[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

デカいけどチビ

私の住む隣町でそと猫撮影Bコースの第一の寄り処、それがボール盤職人と茶トラのチビ（17歳・女の子）の家です。

今回紹介する職人さんの家は多頭飼育（現在6匹）で、ほかにも猫がいますが、今回は「チビ」にスポットをあてて進めていきます。

ここは自宅兼工場という作りで、基本的に猫たちは工場で寝起きしています。
工場には猫専用出入り口があり、職人さんの就業開始と同時に開門、日中は猫が自由に出入り出来る仕様になっています。
でも門限は夜6時というルールも（笑）。


自宅玄関にいるのは、今回の主役チビです。


こちらは工場の猫専用の出入り口。

半径200mがチビの縄張り（ドイ調べ）、私道で車が通れない路地裏で私とチビは出会いました。




「さわってー」とたぷたぷのお腹を揺らしながら人にすり寄ってころんするチビ。
（上2枚の写真は2009年5月撮影、チビ・12歳）

初めてチビと出会ったときは男の子かと。名まえもそうですけどからだが大きく、ぽっちゃりしていたから（失礼！）。
でも去年の秋ごろから、腎臓の調子を悪くして通院しているそうです。一時は6kgあった体重も歳を重ね、今は4kg台に。
そしてついに家族から外出禁止令が言い渡されるのです。
がーん！


家の中から「出してニャー」って私に言われても困ります......。


あれ？　いつの間にそとに？


アピール成功！


職人さん監視のもと日なたぼっこニャー！

チビの食事について

朝6時に用意、足りなくなったらその都度補充するスタイル。


この日の食事。カリカリはカルカン。ウェットは黒缶。それにかつお節少々。
量が多いのは、ほかのきょうだいの分も兼ねているため。

しかし、腎臓を悪くしてからのチビは、段々と食が細くなってきたようで、大好きだったごはんを前に、じっと座りこみ、食べることも水を飲むこともなく去っていくこともあるといいます。現在は3日に1度、動物病院へ通い、点滴で栄養を採っていると職人の奥さんは話してくれました。


「あまり遠くにいっちゃあダメよ。」


そしてキュッと抱き寄せるのです。

猫に守られ、猫を守る。

73歳になった今でも現役で仕事を続ける職人さんは「おれが健康でいられるのは猫たちに守られてるからだ」と言いました。



では職人さんの家の猫たちが長生きなのはどうしてでしょうか。

工場で働く職人さんの背中を見て育ち、ドリルで加工する音も気にせず安心しきって寝ている猫の姿を見て、「あぁ、猫も職人さんに守られているんだなぁ。」と私は思いました。


この日、工場にいたチビときょうだいのチャチャ（17歳・女の子）。
「そいつ性格が意地悪なんだよなー」
私が職人にチャチャに似てますねーと言ったときのひとこと。

答えはこれか......。
猫を守り、猫に守られるという信頼関係と自宅兼工場という環境が、猫と接する時間を長くしてお互いの安心感を生む。
これが猫と職人さんの長寿の秘訣なのだと思います。


猫又に近づくと性格も図太くなるのか？！
チビ、そこはさすがに自転車にひかれますって......。

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