におけるストレスを軽減したり、生殖器関連の病気を予防するという重要な意味があります。
ノラねこの繁殖を抑制する方法は、むやみにエサを与えず あらかじめ不妊手術を施すことが大切です。

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今回ご紹介できたのはごく一部ですが、 清川しっぽ村は今年度も、 ノラねこさんたちの不妊手術(TNR活動)を毎月実施し これからも不幸な命を増やさない活動に力を入れてまいります。


<ご支援くださっているみなさまへ>
こんにちには、清川しっぽ村と申します。
愛甲郡清川村に犬猫シェルターができ4年目を迎えることができました。
私たちは皆さまの温かいお気持ちに支えられ活動をつづけられております。
これからも清川しっぽ村は動物たちの幸せを願う方々の輪を広げ 声なき声に耳をすませ命と心が尊ばれていく社会を目指し 活動に尽力してまいります。
応援ありがとうございます。



「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」
http://ameblo.jp/ananan223/
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