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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

ネコノミストの研究室

2016年04月27日

「ネコノミストの研究室」とは

猫を愛するみにゃみにゃさま、はじめまして。
ネコノミストの北洋祐/武井泉と申します。

このたび、フェリシモ猫部さんから貴重な機会をいただき、「ネコノミストの研究室」を連載させていただく運びとなりました。

今回は連載の第1回ということで、このコーナーで私たちが何をやろうとしているのか、そもそもネコノミストって何なのか、というようなことを簡単にご紹介できればと思っています。

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筆者が猫の保護に関心をもつきっかけとなった野良猫シンスケ


「ネコノミストの研究室」が目指すこと


「ネコノミストの研究室」は、「猫と人間が末長く一緒に生きていける社会」を作るために、私たち人間は何ができるのか、何をする必要があるのか、ということを考えていくコーナーです。

例えば、猫の殺処分問題。全国の保護団体やボランティアの方々、行政などの努力によって、年々減ってきてはいますが、それでもまだ年間約8万頭(平成26年度)もの猫が殺処分をされています。この殺処分をさらに減らしていくために、私たちは何をしていくべきなのでしょうか。

例えば野良猫の問題。住宅密集地などでは、野良猫の糞や鳴き声を迷惑と感じる住民も多く、ひとたび野良猫の数が増えてしまうと大きな地域問題に発展し、猫にとっても人にとっても不幸な状況に陥ってしまいがちです。地域猫活動、TNRなどの解決方法が模索されていますが、まだまだ課題は多く残されています。

このコーナーでは、このような、猫と人が一緒に生きていく上で生じている様々な社会的課題について調べ、猫と関わる色々な方と一緒に、その解決の方法を考えていきます。

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ある寒い冬の日、目の病気を患うシンスケを見かねて捕獲。威嚇の連続で罪悪感に心が折れそうになる。画像は捕獲直後の様子。


ネコノミストってなに??


この連載のタイトルにある「ネコノミスト」という言葉。これは、「猫と人の共生について調査・研究し、それを発信していく人」という意味の造語です。(連載していく中で意味あいも変わっていくかもしれません)

この記事を書いている私たち(北/武井)は、「シンクタンク」という業界で「研究員」という仕事に就いています。あまり耳慣れない職業かもしれませんが、要は「様々な社会的な課題について調査・研究を行い、政府に向けて提言をしたり、社会に対して発信する」といったことを行う仕事です。

そのような私たちが、猫のことについて調べて考えていくコーナーですので、「ネコノミストの研究室」という名前とあいなりました。

ただ、一つ断っておかなくてはいけないことがあります。私たちは、実は二人とも、猫の専門家というわけではありません。北は中小企業政策やベンチャー企業政策が専門ですし、武井はアジアやアフリカの国際協力(農村開発、社会保障等)が専門です。それぞれの職業的な専門分野は猫とはほとんど関係がないのです。

猫との関わりは、私たちが猫を飼っていて、猫と人の共生について深い関心を持っている、ということだけ。ですので、このコーナーは「猫の専門家が様々な知識を読者に提供する」という類のものではなく、私たち自身も学びながら、読者の方々や猫関係者の方々と一緒に「猫と人のこれから」について考えていく、というものにしていきたいと思っています。

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シンスケ捕獲から2カ月。おもちゃで遊ぶようになり、距離が縮まる。


書いていきたいこと


このコーナーで書いていく内容について、今のところ以下のものを予定しています。

○猫の保護活動に関するアンケート調査結果

私たちが所属している三菱UFJリサーチ&コンサルティングでは、平成27年度に「人と動物の共生」をテーマとした自主研究の事業を行いました。(これが、私たちのネコノミストとしての活動の始まりです)
この研究の一環として、平成28年1月には、猫の保護活動を行っている人に対してインターネットでアンケート調査を行い、猫の保護活動の現状や課題を把握・整理しました。その調査結果の一部を、この場を借りてご紹介します。

○保護活動の先進事例

猫の保護団体の方からよくうかがう話として、「他の保護団体とはあまり接点がないし、どのような活動をしているのかもよくわからない」というものがあります。日本の動物保護団体は、それぞれ単独で活動しているケースが多く、団体間の繋がりが薄いというのが現状のようです。
もし、他の保護団体がどんな活動を行っていて、どんな工夫をしているかを知ることができれば、(つまり団体間で情報やノウハウの共有が進めば、)日本の動物保護活動はもっともっと良いものとなっていくかもしれません。
そこで、私たちが色々な保護団体にお邪魔をしてお話をうかがい、その活動内容をわかりやすく発信していきたいと思います。

○海外における猫の保護活動

今、世界でも動物愛護は大きな社会的な課題となっています。欧米諸国では、政府やNPO等が殺処分削減などに積極的に取り組む国も存在します。そのような各国の動物愛護の実態について、わかりやすく解説していきます。

○猫研究の最前線

猫と人が一緒に幸せに暮らしていくためには、私たち人間が猫のことをもっと知る必要があります。世界には、猫の生態について研究する専門家が少なからずいて、その研究は日夜進歩していますが、その成果を一般の方々が目や耳にする機会は多くありません。
そこで私たちが、猫研究者の方々にお話を伺いながら、最新の猫研究の成果について解説していきます。

連載期間はこれから約半年間。皆さまに関心を持っていただけるコーナーになるよう頑張ってまいりますので、しばらくの間、お付き合いいただければ幸いです。
よろしくお願いいたします。

ネコノミスト 北/武井

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新たに迎えたもう1匹の保護猫ゴマと一緒。仲良くやってます。


