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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2015年11月18日

「湘南鎌倉猫ほっとさぽーと」さまの活動レポート(2014-15後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:鎌倉市内

鎌倉市の大船駅に近いモノレール沿線の住宅地で猫問題が発生していました。

この地域から最初に相談を受けたのは2年前、2013年のことでした。住宅地内の方から、「何頭かのメス猫が出産して子猫を連れている」とのことで、周辺で捕獲できた6頭(♂2♀4)の手術を行い、子猫はご近所の方が里親さんを探してくれました。
しかし、未手術の猫がまだいることは判っていたのですが、保健所の訪問指導などでも十分な成果が得られず、この時はそれ以上進展させることができませんでした。

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周囲には猫がたくさん

2014年にもさらに4頭(♂2♀2)の手術を行いましたが、餌やりさんと思われるお宅を訪問してもお会いすることができず、またしても抜本対策には至りませんでした。

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交通事故やカラスの襲撃などで死亡する子猫が多いとのこと・・・生き残るだけでも大変

2015年になって町内会から「糞尿被害の苦情が多いので、のら猫に餌をやらないで下さい。かわいそうと思う人は飼い猫として敷地内で適正に管理して下さい。」という趣旨の回覧が回されました。
そしてこれをきっかけに地域で問題意識が高まり、対策について町内会から相談を受けることになりました。
たまたま町内にお住いだった市議会議員の方にも参加して頂いて協議を行い調査を進めたところ、町内の複数の場所で問題が判明しました。

* 猫が自由に出入りできる家の中に餌を置いて、猫に餌付けしている人
* 家の外にビニールの自転車ハウスを設置して中に置き餌をしている人
* バイクに乗って餌を撒きに来る人
* 犬を散歩させながら餌を撒いていく人

どれも不妊・去勢手術をしない無差別な餌やりで、こうした行為を続けていたら捕獲も手術もできません。

捕獲に先だって「X月X日に猫の捕獲・手術をしますので必ず餌を片付けておいてください」という回覧を町内会から回してもらったのですが、猫が殺処分されると勘違いして当日のら猫を家の中にかくまっていた方もでるなどの混乱がありました。
それでも町内会の活動ということで話し合いができたことからこうした誤解も解け、ほぼ予定通り6頭(♂4♀2)の手術が完了し、3年目にしてようやく繁殖が止まりました。

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いろいろ工夫して捕獲しました

保健所やボランティアだけではうまくいかない場所でも、町内会や自治会とボランティアが協力できるとTNRが進むケースが多いです。
そして地域で猫問題に取り組んだ実績ができると住民の意識が高まるので、あちらこちらで無責任な餌やりが行われていた状態には戻りにくいように思います。

メスの発情・出産やオスのマーキング行動が無くなると、猫を苦痛と感じていた方の気持ちも落ち着いて、今は「数が増えないなら見守っていこうか」という気運になっています。

<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援頂き、ありがとうございます。
TNRの際の手術費用は餌やりさんや周囲の方に負担をお願いしていますが、餌やりさんが不明の場合や費用負担をされない(またはできない)ケースも多くあります。
ご寄付によってこうした場合でも手術ができています。

当会では人件費の支払いは一切なく、捕獲・病院搬送、保護・譲渡等、どの活動も報酬ゼロです。頂きました寄付金はすべて医療費やフード代などの実費を賄うのに使わせて頂いています。


「湘南鎌倉猫ほっとさぽーと」
http://nekohotspprt.jimdo.com/  http://blog.goo.ne.jp/nekohotspprt (活動ブログ)
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