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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

岩津さんに聞く!

2015年09月25日

アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう ~骨折したワンちゃん

みにゃさま、こんにちは。

今日はワンちゃんと暮らすGさんご夫妻のお宅にお邪魔しました。少し心配なことがあるとのご相談です。

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うちで飼っているティーカッププードルMIXのシープ(メス・1歳4ヵ月)は3ヵ月のときに我が家に迎えて育ててきました。今年の1月、私がシープを抱っこしていたところ、誤って手からすべり落ちて、脚を骨折してしまいました。治りかけたころまたジャンプした拍子に同じ箇所を骨折したりと、完治まで入院や通院で辛い思いをさせてしまいました。今はもうすっかり元気になっていますが、この時のことをシープは許してくれているのかなと時々心配になります。

もうひとつは、お散歩後に帰宅すると興奮冷めやらぬ様子で吠えたり、朝になると寝ている主人を起こすように咬んだりします。私のことは決して咬まないのでなぜなんだろうと不思議です。


おうちにお邪魔すると早速シープちゃんがお出迎えしてくれます。とても人なつこくて友好的な女の子ですね。「ようこそ、こんにちは!」と大歓迎してくれました。リビングに案内され、同行した猫部の編集さん(男性)が椅子に座ると、「ねえ、知ってる? ママね、もうすぐ赤ちゃんが生まれるのよ。忙しくなるわ!」と目を輝かせて話しかけています。そう、Gさんは現在妊娠8ヵ月です。シープちゃんも赤ちゃんが生まれてくることは当然知っていましたし、お姉ちゃんになることが待ち遠しくてたまらない様子です。

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皆で赤ちゃんのことを話していると、「ぼくはここ~!」とGさんのお腹の中から声が! 生まれてくる子も出産が待ち遠しいようです。シープちゃんも赤ちゃんも、幸せと喜びのかたまりで、まぶしいほどにキラキラと輝いています。

さて、Gさんの1つ目のご相談。骨折してしまった時のことを許してくれているかですが、その時の様子を見てみると、落ちた瞬間にシープちゃんがとっさに脚をピンと伸ばして踏ん張り、骨折したようです。

シープちゃんにその時のことを尋ねてみると、「あの時はね、ママすごく優しくしてくれたのよ。」とうれしそうに思い出し、私の自慢のママだとお話ししてくれました。夜中に骨折したため動物病院がどこも開いてなかったので、朝まで一晩中なでてあげていたようです。自分が辛い時に優しくしてくれたことがうれしかったんですね。痛い、怖いという思い出ではなく、優しくしてもらったうれしい思い出として残っていました。ママを心から愛しているのが伝わってきます。

ということで、Gさんが心配されるようなことはありませんでしたね。

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2つ目のご相談。お散歩後、帰宅すると吠えたり咬んだり、朝になると寝ているご主人を咬むとのこと。お散歩後の様子を見てみると、どうやらお散歩が足りず、少し運動不足のようです。まだまだお外にいたい、遊びたいといった気持ちと興奮が伝わってきます。吠えたり咬んだりするのは、興奮とまだ遊びたいという訴えの手段のようです。育ちざかりですので、もう少し運動できる時間が作れるといいですね。

朝になるとご主人を咬むのは、遊んでほしくて起こしているそうです。休日の子どもが、ゆっくり寝ている両親の元へ行き、「早く遊びに行こうよ~」と起こしているのと同じです。ご主人だけを咬むのは、少々咬んでもパパの肉厚な肌なら大丈夫、優しいご主人には許してもらえることもちゃんと分かっています。本当にお困りでしたら、困っていることを愛をもって伝えればシープちゃんは理解し、止めるでしょう。

シープちゃんとお話ししていると、しっかりもののお姉ちゃん、がんばり屋さんな故にちょっと我慢や無理をしてしまう傾向があることが分かります。パパとママに心配や迷惑をかけたくないんですね。

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そんなシープちゃんのママであるGさんは、もうすぐ里帰り出産をされるそうです。そのとき実家にはシープちゃんを一緒に連れて帰ることができないので、今暮らしている家でご主人との二人暮らし(お仕事が忙しいのでお留守番が長い)がいいのか、ご主人の方の実家(他のワンちゃんもいる)に預けられて待つのがいいか聞いてみたいとのこと。

この質問に関しては、今日知り合ったばかりの私から突然お留守番の話を聞くよりは、家族であるママから聞いた方が納得し受け入れやすいので、Gさんから伝えてもらいました。

Gさんには、なぜ里帰り出産をするのか、なぜシープちゃんを連れて帰れないのかをていねいに説明してもらいました。するとシープちゃんは
きっぱり「ここでパパと二人で待ってる」と言いました。しっかり聞き、納得して自分で選ぶことができました。

出産、旅行など期間に関わらず、どんなに短い時間でも「お留守番」をしてもらう時にはその理由を伝えることが大切です。いつ帰って来るかも伝えて下さいね。そして理由と帰宅時間だけではなく、離れている間は私も同じように寂しく恋しく思っていること、いつもあなたを想っているということをお話して下さい。帰宅してからは「待っていてくれてありがとう」と感謝をいっぱい伝えて下さいね。

きっとシープちゃんはお留守番の間、シープちゃんなりにパパのお世話をしてくれるでしょうし、生まれてくる赤ちゃんのお姉ちゃんとしての準備をして待っていることでしょう。

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シープちゃん、お姉ちゃんを頑張りすぎないようにね^_^ 
家族みんなでますますおしあわせに!




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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!

岩津 麻佳

2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。

HP

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みにゃさまのコメント

ペットの気持ちがわかると、より、愛情が増しますね‼︎
シープちゃん、かわいい‼︎
ウチのにゃんこさんも、私にいっぱい話しかけてくれてるのかなぁ…

by かおり 2015-09-26 04:19

>かおり様
そうなんです。気持ちが分かるとより愛しくなりますね^_^

by 岩津 2015-09-29 14:51

こんにちは、いつも楽しみにしてます。
幸せなワンコで、こちらも嬉しくなりました。

我が家のノラネコのことでご相談です。
子猫が車のエンジンルームに入ってしまうのをなんとかやめてもらいたいと日々、困っています。どうしたら良いですか?

by ニケ 2015-09-30 13:13

>ニケ様
入ったらどんなに危険かをお話することでしょうか。遊びたい盛り、好奇心も旺盛な時期なので一度で止めてくれることは難しいかもしれません。
愛する子猫が傷ついたらどんなに悲しいかも伝えてあげて下さいね。

by 岩津 2015-10-01 09:26