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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2016年03月17日

「たんぽぽの里」さまの活動レポート(2015-16前期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県相模原市

2015年で相模原市との協働事業が3年目を迎えました。
3年目は念願の地域猫モデル地区を設けその活動を開始しました。3年目に入った協働事業相談会には2時間という短い時間内に10組以上の相談が舞い込むようになっています。餌やりをしていて、近所ともめた。餌やりをしていて、猫が増えて大変になった。自宅で飼い猫の手術をしなかったら、10頭以上になってどうしたらいいかわからない。
避妊去勢手術の知識のなかったことからの不幸な事案がたくさんありました。
また、中には庭に来て困るけれど、増えるのは困る。排除までする気はないけれど、どうしたら手術ができるの?と見守る形での相談も増えてきています。少ない人数での市民の相談はとても大変ですが、野良猫や、多頭飼育にかんして 問題意識を持ち始めたのはよいことなのかなと思っています。
その手術や保護の頭数は優に100頭を超えている現状にボランティア不足が深刻な問題ともなっています。
神奈川県動物保護センター。相模原市保健所。双方からの引き出しは継続しており、県センターにおいてはセンター収容猫で殺処分は行なわれておりません。
センターに入った飼育放棄の相談にも、ボランティアが事前対応するなどして、処分を行わずに命が繋げています。
また、行政に収容されるはずであった多頭崩壊の相談も官民両方からの相談が10件以上もありました。うち4件を対応し、センターでの処分を避ける事ができましたが、対応できなかった相談では、センター収容、遺棄、そのまま・・・といったような現場も多くありました。相談対応は、ご本人の助けたいという思いと、協力してレスキューできるか、現場の場所で対応となりましたが、基本的には、その相談がたんぽぽの里で対応できる状況かどうかで対応するしない内を決めることになりましたので、手を差し伸べれなかった動物には申し訳なさが残っています。

たんぽぽの里のシェルターは相模原の方で多い時には100頭近くが収容されていましたが、スタッフさん達のケアーのおかげで人馴れしていない猫もすりごろに変身したり、また、病気で収容された猫も、皆様のご支援のおかげで十分な治療をして、素敵なご縁を結びたんぽぽの里を卒業していっています。たんぽぽの里の良さは、子猫だけでなく、成猫の譲渡率が高いこと。シェルターで触れ合っていただくことで成猫の良さをアピールできているからだと思っております。
ただ、多頭崩壊や、行政からの猫の保護が増える事で相模原シェルターでの収容キャパが超え、提携病院の入っているマンションの1室に第2シェルターを作りましたが、交通の便が不便である事から、里親探しがしにくい、対応できるボランティアが少ないなどの問題もあり、これからの課題と考えています。

話が前後しますが、たんぽぽの里の相模原シェルターが4階から3階に移転しました。
病気の蔓延等が懸念され、消毒を兼ねての移動です。4階が空になり、工事が入った際には、床の四隅や壁にたまってしまった排泄分のにおいや、鼻水の汚れなどで、びっくりする状態でした。
それを踏まえて、現在は清掃ケアーなども工夫をしています。
往診の獣医師からも、病気の猫が少なくなったというお言葉もいただきましたので、継続できるようにしていきたいと思います。

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保護されるとき状態の悪い仔猫が多い

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シェルターには成猫さんもいっぱいいます

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子宮蓄膿症で緊急オペのくうちゃんは、現在預かりさんのお宅でゆったり過ごしています。

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目が空かない子仔猫もたくさん収容され、毎日、命を守るために時間との闘いの中で保護に奔走していましたが、沢山さんの命を繋ぐ一方で繋げなかった命もあります。


<ご支援くださっているみなさまへ>
センターに通い始めたころは、成猫であれば即日処分は当たり前。
まして、老猫、疾病猫、傷病猫であればなおさら生きられる道はありませんでした。
沢山の方の想いの詰まったご支援のおかげで、もらわれやすい仔猫だけでない保護ができる事が たんぽぽの里の魅力でもあります。

たんぽぽの里にはまだまだたくさんの猫が、ご縁を待っている状況です。
お時間があればぜひ、たんぽぽの里のにゃん'sに会ってみてください。

先日、沖縄の石垣島から保護活動をされている方が、たんぽぽの里の相模原シェルターを 訪れてくださいました。
成猫の譲渡の難しさを話されていました。

抱え込んでしまうりすくのある保護ができない状況はたんぽぽの里でも同じですが
皆様のご支援のおかげで保護活動を継続できることをスタッフ一同感謝しております。

ありがとうございます。
これからもたんぽぽの里のにゃん'sをささえてくださいますようにお願いいたします。


「たんぽぽの里」
http://neko-chan.net/
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