ページ内を移動するためのリンクです。
ここからメインコンテンツです

[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

道ばた猫日記

2013年12月10日

馬と猫とドーベルマン

 ここは、Fazenda CK牧場。オーナー夫妻と3人の娘さんとで開墾した、(営利を目的とはしない)牧場です。

 あれっ、猫さんが乗馬している!! そして、そばにいるのは、ドーベルマン!
nekoblog227-1.JPG

 馬の上でも、そばにドーベルマンがいても、へっちゃらなこの黄色い猫さんの名は、「ネコ助」。 1歳半の雄猫です。
「牧場」「ドーベルマン」で、気づいた方もいらっしゃるかもしれませんね。そう、ネコ助は、道ばた猫日記「犬と猫の不思議な仲」「続・犬と猫の不思議な仲」でご紹介した、あのみおちゃんと一緒に捨てられていたお兄ちゃんです。
nekoblog227-2.JPG

 去年のゴールデンウィーク前に、生まれたばかりで目も開いていない二匹の仔猫は、空き地の木の枝に、ビニール袋に入れられて吊るされていたのでした。なんという酷さでしょう。見つけたのは、牧場一家のお母さん。

「町道を外乗しているとき、空地から、二―二―とかすかな啼き声が聞こえたんです。見ると、ビニール袋の周りをカラスが飛び回っていた。危機一髪でした」

 連れ帰った子猫たちのお守りをしたのが、ドーベルマンのジャクソンくん。ジャクソンは、4年ほど前に保護団体が保健所から引き出した犬。前の飼い主が「人に飛びつく、よく吠える」といった理由で保健所に持ち込んだのだそうです。当時3歳のジャクソンは、人が大好きで、遊び盛りだったのに...。

 そのジャクソンの里親募集をネットで知って、もらい受けたのは、「前の犬を病気で早く死なせてしまったことに、ずっと悔いがあったんです。今度犬を飼うときは、一生を全うさせてやりたい」と思っていた、一家のお母さん。お父さんは、ジャクソンに愛情深くしつけをして、はしゃぎ気味だけど(笑)、ちゃんということをきく、誰にでもフレンドリーな優しい犬に育てました。

 ジャクソンとネコ助は、自宅から車に乗って、この牧場にほとんど毎日連れてきてもらいます。広い牧場でふたりがいつも熱中する遊びとは・・・・。中継します。

 ネコ助、待ち伏せして、通りかかったジャクソンの足に飛びつく。
「わあっ、やられた。待てえ~」と、ジャクソン。つかまるもんか、と、ネコ助。
nekoblog227-3.JPG

 ずっこけるネコ助。「へへっ、転んでやんの」と、ジャクソン。
nekoblog227-4.JPG

 ガブガブガブっと、ジャクソン。シャッ、シャッ、シャッと爪を出すネコ助。舞う土ぼこり。
nekoblog227-5.JPG

 なんというハードな遊び。でも、ご心配なく。ふたりとも、遊びと心得て、ちゃんと手加減しています。ジャクソンは、甘噛み、ネコ助のひっかきはジェスチャーです。その証拠が、いつもふたりは無傷。ただ、ネコ助はジャクソンのよだれまみれになるのですけどね。
nekoblog227-6.JPG

 たっぷり遊んだあとは、並んで、「おなかすいたね~、おやつまだかな~」。
でも、末っ子のNちゃんに投げてもらったおやつはのほとんどが、はしっこいネコ助の口に。ジャクソンはおこぼれをもらいます。

 Nちゃんが、教えてくれました。
「ネコ助は、ジャクソンの餌を盗み食いして太ってしまったから、獣医さんにダイエットしなさい、と言われたの。この前、みんな寝静まったときに、食卓の食べ物をジャクソンと一緒に全部食べて、翌朝、罰で2匹とも朝ごはん抜きだった。ネコ助が食卓からモノを落として、ジャクソンが袋を咬みちぎって、共謀したの」。