ネコノミストの研究室ブログライター紹介

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北 洋祐

京都大学経済学部卒業。三菱UFJリサーチ&コンサルティングの研究員として、中小企業政策、スタートアップ企業政策の研究に従事。一匹の野良猫を保護して飼い始めたことをきっかけに猫派となり、それ以来ライフワークとして動物愛護分野の研究にも勤しむ。2016年からは、人と猫の望ましい関係について考え発信する「ネコノミスト」として活動。現在は元野良猫のシンスケと保護団体から譲り受けたゴマの2匹とともに暮らす。好きな猫マンガは伊藤潤二『よん&むー』

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武井 泉

市立高崎経済大、東京大学大学院卒業。独立行政法人の研究所等を経て2007年より三菱UFJリサーチ&コンサルティングに入社。アジア・アフリカの国際協力事業(農村開発、社会保障等)や、ハラール市場についての業績多数。2015年より、ネコの幸せと人との共生を考える「ネコノミスト」としても活動を開始。現在、5歳の2匹の元保護猫と暮らす。これまで一緒に暮らした猫は40匹以上にのぼる。趣味は、園芸と、海外出張の合間のネコ撮影、ネコグッズの収集。

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みにゃさまのコメント

はじめまして。ネコノミスト研究員の北さん、武井さん。
なんて心強い研究室なのでしょう。団体の横のつながりがあまりないのはどこの業界も同じかもしれません。介護業界に身をおいていますが、商売敵になるのかそれぞれのサービスでのつながりは希薄です。
猫保護活動と言う志を同じ人たちが、おおきな輪になって町、市単位(目指すは世界でしょうか!?)で発信してたくさんの人が関心をもってくれたら嬉しいですね。
今後の掲載を楽しみにしています。

by あずにゃん 2016-04-27 13:01

ネコノミスト研究員さんのみにゃさん。はじめまして。
今や空前の猫ブーム。
これを機会に捉えてにゃんこのよりよい幸せを追及してください!
今後の連載、楽しみにしております。
たまには、猫の友達、「わん」の登場もお待ちしております。

by れでぃわん 2016-04-27 17:40

頑張ってください

by chousan 2016-04-27 17:42

元々キラも野良でした。仔猫時に道端でうずくまっている所を家に連れて帰り、直ぐさま病院へ行き、それから7年 娘が就職で家を離れ娘の部屋でずっと帰りを待ち、このままではいけない時に保護活動をしている猫カフェさんでシー君を譲渡して貰い4月27日で1年!すっかり昔からの兄弟の様に仲良しこよしとなってます、

by キラ兄ちゃんとシー坊ちゃん 2016-04-27 20:51

猫の「ちぃ」です。16年前にビューンワークスというデザインスタジオに呼ばれて、野良からビューンワークスの一員となりまちた。
4回くらい死にそうになったけど、なんとか生きてます。脳をやられちゃったので、実は昔のことは良くわかりません。でも、毎日ビューンワークスの仲間と一緒におちごと手伝っています!これからのネコノミストさんたちの活動とても、興味あります!応援ちてます!( ̄^ ̄)ゞ

by ちぃ 2016-04-28 01:26

拝見することから、参加したいと思います。

by レオ 2016-04-28 16:45

素晴らしい企画だと思います。
私の地域ではいくつかの保護団体が連携し、
大きなヤマ(多頭崩壊現場)を救ったりしています。近い地域内では連携を取りやすくとも、
全国となれば難しいでしょう。なにせ保護活動している方はみなお忙しい。
ネットの力で全国の保護活動家を繋げ、支援し、殺処分という制度を動かしている日本の政治に大して大きな発言力を持てるといいなと思っていました。

by みににゃん 2016-04-28 21:43

例えば避妊手術、病院によっては一頭2〜3万かかるところもありますし、5000円程度のところもありますし、自治体の制度で無料というところもあります。そういった地域格差も保護活動において大きな問題だと思います。

by みににゃん 2016-04-28 21:50

これからの半年、とても楽しみにしています。
私も保護活動などに参加したいのですが、どの活動団体が本当にきちんと活動しているかの判断も難しく、どのように参加していけばよいか悩んでいて活動できていません。
私のような方も少なからずいるかと思いますので、その辺りも掲載していただけると嬉しいです。

by 猫のご飯はおいしい 2016-04-29 14:02

はじめまして!
猫たちを取り巻く厳しい環境に、心を痛めています。
心強いです。
私も私が出来ることを、探したいと思っています。

by みゃおすけ 2016-04-30 12:58

すてきな記事をありがとうございます。参考になりました。

山口県の保護センターで殺処分になりかけていた、避妊していないメスの猫さんを、センターの職員さんの情報発信とボランティア方のご協力で東京に送っていただき、飼いはじめて2日目です。

1〜2歳くらい?のブルーグレーの超美猫ですが、中身と運動神経は、がっつり野良さんでした。保護猫カフェから頂いた先住猫(シェルター暮らし4年の強者)が、人慣れしていたので、野良猫さんを甘くみて一部屋自由に使わせてあげればいいやと、ケージも用意してなかったので、居間に逃亡。一瞬、ご対面させてしまい、なんとか威嚇し合いで済みましたが、辛い思いをさせてしまいました。

人慣れしていないセンター野良猫ちゃんを家に迎えるときに、最低限、必要な備品や、マニュアルなどがあると助かりますね。また、うちのように寛容でない先住猫が居る場合、センターの野良ちゃんを家に迎えるのは、ほぼ無理なのかなあ、と、実感もしています。

長々すみませんでした。猫さんも人間も、暮らしやすい世の中にしたいですね。

by も〜さん 2016-12-02 15:28