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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年08月22日

「アニマルライフサポート福島」さまの活動レポート(2015-16後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:福島県内主に原発事故20K圏内川内村、葛尾村、飯舘村、川俣、郡山市、三春町等

①譲渡(さくちゃん)
 私達が活動を始めて早5年目になります。
さくちゃんは、昨年の2月に郡山市咲田町の地域猫のTNRで出会いました。まだ生後約3ヶ月、白猫のオス、オッドアイのハンサム(イケメン?)猫でした。風邪を引き、目と鼻がぐずぐずして、エイズキャリアでした。治療後リターンはせず、人馴れもしているので、そのまま預かり里親募集する事になりました。しかしエイズキャリアの為か、なかなか里親さんが決まりません。保護当時は、環境が変り、ストレスからか、体のあちこちに脱毛ができ始めました。

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白猫さくちゃん少し馴れ、脱毛箇所も段々と目立たない位に回復し、おもちゃで遊んで貰っています。

エイズも仔猫なので何とか治療して陰性にならないかと、病院にも通いましたが、結果はやはり陽性のままでした。
月日が経ち段々とさくちゃんは、アパートの古株となり、食いしん坊のやんちゃ猫になりました。新入り猫ちゃんを使っておやつを持ってこさせたり、他の猫の食べ残しを必死で盗み食いをしたり、自分より大きいオスの新入り猫に喧嘩をしかけたり・・・はらはらドキドキの毎日でした。そんなさくちゃんにチャンスが訪れました。
アパートの猫の世話にきているボランティアのKさんが、さくちゃんを家に迎えたい(里親さんになりたい)と言ってくれました。Kさんは昨年の5月から保護猫の世話のボランティアに参加していました。小悪魔さくちゃんにひと目惚れでした。さくちゃんはボランティアさんが帰ろうとすると、パタっと横になり「じっと見つめて」撫でて、もっと遊んで・・・と言わんばかりのポーズを繰り返します。私達もKさんもあと5分・・10分となかなか帰らせてくれません。
Kさんは当初家庭の事情で猫は飼えませんでした。しかし今年になって状況が変わり猫を迎えることが出来るようになりました。そしてさくちゃんを迎える為の準備を完了して、さくちゃんはKさんのお宅に4月末無事正式譲渡となりました。さくちゃんのお部屋まで準備して下さり、新婚さんのKさんご夫妻と、ご両親と一緒に過ごしております。
長いこと待ってたかいがあったね「さくちゃん」幸せにね。

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譲渡先のKさんの自宅にて、すっかり飼い猫さんになり幸せそうです。

②保護(のらくろ)
被災地葛尾村のパトロール隊に、毎日ご飯を食べに来ていたオス猫3匹、(グレートラ、黒白、キジトラ)がいました。

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被災地の葛尾村のパトロール隊の詰め所にて、3匹揃ってご飯を食べています。

しかし今年の3月末で、そのパトロール隊の詰め所が閉鎖になってしまいました。
3匹のうち、キジトラは少し体調が悪かったのですが、引取者が見つかりました。グレートラは、村の飼い主さんが自宅に連れて行きましたが、先住猫と合わないため里親を見つけて欲しいと依頼され、3月末にとても優しい里親さんが見つかりました。3匹目の黒白猫の、のらくろは、閉鎖後も誰も引取者がいない?らしく村を放浪していました。
たまたま元のパトロール隊があった場所で私達は偶然会いました。久々に会い缶詰を開けてあげるとガツガツ食べ始めました。

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久しぶりに黒白猫(のらくろ君)に会い、缶詰を開けたら美味しそうに食べています。

その日は、まだ給餌が終わってない為、車の中はフードが満載になっていました。夕方にきて保護出来るかなあ?と思いましたが甘かった・・・夕方はもう会えませんでした。パトロール隊の元隊長さんに連絡をして確認をしたところ、のらくろはやはり引取者が見つからなかったとのことで、出来れば保護をして里親を探して欲しいと依頼されました。
それから毎週末葛尾村に通いのらくろを探しました。元のパトロール隊のご近所のGS、消防署、民家の方にそれぞれ声をかけ、のらくろを見つけたら餌をあげて欲しい。保護をしたいので、連絡も頂きたいと皆さんに協力して頂きながらやっと約1ヶ月後の5月の始めに現れ連絡を下さいました。私達もちょうど連絡をくれた所を数分前に通過したばかりでした。
のらくろは、さぞやせ細ったかと思いきやほんの少しスリム??いや、普通でした。何時ものだみ声で鳴いて近づきました。車中はずっと鳴きっぱなしでした。血液検査(エイズキャリアでした)ワクチン、駆虫を終え、今はアパートでのんびりと元気にして良い里親さんと出会えるのを待っています。

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アパートにて、ご飯の後の毛づくろい中です。

長いこと外にいたのでやはり外に出たがりますが、でも人も大好きなので良い里親さんを見つけてあげられるよう頑張りたいと思います。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援頂きありがとうございます。
被災地、葛尾村では今年6月から帰村できることに(一部を除き)なりました。川内村では、一部放射能の数値が高い所はまだ帰村出来ませんでしたが、除染も済、全村帰村出来ることになりました。もう少しで、村に残されている犬や猫たちの飼い主さん達が戻れば、動物達も安心していれる様になると思います。
私達はその時までもう少し見守りたいと思っております。これからもご支援を宜しくお願い致します。



「アニマルライフサポート福島」
http://alshukushima.jimdo.com/
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