 妹のキジトラのみおちゃんは深窓の令嬢に育っているのに、お兄ちゃんはかなりのワイルド派。この一家が猫を飼うのは初めてだそうですが、Nちゃんは「犬派だったんだけど、猫派になりました。だって、犬はしつこいところがあるけど、猫はお互い自由で、いい感じ」。
 ネコ助、自由猫過ぎて、ときどき自宅に帰るときに行方不明。しかたなく、牧場においてけぼりにしていくそうですが、翌朝、「なんで置いていくんだよう」とばかり、すっとんできて、まつわりつくのだとか。「可愛くってたまりません」と、お母さん。
nekoblog227-7.JPG

 ネコ助は、生後6日くらいで、お父さんの手で、馬に乗せてもらいました。1枚目の写真の乗馬姿がサマになっているのもうなずけます。

 ご自宅では、小鳥も飼っているそうですが、ネコ助はそばに小鳥がいても、意に介せず。お父さんは言います。「動物って、小さい時からいっしょにいると、みんな仲間なんだねえ」。
nekoblog227-8.JPG

 久しぶりに会ったネコ助、「牧場の猫」にぴったりの自由猫になっていました。赤ちゃんの時から、左目の眼球がちょっと上向きだそうですが、それもいい味出しています。
 最近では、界隈のボス、極道猫の「親分」に気に入られて、見回りのお供もしているそうです。もしかして次期親分候補?
 それぞれに、幸せをつかんだ兄妹。逆の境遇だったら、どうだったのかなあ~と考えたら、思わずくすっと笑ってしまいました。

写真

道ばた猫日記ライター紹介

佐竹 茉莉子(さたけまりこ)

フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。取材先の町々で出会った猫たちのしたたかけなげな物語を、写真と文で伝えるべく、小さな写真展を展開中。飼い猫4匹。馴染み猫数しれず。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫 』(辰巳出版)、『里山の子、さっちゃん』(辰巳出版)好評発売中。

カテゴリ: 道ばた猫日記

この記事を気に入ったらいいね! してニャ

  • ツイート
  • いいね!

みにゃさまのコメント

ブレーメンの音楽隊 実写版できますね(^.^)

by にゃにゃ 2013-12-10 16:47

素敵♪犬も馬も猫も大好き♡
こんな場所近くにあったら・・・。
みんなほんとに幸せそう☆

by ティナ 2013-12-10 20:26

 こんばんは。
 いつもいつも良いお話し・良いお写真、楽しく拝見させて頂いてます。

by クックロネコ 2013-12-10 21:39

こんばんは。
いつも、いつも良いお話ありがとうございます。
ピュアな心の生き物をきっとこうだから・・多分そうだからって決めつけてしまう人間って・・・
ちょっと悲しいですね。
命が平等なら、心も平等・・って思います。みんなが仲良しって良いなってそう思います。
みんなが幸せ

by こまめ 2013-12-10 22:49

お兄ちゃんを久しぶりに拝見!ワイルドで楽しそうでいいわー

by 妹のみおの家族 2013-12-11 12:56

ネコ助 大きくなって 乗馬姿も様になって 。。。良かったね~☆

楽しい中継 ~ ありがとうございました~☆

by ruineko 2013-12-11 13:11

二匹とも 幸せになれて良かった(^^)

しかしビニール袋で木に吊るすって…
酷いです。


ワイルドなネコ助 可愛い(*^^*)

ほっこりを ありがとうございます

by らすかる 2013-12-11 14:15

お題と写真を見て、お馬さんにちゃんと乗れてるじゃなぁ~い!と(^O^)
ジャクソン君も、ネコ助も過去に辛い思いをしたけれど、今はもの凄く しあわせそう♪
よかったね~~~!

by りょう 2013-12-11 17:12

>みなさま

 ワイルドネコ助にメッセージありがとうございます。

 そうそう、書き忘れたこと。ネコ助は、自宅の2階ベランダの手すりの上で、毎晩、遠吠えをするそうで す。

 「えーっ、にゃあああああああ~ん、ですか?」と聞くと、
 「いいえ、うおおおおおおおお~ん、です」って!

 犬と一緒に育ったからでしょうか・・・・。

by 道ばた猫 2013-12-11 22:52