[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさま、こんにちは。「アニマルコミュニケーター岩津さんに聞いてみよう」の第2回はスタッフＭの飼っている猫ちゃんたちのお悩み相談です。
アニマルコミュニケーターって何？という方は、第1回をご覧くださいね。

実は私が飼ってる猫が異常なぐらい太ってて、岩津さんに相談したことがあるんです。そんなにたくさんの量を食べさせているわけでもないのに、なんでこんなに太るんだろうって不思議だったんですけど、意外な理由でした。

今から12年前、1匹のオスの子猫を里親さんから引き取りました。名前を「プリン」と名付けてかわいがってきました。それから2年後、そろそろプリン一匹じゃ退屈かなとか兄弟も欲しいかなということで、捨てられていたメスの子猫をもう1匹家族に迎えることに決め、その子は「グー」と名付けました。
もう1匹猫を迎えるにあたっては、いろんな本や人からのアドバイスを参考にして、何でも先住猫のプリンを優先し、「あんたが一番やでー」と声をかけ、今まで以上にかわいがることを実践するようにしました。


プリンちゃん

2匹目のグーちゃんは野良猫出身で人慣れしていない子だったので、引き取った日からソファの下に隠れたまま、飲まず食わずでまったく出てきません。夫婦共々、気をもみながらも、いつかは出てくると思っていましたがいつまで経っても出てくる気配がないので、4日目にとうとう業を煮やして、ソファを持ち上げて出すことにしました。

グーちゃん

その時のことが、プリンの心には残っていたようです。
一緒に暮らし始めても、プリンはグーのことを一方的に嫌っているようで、グーがくつろいでいる場所からどかせたり、時にはかみついたりと、人間の目から見ると嫌がらせをしているような状況が10年間も続いていました。

岩津さんが10年後の今、プリンちゃんに話を聞いたところ、「あんたが一番やで」と言ってた割にお父さんもお母さんもあの時はグーのことばかり心配していたじゃないか。心は2匹目の新入り猫にばかり向いていたじゃないか」と。

そのことがずっとストレスになって、私たちからの愛情を独占しよう、ため込もうとする意識が出た結果、プリンは食べたもの以上に太るようになったそうなのです。（もちろん去勢手術後のホルモンバランスのせいや体質もありますが）

そのことを岩津さんから聞いた私はプリンに向かって丁寧にこう言いました。
「いい、プリン、あなたもグーちゃんもどちらもが私たちにとっては一番大事なのよ。どちらも平等に大事な存在なのを分かってくれる？ 私たちはひとつの同じ家族なの」　と。

そして、岩津さんからもプリンに話をしてもらった結果、あれほど嫌っていたグーのことを許せるようになったのか、仲よしとまではいかないものの、急にかみついたり、いじわるをすることはなくなりました。
もう、まさに人間の子育てと同じなんだなーと、家族でびっくりしたのでした。


【岩津さんのコメント】

プリンちゃんとお話した時のことです。

「誰にも渡さない！」と聞こえ、それが心の大部分を占めていました。
「あれもこれも僕のもの！」と両手両足いっぱいに抱え込み、離すまいと必死。
抱え込みたいのはご夫妻の愛情のようです。

グーちゃんのいる前でご夫妻に甘える。
甘えたいのではなく、グーちゃんに見せつけたいのです。

10年間、常に気を張った状態なので本当はへとへと。素直に子供としてご夫妻に甘えたいのに、できない。
「離したくない」という気持ちはそのまま体重にあらわれ、表情も本来のプリンちゃんのものではありません。
（本当はのんびりゆったり平和主義）

あなたが「一番」大切。と言ってしまうと、同じことの繰り返しになるので、「どちらも」大切な家族。ということを伝えてあげて欲しいとお伝えしました。

お兄ちゃんとして妹を気にかけてあげてほしい。お母さんもお父さんもすごく助かるし嬉しいのよ。と伝えれば、長男としての自覚も出て、お世話するという役目もでき、より家族としてうまくやっていけるかもしれませんね。
（お兄ちゃんを強調すると、それもまたストレスなので良い加減に）

次回は、前回読者の方からお寄せいただいた質問に岩津さんがお答えする予定です。
お楽しみに！

※岩津さんへの個別のご依頼はフェイスブックページからどうぞ。