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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年08月31日

「動物ノート」さまの活動レポート(2015-16後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:静岡県東部 及び 神奈川県西部

●M神社猫問題対策プロジェクト
12月始め、近隣行政から大規模な神社の為のTNRで予約枠が足りないと相談されたのがきっかけ。
何年もTNRなどに取り組んでいる現場のはずなのに、猫は減っている様子はなく、まずは取り組み方の問題点に着目した。
当初予定の相談数20匹というが、こちらで予備調査した結果、もっと多くの頭数がいると判明。TNRのみのやり方ではない方法を示し、動物ノートですべて取り組むという事で合意。
もともと、神社だけでなく猫の繁殖場所となる近隣自治会はじめ自治会内の餌やり問題、及び神社内に定期的に訪れる外部の餌やりの問題など、長年にわたり問題解決できなかったことへの不信感が関係者それぞれに大きく、当初は問題の大きさに戸惑いを禁じえなかった。
しかしながら、丁寧な地域調査はじめしっかりした活動の出来ている餌やりさんとの協動、また神社関係者や自治会への活動告知などにより、初回32匹をTNR。4月末までに通算39匹を不妊去勢した。
実際、猫の管理者達と共同することにより、すでに出産済みの猫の状況なども把握済みの為、今後の取り組み方にもある程度のビジョンがあるため、追加捕獲もスムーズに運んでいる。
なお、長年の確執の元であった「餌やり禁止」の看板は撤去され、代わりに管理された餌やり場所を仮設置。また観光施設でもあるため、参拝者にも配慮した目立たないトイレづくりなど、猫の管理者達と一緒に猫たちの環境改善にも取り組んでいる。

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説明:神社の一角にある餌場周辺の猫たち。以前は、不特定多数の餌やり人がでたらめに餌を各所で撒いていたため、それも苦情の一つとなっていた。細かな調査により、実は同じ猫たちがいろんな餌やり場をぐるぐるめぐっていることが分かり、餌やり場を2か所ほどにまとめ、片付けなどの管理を約束した。確実な手術により、苦情ぬしにも耳カット猫が増えたことが明らかに分かり、苦情そのものも格段に減った。猫たちの生息権確保により、猫の管理をこそこそしなくて良くなったことで、その後の捕獲もやりやすい。

●地域猫活動の推進
最近は、近隣市町村でも独自のTNRが進んできた地域もあるが、どこもTNRのみで、告知はじめ地域猫活動までできることはあまり多くない。そこで、そういった行政のお手伝いも最近は増えて来た。
ただTNRするだけでなく、行政のプロジェクトとして地域自治会への告知は欠かせない。
猫小屋の設置や餌やり場の確保など、もちろん管理者である行政や土地所有者に許可や協力をいただいている。飼い主のいない猫ではあるが、飼い猫に準じた生活環境を確保することが望まれる。

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説明:某公園の一角。猫たちが餌やりの時間で集まってきている。20メートルほど先の林の中には
ひっそりと猫小屋が管理され、冬場の猫たちの寝床となっている。
もちろん公園管理者に許可を得ているため、定期的な清掃や伐採時にも、取り去られることはない。
不特定住民のいやがらせが問題になっていたが、自治会を通した告知にてだいぶ改善された。

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説明:基調活動である千本松林の一角の現在。このところ、地域の不妊手術が進んできたことや捨て猫看板の設置などにより、酷かった捨て猫も激減。餌やりが管理している場所は、エイズ・白血病などで痩せている猫以外は、非常に状態も良い。もちろん、捨て猫や新しい猫に関してはすぐに対応できる体制が整っている。



<ご支援くださっているみなさまへ>
いつも動物ノートにご支援いただきありがとうございます。
小さなグループながら、的確な手法と着実な活動により、常に大きな活動をきめ細やかに行っています。
生息数に関して結果を出すだけでなく、動物の環境改善や生息権の問題にも取り組み、着実に実績をあげています。
これからも、あたたかなご支援をよろしくお願い申し上げます。



「動物ノート」
http://doubutu-note.jp/
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